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HTB 北海道テレビ放送 会社案内

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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第4日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第466回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2014年7月24日(木)
15:00~16:45

画像
審議対象番組

「今の時代、本当に見たいテレビ」
~第83回系列24社放送番組審議会委員代表者会議の議題~

出席委員
平本健太 委員長
作間豪昭 副委員長
烏 日 娜 委員
真弓明彦 委員
閔 鎭京 委員(レポート参加)
西川祥一 委員(レポート参加)
渡辺淳也 委員(レポート参加)
福津京子 委員
髙橋留智亜 委員
会社側出席者
代表取締役社長 樋泉 実
常務取締役 田中英也
取締役 寺内達郎
役員待遇CSR広報室長 国本昌秀
報道情報局長 東 直樹
CSR広報室部長 岡 仁子
番組審議会事務局長 四宮康雅

【会社報告】

  • 7/21「オリックス対日ハム戦」でSNSとの連携「テレばた会議」2回目のトライアル実施
  • 7/23第96回全国高校野球選手権大会 北海道南大会決勝を生放送
  • 「LOVE HOKKAIDO」カンボジアでの放送開始

【委員の意見要旨】

◇メディア状況激変の中、ユーザー優位のメディア選択が進み、コンテンツがメディアを制する時代へ変化している。

◇生き残るためには、徹底して地域に根差した会社になること。HTBは絶対的な知名度とブランド力を持った企業であるから、地域に特化した番組やイベントを展開することが重要である。地域住民のお役立ちテレビを目標とし、自然災害・生活情報・エンターテインメントなどで、北海道に関しては全てがわかるチャンネルになることだろう。

◇新社屋の玄関スペースに多くの道民が集い井戸端会議ができるサロンを作ってはどうか。地域に根差すHTBのブランド力アップにつながるのではないか。

◇小学生の子どもたちは、HDDに録り溜めた番組を繰り返し視聴、またユーチューブ動画を検索して見ており、配信方法にこだわりはない。探す場所が違うだけで、地上波テレビもユーチューブも大差ないと捉えている様子だ。

◇自分の好きな時間に見たいコンテンツを選んで視聴することができる視聴スタイルが好み。テクノロジーの進化に伴い、いつでもどこでも見ることが出来る利便性が加速するが、だからこそ地域に根差した、視聴者に必要とされる情報配信が期待される。

◇地元に対する真摯な姿勢が窺える番組を、地上波だけでなく、さまざまなメディアで配信しつつ、ビジネスモデルを構築できる道を是非模索していただきたい。

◇討論番組の多くは、日本全体の社会や政治に関するテーマがほとんどである。各地域が抱えている問題は、その地域住民が向き合って改善策を模索すべきなのに、地域独自の討論番組がほとんど見当たらないのが非常に残念。

◇若者のテレビ離れを実感している。彼らは就職問題、地域でいかに生きるべきか、そして地域貢献のために何ができるかを真剣に考えている。たとえば、彼らの持つ課題とその地域が抱えている社会的課題を融合させた番組はどうだろう。地域特有の課題を一緒に若い人たちと考えていく、または北海道の政治家が取り組んでいる政策内容をわかりやすく説明するなど、少しでも地域、社会、政治等に関心を持ってもらえるような番組があってほしい。

◇インターネット社会の急速な発展、ソーシャル化等は、若者を中心としたテレビ離れなどの課題をはらんでいるが、むしろ積極的に連携を模索すべき。地上波テレビとしてのぶれない質の高い番組制作につとめ、あらゆる可能性にチャレンジし先鞭をつけていくことが必要。いつの時代にあっても、基本はコンテンツの良否と記事や番組に対する品質管理レベルの高さである。

◇あくまでも視聴者にとって公平で安心できる番組やサービスであることが大前提で、番組の質の悪さや不信感、時代感覚のずれ、個人情報流失などは、即座に炎上するリスクをはらむ。番組内容や視聴者反響などをしっかり評価し、メディアの新たなサービスシステムを理解し、リスク管理を確実に行える体制と人材が必要。

◇HTBが報道をベースに丁寧な取材により制作している番組、全社員で取り組むボランティア的な活動は、持続可能な北海道を作り上げるために必要な人づくりに大きく寄与している。

