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めぐみ横丁

2011年03月03日(木)

歴女トーク

真夜中3時のメイクルームには
乙女の笑い声が響き渡っています。

話の種は、江戸時代の武士。 

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ヘアメイク・ハコイシさんと一緒に♪

柔らかい雰囲気で、いつも周りを明るくしてくれる歴女は、

「高校時代、携帯電話の待ち受けは日替わりで武士の顔写真でした」
「心の中では新撰組の歳三"さん"(土方歳三)と結婚してます」
「歳三さんのお墓をみるためだけに札幌から函館に行ってきました」

なーんてことを、目をキラッキラッ輝かせて熱く語ってくれます。

とりわけ江戸・明治時代の武士やその生きざまを
心から愛する20代歴女の話は最高に面白くって
いつも「ふむふむ!」と聞き入ってしまうのです。


そんな彼女が好きであろう展示会に、先日行ってきました。

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北海道立近代美術館で今月13日(日)まで開かれている
『浮世絵細見 いきな女の江戸ぐらし』。

歌川広重の「東海道五十三次」をはじめ
経済が発展した江戸時代に庶民の様子などを描いた浮世絵を、
当時使われていた化粧道具や着物などの小物が展示されています。

これが、とっても面白かった!!!!!

展示物を見て分かったことは、
江戸という時代の女性たちの間では、
日常生活の中でたくさんの流行が生まれた、ということ。

茶道や華道が女性の間で広まったのも(江戸の中期)
化粧を庶民の女性が行うようになったのも(眉や顔ソリまで!)
ガーデニングが流行したのも (結構本格的らしい)
ペットを一般的に飼うようになったのも(ネコが一番人気)
旅をするようになったのも(自分の足を使った旅) 
 
すべて江戸時代。 
 
また、浮世絵は、単に絵としてではなく、
今のファッション雑誌としての役割も果たしている側面があって、
浮世絵に描かれた女性を見て美を追求していたそうです。


もっと当時の人たちのことが知りたくなって、
江戸時代の暮らしぶりが分かる本を2冊読みました。

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忙しくたって、色んなことを規制されていたって、
生活を楽しむための努力を欠かさない。
そんな江戸の女性の心意気は、少しずつ形を変えながらも、
しっかりと今日まで受け継がれているんですね。


今度、展示会の感想をハコイシさんに話してみようっと。