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ドラマ制作通信 VOL.1

藤村 | 2000. 7/10(MON) 11:45


 ずっと前から嬉野くんがこんなことを言ってました。

「大泉くんで、ドラマを作ってみたいなぁ・・・」

 でも、たしかその頃の嬉野くんは、ちょんまげ結った大泉さんが、大立ち回りをしているような、そんな話を、真面目にしていたような気がする。

 そして、今回ミスターの映画の話を発端に、我々の中で「ドラマ作りの欲求」みたいなものが、かなり現実味を帯びて急浮上してきた。

「よぉーし、作るぞぉ、嬉野くん!」

 「どうでしょう」以外には、「ビシバシステムのコント」と「ホワイトストーンズ」ぐらいしかやったことない僕が、「ドラマ制作」の中に、なんとなく「皆さんに楽しんでいただける方法」のようなものを見出したのです。

 皆様にお見せするもの。「おっ!そりゃちょっと見てみたいですいなぁ」と期待を持たすものでなければなりません。

 かと言って僕のなかに、具体的な「台本」が出来あがっていたわけではありません。ましてや、嬉野くんの言う「大泉さんの大捕り物帖」を大胆にも現実化する度量も持ち合わせてはおりません。

 今回のドラマ制作は、我々の手で「シナリオ」を作ることから始まりました。

 我々とは、藤村、嬉野、そして大泉洋、安田顕、森崎博之の5人。

 なんとこの5人で「ゼロ」からドラマ作りをスタートさせます。

2週間ほど前、その第1回目の会議が行われました。
その中で、僕の考える「ドラマの方向性」を示しました。

とにかく人目を引くテーマ!
一瞬たりとも人を飽きさせないこと!
「恋愛」はいらんぞ!出演者は男だけ!
以上!!

という、「方向性」なのかなんなのか、「でも、あなたの言いたいことは分ります」という指針演説をぶったのでした。

そして第2回目の会議。
「方向性は分ったね。じゃあ早速みんなで書くぞ!」
と早くも「今日中にシナリオ完成じゃ!」といわんばかりの勢いに、森崎くんが、
「いや、書くにしたって、場所はここで?」
「うーん、そうだな・・・こんな会社の会議室ではいかんなぁ・・・」
「僕なんかは、どっかに缶詰にされないといつまでたっても書けないです」
「そうか、そういうもんだな。」
「例えばあれです、カラオケボックスみたいなとこでもいいですよ」
「カラオケボックス?・・・森崎くん、それでは風情というものがないだろ、なあ嬉野くん」
「そりゃあ、あなたそういうものは、ひなびた温泉旅館みたいな所でないと・・・」
「おっ!・・・来た」いち早く、大泉さんが流れを読む。
「そうだな。行くか。缶詰するか、こりゃあもう」
「じゃあ行くかい?今から」
「今からって嬉野くん、そりゃ急だなぁ。あんたらは、そりゃ暇になっていつでもいいんだろうけど、僕らだって忙しいんだから」
「じゃあ、明日だ」
「いや、だから僕はカラオケボックスとかで・・・」
「だからそれじゃ風情がないだろって」

ということで、3人のスケジュールを調整したところ

「じゃあ、明日ということで。安田くんの仕事終わりですぐ行くぞ」

と、あっさり「シナリオ合宿決行」となったのです。

それが先週の火曜日の出来事。で、「シナリオ」は完成したのか?

それは、また「ドラマ制作通信VOL2」にて!

「それより、その合宿ってどんなことしてた?カメラ回してないの?」

・・・回しました。その様子は「メイキング・オブ・どうでしょうドラマ」にて放送予定!

「藤村くん、メイキングの方がドラマよりおもしろいってこと無いだろうね」
「というより大泉くん、ドラマより尺が長くなるのは目に見えてるぞ。だって、シナリオ考えてるとこから回しちゃってるもの・・・」
「また本末転倒だ」