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HTB 北海道テレビ放送 会社案内

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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第3日曜午前5:30から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第446回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2012年7月26日(木)
15:00~16:20

審議番組

「にほん風景遺産 オホーツク回廊 世界遺産知床 大自然の旅」
2012年7月26日(木)09:55~10:50

画像 画像
出席委員
内田和男 委員長
新谷朋子 副委員長
見野彰信 委員
小西由稀 委員
千葉光宏 委員
平島美紀江 委員(レポート)
伊藤千織 委員
大西昌美 委員
烏日娜 委員(レポート)
真弓明彦 委員
会社側出席者
代表取締役会長 荻谷忠男
代表取締役社長 樋泉 実
取締役 林 亮一
取締役 持田周三
CSR推進室長兼ホットラインデスク部長 国本昌秀
報道情報局長 寺内達郎
広報部長 岡 仁子
番組担当プロデューサー 北村 力
番組審議会事務局長 四宮康雅

【会社報告】

  • 海外への道産品ブランド売り込みにメディアとして協力
  • 上海最大のメディアグループと友好協力協定調印
  • 日中国交正常化40周年記念事業として上海外国語チャンネルと番組交流
  • カルチャーナイト2012
  • 第18回プログレス賞Aブロック審査報告
  • ホットラインマンスリーレポート2012年6月

【委員の意見要旨】

◇広大な国後島を間近に見て、「日本の領土」という言葉に含まれるさまざまな意味合いと歴史、領土問題についてあらためて思いをめぐらせた。「駆除を止め、ヒグマと共存できるようになった」との大瀬さんのコメントを裏付けるような、ヒグマが人間の傍を悠々と歩く姿は、自然と人間の関係について深く考えさせられる象徴的な映像だった。

◇オープニングは、BGM、素晴らしい映像、ナレーションが一体となって高揚感があった。全体として生物多様性という柱があり、ヒグマは駆除の対象ではなく、人間と共生することが可能という現実を勉強させていただいた。「自然共生」という言葉の意味が凝縮されている、貴重な作品。

◇旅先案内人として加藤千洋氏を起用することで、重厚さと落ち着きが増し、素晴らしい作品に仕上がっている。下平さやかさんのナレーションも大変聞きやすく、加藤氏の会話とうまく調和していた。知床の大自然を地上、空、海底から余すところなくとらえており音楽もマッチしていた。

◇知床の大自然、道民には見慣れた風景ではあるが、BS朝日とのコラボレーション企画として、道外の視聴者からはとても新鮮に映ったことだろう。希少な知床の映像をふんだんに盛り込み、未来に残すライブラリーという意味合いからも、テーマとして不足はない。ヒグマとの共生という具体的なエピソードは、現実味を帯びて、番組に深く入り込むことができた。

◇知床の山々に沈む太陽、昇る朝陽をはじめとする映像の見事さ、圧倒的な素材の力を感じた。合わせて知床の多様な素晴らしさ、美しさも再認識した。

◇旅情を駆り立てられ、久々にオホーツク、知床エリアを旅したくなった。美しさだけでなく、山と海が連鎖するスケール感、狭い半島に密集した自然の濃さなど、見事な映像でとらえていた。

◇大自然の映像、暮らす人々の描き方、構成の見地からとても完成度の高い作品。音楽もすばらしく、描き出される風景に命を与えていた。

◇知床半島が持つ大自然の美しさ、自然のもたらす恵み、厳しい自然の中で暮らす人々の素朴な姿など、素晴らしい映像でまとめ上げていた。特にヒグマの出現、人間との共存を捉えた映像は奇跡的と感じ入った。音楽は風景や語りに相応しいもので癒された。

◇全体的にゆったりとした進行の中、映像の放つパワーに圧倒された。「海に書いてある字を読むのが船頭」「お互いに知らぬふりがクマと人間が共存する術」など知床に暮らす人々の言葉は極めて興味深い。出色はヒグマが人の仕事ぶりをじっと見つめる映像、ユーモラスでもあり、とても癒された。

◇北海道の冬の厳しさ、乗り越える人々の姿などが盛り込まれていたら、より自然の美しさが際立ったのではないだろうか。

◇道民として、知床の定番が次々に展開する構成は、食い足りない思いが残った。

◇番組の対象をすべて自然のみに限定して、自然の素晴らしさを訴えることは極めて難しいこと。人々の紡ぐ文化や生活を背景に自然を語ることが、「にほん風景遺産」としての奥行を深めるのではないかと思う。

※次回の審議会は、平成24年9月27日(木)です。