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ドラマ制作通信VOL..8

藤村 | 2000.11/13(MON) 11:26


 「四国R-14」の第1話の編集が、先週末に終了しました。この後は、音効の工藤ちゃんの手により、BGMや効果音が入れられます。

 第1話の放送は11月29日。

 このHPをご覧になっている方は、「水曜どうでしょうドラマ」は、「コメディー」ではなく「怖い話」だ、ということを重々承知しているのでしょうが、果たして、世間一般では、どう受け止められているのだろうか?

 受け止められるもなにも、このHP以外には、情報が得られるところは、あまりない。あるとしたら雑誌くらいなものだ。

 クランクアップ間近のある日。

 ロケの途中立ち寄ったコンビニで、雑誌を立ち読みしていた大泉さんが、興味深い記事を見つけた。

「おっ!藤村くん。ぼくらのドラマのことのってるぞ。」
「そうかい!」
「どれどれ・・・・あれ?おかしいぞこれ・・・」
「なんだ?どうした大泉くん。」
「藤村くん、見ろ・・・ドラマは、四国で珍道中が繰り広げられるって書いてあるぞ・・・」
「おっ・・・」
「藤村くん、ぼくら珍道中なんて繰り広げたか?」
「いや・・・」
「大丈夫か?」
「・・・・」
「コメディーだと思い込んでるぞ。大丈夫か?」

・・・雑誌にしても、この状態なので、視聴者の皆様が本当に「怖いモード」に入ってくれるかどうか、確かに不安なところもあるわけです。

 そこで!来週22日は、ドラマ放送の前に「そこらへんの不確定要素をはっきりとさせていただきます!」という我々の押し付けがましい前ふりと、さらに「ドラマを本当に楽しむためには、これは知っておかないといけない!」という親切心を前面に押し出した番組を放送します。

 確かに「ドラマ」の前に「あの夜の実際のVTR」を今一度見ると、「怖さ」が倍増します。

 このHPを日課のように開いている諸兄であれば、「よーし、ドラマの前に四国八十八か所Ⅱを見ておくか・・・」などとと、すかさず臨戦体勢を整え、標準でダビングした「どうでしょうライブラリー」に手をのばすところでありましょうが、一般的には、そのような「どうでしょう秀才」はごく少数。

 そこで、わざわざ「ドラマの予習番組」を放送し、「いいから見なさい。絶対出るから。」と予備校講師陣のように至れり尽せりの「教材」をこっちとしては用意するわけです。

 昨夜は、その「教材」を編集しておりました。

 「教材」とは、当然「あの忌まわしい夜」が記録されている「四国八十八か所ロケの14本目のテープ」。ドラマタイトルの「四国R-14」と書かれた、あのテープです。

 すると、「実に興味深かった」。

 というのも、ドラマの中に出てくる「ある重大な事実」というのは、この当時、嬉野くんだけが知っていて、ぼくは気づいていなかった。

 だから、当然「四国八十八か所Ⅱ」を編集している時も、ぼくは「そんなことを気にもとめずに」編集をしていた。

 しかし、昨夜改めてマザーテープに記録された「ノーカット」の3人の会話を聞いていると、嬉野くんは「ちゃんと、あの事実について、言っている。」
 しかし、それが「どういう意味を持っていたのか、私と大泉くんは、まったく気づいていない。」
 その構図が、はっきりと会話に出ていたのです。

 さらに!繰り返し、その場面を見ていたぼくは、新たに「不思議なこと」を見つけてしまった。残念ながら、今ここでは言えませんが、29日の第1話放送が終わったら言いましょう。

 
 22日の予習番組では、「この3人の会話」を放送します。よく見て、よく会話を聞いてください。

 「四国R-14」が、よりいっそう楽しめるはずです。