2018年05月15日(火)
現役続行宣言
トップリーグで13回目のシーズンを戦い終えた
レバンガ北海道・桜井良太選手。
大学3年で日本代表に選ばれてから15年。
札幌で開催された世界選手権のアメリカ戦、
圧倒的なスピードで
バスケットボールの母国を驚かせてから10年以上が経った。
足首はボロボロになり、
肩の関節唇も損傷。
今シーズン途中にはあばら骨の骨折もあった。
それでも、
「痛みには慣れるんですよ」と言って
表情を変えずにコートに立ち続ける。
543試合連続出場。前人未到の大記録。
かつてのスピードは失われ、
「空中を歩いているようだ」と言われた
ジャンプ力も、今はない。
普段の生活をみれば、
足首の痛みに耐えて、一歩一歩沈み込むように、慎重に歩く。
それでも、まだ選手であり続けるのか。
「バスケ、楽しいですよ」
彼は、ごく自然に言った。
9歳から始めて、四半世紀以上の時間を費やしてなお、
バスケットボールをすることが楽しいと。
「頭を使って、相手の動きと仲間の動きを読んでパス出したり。
スピードとかジャンプ力とか、
身体能力に頼ってプレーしていた頃より、正直楽しいです」
35歳になった"鉄人"は
来シーズンもレバンガのユニフォームを着て、
コートに立ち続ける。