◇今後も地域メディアの生命線である報道を軸に、今を伝え、見たいときに欲しい情報を得られる地域の掲示版、発展と感動を発信する企業であってほしい。

◇暴力シーンやリアルな破壊的表現が終日目に入る。個人情報保護法あっても必要以上に加害者の名前や顔写真が何度も映し出され、事故原因の説明が不十分のまま速報が流れる。私たちはスクープよりも、発生した事故以上に悲惨な事故や事件を繰り返さないための情報が欲しい。

◇特に一日の始まりの朝帯は、悲惨な事件事故のニュースより明るいニュースを見たい。自分たちの暮らしの中から幸せや癒しを感じるささやかな話題や、地元愛を育む道内ニュースをもっと多く制作してほしい。

◇個人的には「チャイルディッシュではない音楽番組」が真っ先に浮かんだ。音楽番組の減少には視聴率の問題があると想像するが、HTBはローカルの魅力を全国へ海外へ発信して成功している実績があるので、ぜひ地元のミュージシャン、映像、アート等を絡めて、大人が楽しめる、若者は少し背伸びをして楽しめるような音楽番組にもチャレンジしてほしい。

◇ローカルな人物の元気が出るライフストーリーをHTBならではの人選、切り口で紹介する番組を望む。

◇社会状況が大きく変化する中で、テレビがメディアとして生き残っていくには、ブランド化が欠かせない要素。これからは、視聴者がどのテレビ局を信頼し選ぶのかがとても重要になってくる。

◇インターネットやスマホなどの移動端末からテレビが見られるようになり、視聴習慣が完全に様変わりした。ネットユーザーは、自分が一番信頼するネットサイトから自分に必要なものを検索して情報を得ている。

◇地域メディアとして、北海道の現状を世界に向け発信し、そして世界の情報を道民に正確に紹介することが、地域の発展に欠かせない。

◇世界から北海道を見るとき、北海道の情報を得るときに、HTBが一番信頼されるテレビ局になってほしい。

◇テレビの周辺を、HDD録画やDVD、BS・CS放送、インターネット、SNSなどが取り巻き、情報がさまざまに氾濫するなかで、どの情報をピックアップすべきかの判断材料として、テレビが取り上げる情報を信頼する。それは、常に社会の動きに敏感であり、公平を保ち、社会問題にたいして鋭い意見を持っているはずだというテレビ制作者への信頼があるから。

◇公平に物事を見ようとする努力や埋もれがちな社会問題に光をあて、あるいは多様な意見を使える使命感がテレビマンには営々と培われていると信じたい。そのような信念で制作された番組は、国民が情報を取捨選択する際の補助線の役割を果たす。

◇ニュースをわかりやすく解説してくれる番組、池上彰氏のような役割を担える人材があらわれたら素晴らしい。

◇HTBのさまざまな深夜のバラエティ番組を見ていて思うのは、結局人を楽しませ、笑わせ、豊かな気持ちにさせるのはお金のかけ方ではなく人の個性なのではないかということだ。「地域の元気を応援する」という姿勢が貫かれており、そこに視る側はシンパシィを感じる。視聴者側の「見たい」と制作者側の「見せたい」が一致しているという幸せな関係だと思う。

◇研究や大学の講義に関連するキーワードをパソコンに設定し、録画された該当番組から、自分に関係がありそうなコンテンツだけを適宜編集して活用している。仕事面だけで考えると、見たいと思うテレビプログラムは、正確で良質な情報、使える情報を提供してくれるものである。

◇何か事件が起こった後に、それを定期的にきちんとフォローすることが重要。決して被害者や当事者の傷をえぐるのではなく、あの後はどうなったのだろうという視聴者の気持ちをフォローする報道であり、それがまさに地域に根差した放送局だからこそできる、そしてやるべき使命だと思う。

◇ローカルニュースの時間枠がすごく短いことが気になる。1週間に30分でも、ローカルニュースに特化したニュースショーがあればいい。

◇ネットを検索するとテレビはもう終わったメディアだという方もいるが、いろいろなメディアとのインタラクションの中で魅力を高め、付加価値を大きくすることは十分に可能だと思う。これまでの地上波メディアという固定観念や既成観念を解かし、新しいメディアとしてのあり方を考えることが、今の時代に本当に見たいテレビを提供するための最も基本的なことではないか。

※次回の放送番組審議会は、2014年9月25日(木)です。