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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,番組モニターの方のご意見とともに、2ヶ月に一度第4日曜午前5:05から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第482回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2016年3月24日(木)
15:00~16:30

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審議テーマ

「ハナタレナックスEX チームナックスがゆく 北海道ドライブツアー
~札幌&十勝でおもしろ看板探しの旅~」

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出席委員
平本健太 委員長
作間豪昭 副委員長
渡辺淳也 委員
福津京子 委員
高橋留智亜 委員
森田良平 委員
古郡宏章 委員(レポート)
遠藤香織 委員
喜多洋子 委員
会社側出席者
代表取締役社長 樋泉 実
常務取締役 田中英也
取締役 国本昌秀
役員待遇コンテンツ事業室長 川筋雅文
報道情報局長 東 直樹
編成局長 福屋 渉
CSR広報室長 岡 仁子
番組担当プロデューサー 杉山順一
番組担当チーフディレクター 加納潤哉
番組担当ディレクター 森実高大
番組審議会事務局長 斎藤 龍

【会社報告】

  • ANN3.11特番 中継車とカメラクルーを岩手県宮古市に派遣
  • 「イチオシ!春まつり」4月10日開催
  • 北海道新幹線開業に合わせ事前特番終了、当日生特番放送

【審議対象番組についての委員意見要旨】

<評価点>

●5人のメンバーが自由気ままに旅をして、行く先々でどう転がっていくのかを予測できないおもしろさというのは、メンバーの息のあったかけ合いもあって、なかなか比類のない番組。

●前作では、作品としてのおとなしさ、いつものチームナックスらしくない様子についても緩さという意味の指摘があったが、今回は、安田さんの活性化など、明らかに前作の反省に立ったと思われる部分が顕著に見られた。

●本作では、メンバーが2台に分乗していた。5人の個性それぞれに実質1時間でスポットを当てるのは非常に難しいので、大泉、安田の両氏を中心に据えて、ほかのメンバーとのやりとり、絡みを見せるというのは、交通整理としてはわかりやすい手法であった。

●最後までおもしろく見ることができた。前作の函館編より完成度が高く楽しい内容だった。看板を探すというちょっと変わったゲームで番組を最後まで通したのがすっきりしたわかりやすさ、楽しさにつながっていたように思う。企画がうまくはまっていた。

●一つの看板を2時間で見つけるというかなりタイトな設定だが、次々とクリアしていく安田 顕の引きの強さは神がかっていた。目的のエリアに行く前に、まず帯広でそばを食べてから出かけるという大泉チームの緩さと好対照で、おもしろかった。

●牛の絵の牧草ロール、リスの看板は、いずれも後から追いかける大泉チームが制限時間内にたどり着けるどうかに結構はらはらした。バラエティーのゲームの行方をわくわくしながら見せられたということだけでも番組として成功だった。

●帯広でのガソリンスタンドの場面で、森崎、戸次がすっと店員役になり、大泉に「レギュラーですか、ハイオクですか・・」と小芝居をする。20年のキャリアを感じさせた。MCの石沢アナもキュートで、いい味を出していた。

●札幌に住んでいても知らないラーメン屋やスープカレー屋が紹介され、特にエスのスープカレーは、体に優しいスープで、今度ぜひ行ってみたいと思った。

●十勝では、赤色と黄色の車が十勝の自然にとても映えて、北海道をドライブしているという映像がとてもよかった。また、十勝に東京都が5個入る大きさという説明がわかりやすかった。

●動物の看板探しは北海道らしい企画、大泉さんの焦らない、枠にとらわれない、大らかな、のんびりした雰囲気に好感が持てた。

●前作の函館編よりハプニング感はなく、すっきりしていて、中だるみもなく、構成がよかった。チームナックスのTシャツ、オープニングあたりの全身タイツ、意味不明な看板の連続という軸が面白い。 また、時々挟まれる画像にもおもしろさが溢れ、キャラでも行動でも笑えるので、若干のくどさも、みそラーメンにバター的な愛着が持てた。

●スポーツジムの看板は、札幌にこんなものがあるのかという衝撃が走った。私ももっと札幌のおもしろさに目を向けて、しっかり看板も見るべきと思ったほど。全国放送のせいか、スープカレーの説明が細かかかった点もおもしろい。

●チームナックスのメンバーは世代的にも近く、笑いのつぼなども似通ったところがあるので、個人的にはげらげらと笑いながら見ることができた。

●番組の企画であるにも関わらず、なぜかメンバー全員が本気で勝負にこだわっていたり、他局の番組の話題やティッシュを食べるくだり、遅刻した安田君が衣装もマイクもつけずにカメラ前に登場したりと、地方局ならではの緩い場面は、キー局のテレビドラマなどでしかメンバーを知らない道外の人々には新鮮に映ったのではないか。

●先を越されて落胆する戸次君の沈痛な表情や、制限時間に間に合わなかったことを認めない森崎チームと、がっかりした表情の安田チームの対称的な様子など、いつもの彼らの魅力がたくさん詰まった番組だった。

