2021年04月29日(木)
陰
スマホの、古い写真フォルダを整理していたら、
"光と影" のうつろいをすくい取った写真が
多いなって、気づきました。
雨に濡れた路面に反射した光、とか
実家の障子越しに見える人影、とか。
ひかれるものがあるんですよね^^
光があるから、影の部分が際立つのかなーって。
陰と陽、みたいに、対局にあって、補完しあってる関係性。
今、読んでいる本は、まさに"陰影"の美しさを説いた一冊です。
谷崎潤一郎作『陰翳礼讃(いんえい・らいさん)』
たとえば、少し薄暗い日本家屋では
食卓の漆のお椀や、抹茶を入れる棗(なつめ)がなぜ美しいのか。
流麗な文章で、筆者の考察が書いてあって、面白いんです!
私は、"光と影が好き"って漠然と思ってたけれど、ふむふむっ
その理由を、なんとなくではなく、はっきりと言い当てられた気がします。
おうち時間が長くなる、ゴールデンウィーク。
みなさんはどう過ごされますか?
手帳に増えていく×印の書き込みを数えて落ち込むこともあったけれど、
もうしないと決めました。自分で自分のご機嫌を取らなくっちゃ。
晴耕雨読、という言葉があるように、ぐずついたお天気のGWは、
日本文学に触れて、静かに過ごそうかなって思います。
そんなことを想う、2021年の春。