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あなたとHTB


このページは令和2年12月27日放送分から引用しています。

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森・佐藤両アナウンサー

佐藤良諭アナウンサー

おはようございます

「あなたとHTB」の時間です
「あなたとHTB」は、視聴者の皆様とともに
よりよい番組作りと放送のあり方を目指す番組です

今回は 今年10月に開催された
第528回の放送番組審議会で審議されました
テレメンタリー2020「たたかう 生命の守り人」 と
11月の第529回で審議されました
LOVE HOKKAIDO
「北海道を旅しよう!夏の美瑛・富良野ドライブ旅」です

森さやかアナウンサー

テレメンタリー2020「たたかう 生命の守り人」は、
新型コロナウイルスの感染拡大で「崩壊」の危機に瀕する
医療現場を取材しました。

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テレメンタリー2020「たたかう 生命の守り人」

森さやかアナウンサー

新型コロナウイルスの感染拡大にがもたらす「救急医療体制の逼迫」
そして「医療崩壊」の危機。今、医療の現場で何が起きているのか
を探り 『いのちを守る』ため 『いのちと向き合う』
医療従事者たちの不安や葛藤に迫ります

佐藤アナウンサー

この番組に対して、番組審議会の委員から頂いた
ご意見から まずは評価点を紹介します

≪評価点≫

●冒頭にある医療従事者の「家に帰れない」
「かかった方が楽じゃないか」という言葉と
車の中に寝泊まりしているのであろう様子のスマホの写真が 
まず強いインパクトを与えた

●北海道はどの地域よりも早く緊急事態宣言を出し
まったくの手探りでウイルスと向き合わざるを得なかった
そのことが 改めて
スピード感のある映像によって思い出された

●この番組は 見る人に始めから終わりまで
緊張状態を強いている
ホッと安心できる場面がほとんどない
治療の最前線に立つ人たちの緊張感を視聴者に伝えるという
意図があるとしたら かなり成功している

●医療機関にかかっている負荷の大きさ
社会の偏見 自分や家族への感染の恐怖など
医療機関の中に入り込んで取材してくれたおかげで
よく理解できた

●内田有紀さんのナレーションはとても良かった
静かで淡々とした語り口は
医療現場の厳しさをしっかりと伝えながらも
その声の中に 悲観的になり過ぎない
温かみが感じられるものだった

森アナウンサー

●斗南病院では 農業用のビニールで作った仕切りや
ビニールテープでのレッドゾーン表示
ゴミ袋で作った防護服 クリアファイルで作ったフェイスシールドなどから 
感染対策も手探りであることがよく分かり
スタッフの「本当にこれでいいのか?」という気持ちが 
痛いくらいに伝わってきた

●看護師がまとうビニールが 汗で肌にはりつく映像を撮る 
撮影隊の恐怖感はいかばかりかと
そこに意識がいくのも 映像の緊迫感ゆえだ

●家に帰った看護師のお母さんがリビングで話しを始めると 
子どもから「手洗い」と言われる光景は
微笑ましくもある一方で 
いまの世の中を象徴していると感じた

●両親が最前線に立っていることで
友人達から「お前もコロナじゃないか」などと言われることを
恐れている旨を語っていて
家族全員がやはり緊張感を持ちながら
生活していることが伝わって来た

●最後の最後の場面ホワイトボードに書かれた
「PCR(+)」の文字で 緊張が最高潮で番組は閉じられた
それを映すことで そこからまだ戦いは続く
まだまだ油断できないということを視聴者の心に刻んだ

佐藤アナウンサー

ここまでは、委員のご意見のうち
評価点をお伝えしました。 
このあとは、番組に対して頂いた要望点、改善点と
提言をご紹介します。

《要望点 改善点》
▲ナレーションにあった
「ウィルスは目に見えません」というシンプルな表現で
予防こそが コロナに罹っていない一般視聴者ができる
一番のサポートだというメッセージを強く打ち出すべきだ
理解力が乏しい人も多くいるので 
わかりやすく伝える必要がある

▲この番組の謳い文句に
「何故 札幌で医療崩壊が起きたのか」とあるが
その答えは この番組にあったのだろうか
「生命と向き合う医療従事者たちの葛藤と
覚悟に迫るドキュメンタリー」というが
あの人たちの葛藤や覚悟に迫れていただろうか 
疑問が残る

▲番組の紹介に「差別」そして「生命の選択」とあったが
その「差別」は 映像で表現されていたか
三度見てもぼやけたままだ
もし序盤の「車内生活の証言」だけならば 
少し舌足らずだ
加えて「生命の選択」をしていたのは誰なのか いつなのかも
  同じく言葉だけが刺激を放ったままとなっていた

▲「医療崩壊」について 斗南病院の院長が
「それが医療崩壊と言えばもう崩壊している」と言っている程度で
明確な定義がない いたずらに恐怖感を煽ることに繋がる
可能性が高くなる為 安易に使用する言葉ではない

▲札幌で「医療崩壊」が起きたという裏付けが
斗南病院の院長の一言だったのは 
少し走り過ぎたかという感想を持った
ここを言葉ではなく データで伝えられたら 
もっと説得力があった