●登場した飲食店やフェーリエンドルフなどの訪問先にも、道外から行ってみたいと思わせるところばかりだった。観光という切り口で彼らに北海道を紹介させるという目的も、前作よりも伝わりやすくなっていた。

●チームナックスの舞台「再演DOOR」を3回見に行ったくらいの、熱心なファンとして、今さらながらこんなすてきな5人が札幌から全国区になったことをしみじみうれしく思った。

●個性的でありながら、5人がそろうと学生時代と変わらぬ息の合った絡みを見せてくれる。冒頭、オープニングにおくれた安田さんが骨伝導で音をとれと言われ、「見てみて~!北海道ってこう!」と開き直るシーンには、いいぞ、これぞナックスだとすっかり気分が上がった。

●同じ十勝でも、天気がまるで違い、地図では近く見えても軽く1時間を超えるなど、十勝の広さがよく伝わってきた。おでこにハートマークのある牛の紹介など印象深く行ってみたいと思った。

●おもしろ看板探しの旅でありながら、グルメの紹介や北海道の雄大さをほかの番組にはないユニークな切り口でしつかり伝えていた。北海道グルメの定番、ラーメン、スープカレー、ジンギスカンにも、おいしいお店や食べ方がまだまだたくさんあることを再認識した。

●何をし出すかがわからない点が彼らの魅力だが、番組スタッフは、彼らがどんなことをしても編集できるようにあらゆることを想定し、準備したのだろう。編集力のすごさを実感した。ついつい台本どおりのやらせなのか、天然なのかを勘ぐってしまいがちだが、自然な彼らの会話や行動は違和感や芝居じみた不自然さがなくよかったと思う。

●リアルタイムで見ながら爆笑し、見終わっての感想は、「ああ、おもしろかった」の一語。審議会に当たって再度見返したが、オープニングの骨伝導と「じゃーん」のところから、5人のトークの切れがよくやはり大笑いした。

●「ハナタレナックス」のおもしろさは、青春時代をともに過ごした心を許し合う仲間同士が歳を重ねてもばかばかしいことをし合いながら、お互いを笑い合っている姿を視聴者に見せ、視聴者はそれを近所のおばちゃんのような視線で、ほっとしながら見る、そうしているうちに、いつのまにかその中にみずから参加しているような感覚が視聴後に残るというところにあるように思う。彼らが有名になればなるほど、そのギャップで番組がおもしろくなるという特質をこの番組は持っている。

●番組構成も、VTRをスタジオでメンバー全員が見るというハナタレらしい構成で、視聴者に番組への参加感を与えていた。この振り返りの場面、自分たちのVTRを見て笑っているチームナックスの場面が、この番組のおもしろさのベースをつくっているように思う。

●石沢アナウンサーは、メンバーのむちゃ振りにも動じることなく、うまくメンバーに絡んでおり、好印象だった。

●オープニングからエンディングまで、飽きることなく楽しめた。前作の審議会では、全国放送あるいはお昼の時間帯を意識し過ぎるがゆえにチームナックスのよさがそぎ取られているのではないか、という指摘があったが、今回、その点は見事にクリアされていた。特に安田さんがすばらしい実力を発揮した。

●安田さんがTBSでUFOの番組を収録してきたと言うシーンでは、Xファイルのテーマ曲が流れ、音尾さんの顔が怖いところでは、いわゆるヤクザ物のボスが登場するときの音楽が入る。ベタだがお約束の安定感を強く感じた。

●メンバー間のかけ合いやツッコミは彼らの持ち味だが、石沢アナが鼻をかんだティッシュを安田さんが口に入れ、大泉さんが「やめろ、何がいけねえのよみたいな顔をしてんじゃねえよ」というシーンはつぼにはまり、爆笑した。

<要望・改善点>

●中高年フィットネスでは、通われている方のコメントも聞きたかった。

●番組冒頭の女子アナに抱きつくシーン、使用済みティッシュを口に入れるシーンはカットしてほしかった。昼間のバラエティーであり、子どもたちには見せたくないし、女性としても強い不快感を覚えた。

●「潤焚」と「じゃーん」の看板の距離、「モツの朝立ち」と「エス」「RAMAI」との位置関係は、番組内では地図で示されていたが、実際の距離感を知っている札幌人であればわかるが、地図だけでは、その近さ、ひいては、そこに行き当たった偶然のすごさがいま一つわかりづらかったように感じた。

●十勝の友夢牧場で子牛に手をなめてもらうシーンについて、横に牧場の方もいるので問題はないと思うが、何か悪い菌が子牛に感染したり病気になったりしないのかなと心配になった。

●フェーリエンドルフの素晴らしさが、夜の収録だったため、十分に伝わらなかった。また、きれいだったという一言は入っているが、そのシーンをスタジオで振り返っているナックスのメンバーも休暇村の全容を必ずしもわかっていない様子だったことは残念に思った。

<提言>

●今回は全国の視聴者だけでなく、北海道の視聴者にとっても満足できる内容だった。さらにレベルアップした続編を期待したい。

※次回の放送番組審議会は4月28日(木)開催予定です。