2013年07月24日(水)
あこがれの地
「甲子園で野球がしたい」
球児たちはその思いで、3年間白球を追いかけてきました。
今年も激戦を制し、北は帯広大谷高校が創部17年目で初めて夢舞台への切符を掴み、南は北照高校が3年ぶり3回目の夏の甲子園出場を決めました。
「高校球児は1球で大きく成長する」と言われますが、南北海道大会の決勝戦は、まさに最後まで熱い闘志がぶつかり合いました。
そんな注目の決勝戦を見ようと、なんと夜中の2時半から球場の外に並んでいた方もいました。
それ程、高校野球ファンの心を熱くさせたものは何なのか!?
それは、両校がこれまでともに北海道の高校野球界でしのぎを削ってきたからであり、その意志を継ぐ後輩たちが、「甲子園」切符を掴みとろうと、本気で取り組んできたからに他ありません。
新チームで臨んだ昨年秋の大会。
応援団長としてスタンドをまとめていた選手が、この夏、駒大苫小牧の3番打者として活躍しました。
準々決勝の時、イレギュラーバウンドが首を直撃し、呼吸するのが苦しい状況でも、途中交代することはありませんでした。
ボールの縫い目まではっきり分かる程に痕が残った状態でも、体を張って守り抜きました。
そんな伊東選手から発せられた「甲子園に行く」という言葉には魂を感じました。
2度の選抜甲子園出場。
華々しい結果にも北照エースの大串投手は、満足することはありませんでした。
「自分のせいで負けてしまった」と、自分を攻め続けました。
ピンチになった時でも冷静でいられるようにと、無理にでもマウンドで笑顔を作って、チームメイトに不安な気持ちが生まれないようにと心掛けました。
決勝戦。度重なるピンチ、さらに失点を重ねても、笑顔を絶やすことはありませんでした。
チームメイトも、そんなエースを援護し、9回一挙6得点の猛攻を見せました。
甲子園は8月8日から始まります。
帯広大谷、北照両校がいったいどんな戦いを見せてくれるのか!
北海道の高校が2005年以来となる日本一に輝くのか!
皆さんも是非、選手たちの一挙手一投足にご注目下さい。