森アナウンサー

▲この国の感染症に対する予算削減の経緯を
時系列で告発しなければならないのではないか
我が国の感染症対策予算の脆弱さ
その被害者となっている医療従事者たちとその家族たち 
という問題が根底にある

《提言》
☆今冬に向けて懸念される再度の感染拡大に
的確に対応するためにも
医療従事者の負担軽減や家族へのサポートの充実は 
最優先で取り組むべき課題であり
今まで以上にしっかりと目を向けていかなければならない

佐藤アナウンサー

ここからはLOVE HOKKAIDO 北海道を旅しよう!
「夏の美瑛・富良野ドライブ旅」では、リ・チャンさんと
大野ユリエさんのコンビがベストシーズンの 観光地を巡ります

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LOVE HOKKAIDO 北海道を旅しよう!
「夏の美瑛・富良野ドライブ旅」

佐藤アナウンサー

番組は 約3カ月ぶりに札幌圏を飛び出し
新型コロナウイルス感染拡大で、観光客が激減している
観光地を応援するドライブへ出かけます
美瑛と富良野でご当地のグルメと絶景を巡りながら
各施設の新型コロナ感染防止策の取り組みもご紹介します

森アナウンサー

この番組に対して 番組審議会の委員から頂いた
ご意見から まずは評価点を紹介します

《評価点》
●改めて北海道は雄大だなあ 
今年の夏は残念だったなあという気持ちになった
「やっぱりいいですね」という冒頭の
大野ユリエさんのコメントがすべてを表している

●コロナ禍で出かけることがままならない
今だからこそ
あらためてその美しさを
再認識することができた

●本来なら観光客で埋め尽くされているはずの景色に 
人がいないことのもの寂しさが
今年起こった出来事の異常さを物語っていた
観光客のいない8月の富良野は 今までの北海道観光が
どこを向いて発信されていたのかを如実に語っていた

●長い自粛期間を終えて
道内各地の観光地が疲弊している中
夏の観光シーズンに向けて 各地を応援しようという
取り組みとのこと いい機会だと思う
この災難を前向きにとらえた取り組みだ

●番組の中で 折に触れてコロナ対策を紹介し 
見る者に安心して観光できるという印象を与え
ベストシーズンなのに来客の少ない観光地を
応援するという目的を果たしている

佐藤アナウンサー

●「四季彩の丘」の満開時のドローン映像や 
晴れた日のモーターパラグライダーで体験できる映像
雲の中を飛んでいく様子はびっくりした

●「フェルム・ラ・テール美瑛」での食事は 
ボリューム感や新鮮さが映像やレポートを通じて十分に伝わり
また地元食材にこだわっているオーナーのコメントも 
観光資源としての魅力を高めるものだった 

森アナウンサー

委員のご意見のうち評価点をお伝えしました。 
このあとは、番組に対して頂いた要望点、改善点と
提言をご紹介します。

《要望点 改善点》

▲穴場というか新スポット等の紹介を
期待してしまったので 少し残念

▲オーソドックスな観光地だけではなく
あまりスポットが当たらないが興味深いところ
隠れた名所も紹介していただきたい
ちょっと大げさだが それが地方局の役目だと思う

▲主に海外を意識するのであれば
「定番」が中心でもよいとは思うが
道内視聴者を意識するのであれば どれだけ「定番」以外の
希少価値のあるお得情報が盛り込めるのかがポイントになる
その意味では どっちつかずの印象が残った

▲風景を売りにしている地域を紹介する番組に
一番大事なものは太陽なのだと感じた
曇天のせいだと思うが 映像に力がなく
それほど魅力的な場所に映っていない
モーターパラグライダーも天気が悪すぎ
景色の綺麗さはほとんど伝わらない

▲青い池で 池の水が青い理由を伝えるのは大変興味深くて
良いと思うが 漠然としすぎて拍子抜けだ
白ひげの滝の何という成分が青く見せるのか
詳しいことはいらないが 名前だけでも示して欲しかった

佐藤アナウンサー

▲「四季彩の丘」は見頃が8月上旬であることを考えると
そもそも6月下旬という取材時期も中途半端だった

▲「サンタのひげ」は メロンの上に乗っている
ソフトクリームが溶けて滴ってしまっている
「もものパフェ」もクリームが溶けてしまったのか
ももに染みができているように見受けられた
折角のご当地スイーツが魅力的な映像で
紹介できなかったのは大変残念だ

▲「ジェットコースターの路」は
車内から撮影した映像が多かったが
全体の迫力を強調するには もう少し遠景からの映像や
ドローンを使った映像なども面白かったのではないか

《提言》
☆アフターコロナの旅行先として 少しでも多くの視聴者に
北海道に関心を寄せいていただくために
北海道の観光資源の価値を最大限高めるような魅力的な
映像が必要であり こうした視点に立った番組作りを期待する

佐藤アナウンサー

「あなたとHTB」次回の放送は
1月に開催される
第530回放送番組審議会における
委員の皆さんのご意見を紹介いたします

来年2月28日(日)に放送です