2012年07月30日(月)
ついにご対面
「生きているみたい」
美術館でこうつぶやいてた人がいたけれど、
本当にその通りだな、と感じました。
道立近代美術館で開催中の、東山魁夷展。
"道"シリーズで知られる日本画家です。
ポスターも、"道"。
会社の先輩がすすめてくれた画集を読み込んでいて、
何か月も前から、ホンモノと対面するのを楽しみにしていたんです。
『森と湖と』
美術館特有のひんやりした空気を感じながら、
ついに、待ち焦がれていた絵とご対面。
ほぉぉぉ、出会っちゃった! キュン!!
もう、ホンモノの存在感といったら・・・
グレーの色のニュアンスで凸凹が表現されている、道。
そのまわりを覆う、優しい緑の茂み。
枝の部分だけ絵の具で盛り上がる、木。
レンガは、紙の表面が土のようにザラザラした質感です。
派手さはないけれど、
素朴で、繊細で、存在感もある。
絵が呼吸しているようで、そう、生きているみたい。
絵の前で、何度も何度も、深呼吸しました。
帰り道、なぜだか体がすっと軽くなった気がしました。