2012年06月13日(水)
なつかしい未来へ
6月某日。 晴れときどき曇り。
海を一望できるカフェに行ってました。
カモメの穏やかな鳴き声がきこえてきます。
しばらくの間、じっと海をみつめていました。
"この波が、あの日、すべてをめちゃくちゃにしたんだ・・・"
海の対岸にあるのは、がれきの山でした。
宮城県南三陸町。
震災から1年半近く経ってもなお、あの時のままです。
病院の屋根に乗り上げたままの、漁船。
海から打ち上げられ、整然と並ぶ、錆びた車。
がれきの山の中に埋もれた、電車の車両。
ただただ、茫然と立ち尽くしてしまいました。
ぐるぐるぐるぐる、色んな気持ちが錯綜している中、
防災対策庁舎に立てかけられた看板が目に入りました。
そこには、手書きの文字で、大きく、力強く、こう書かれています。
なつかしい未来へ
地元の新聞の一面には、
今も、毎日、死者・行方不明者数が記載されています。
多くの人たちの想いを背負いながら
なつかしい未来に向けて
街も、人も、一歩一歩、前に向いて進もうとしています。