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HTB 北海道テレビ放送 会社案内

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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,2ヶ月に一度第4日曜午前5:35から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第509回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2018年11月22日(木)
15:00~16:30

画像
審議対象番組

「激震~あの日から1ヵ月~」

出席委員
平本健太 委員長
斎藤 歩 副委員長
鳥居マグロンヌ 委員
深江園子 委員
稲井良介 委員(レポート参加)
高橋多華夫 委員(レポート参加)
佐賀のり子 委員
佐藤 敦 委員
会社側出席者
代表取締役社長 寺内達郎
取締役 森山二朗
役員待遇コンテンツ事業室長 川筋雅文
報道情報局長 大羅富士夫
CSR広報室長 岡 仁子
報道情報局報道部長 伊藤伸太郎
番組担当プロデューサー 河野暁之
番組担当チーフディレクター 高野 圭
番組審議会事務局長 斎藤 龍

【会社報告】

  • 社長交代について
  • HTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」11月6日クランクアップ
  • 「スマートニュース・チャンネルプラス」に、HTB北海道テレビチャンネルを開設
  • 北海道胆振東部地震関連情報の提供をデータ放送で開始

【審議対象番組についての委員意見要旨】

≪評価点≫

●発災から1カ月のタイミングで、報道番組として、改めて冷静にどのようなことが起きていたのかを振り返ることはとても大切だ。

●遺族の思い、検証、復興への動きの三部構成がわかりやすかった。

●1時間弱の尺で、厚真町、むかわ町、里塚、ブラックアウトなどが満遍なく盛り込まれており、現地からの生映像と町長インタビューもうまく折り込まれていた。

●地震と停電で情報が確認できない状況は、不安の中で大変だったということが今回の番組でも知ることができた。

●道内全域でブラックアウトに至るまでの経緯を解明するため、周波数の変化を示す折れ線グラフを使って説明していて、大変わかりやすく示されていた。

●函館山の夜景が真っ暗になっていく映像は、自分自身の不安や恐怖を思い出して鳥肌を立てながら見た。

●冒頭の映像に、あの夜を経験した道民は皆、今でもざわざわしてしまうのではないか。この感覚を共有できる道民を対象にしたオープニングはすばらしかった。

●清田区里塚のもともと農地だった部分をオレンジ色で塗り、住宅に関して応急危険度判定を色違いのドットであらわし、3本の水路をその上に重ねた図など、被害に至る原因が非常に理解しやすいつくりだった。

●液状化の現場などがわかりやすく説明されていた。いずれも視聴者のなぜに応え、ああ、そういうことだったのかとわからせてくれるもので、納得感があった。

●大変な被害に遭いながらも、これからも生きていこうとしている人たちの言葉に重く響くものがあった。

●かわいそうな気もするけど、仕方ないというコメントにやるせなさを感じ、生きてたから前に進まんとと話す姿に胸を打たれた。

●全体としてアナウンサーの皆さんの現地での聞き取りがきめ細かく、共感を覚えながら視聴することができた。

●番組から、悲しさとともに前を向く気持ちや希望が伝わってきた。人間味のある言葉と報道する方々の視点を感じるだけで心が癒やされた。

≪改善点 要望点≫

▲ブラックアウトの検証に大きな不満が残る。タービンからの出火原因が何だったのかを知りたかった。また、発電所の元幹部のとまるとは思わなかったというコメントがあったが、なぜそれがとまったのか、その検証がなかった。

 

▲ブラックアウトの原因を苫東への一極集中が招いたと結論づけたが、一極集中の原因が苫東開発が頓挫したことというのは違うと思う。我が国のエネルギー政策に振り回された北電の被害者的側面もある。余りに検証が浅過ぎる。

▲番組冒頭、黙禱をしている人々のすぐ後ろで依田・国井両アナウンサーが番組の進行を始めたことに違和感を覚える。黙祷が済んでからでもよかったのではないか。

▲震源地に近い安平町の状況もわかれば、被災地に寄り添う気持ちがもっと伝わった。

▲現場からの生放送でなければならなかったのだろうか。放送時間の多くは収録済みのVTRで、生中継の意味があるのは冒頭の黙禱シーンとヘリコプターの俯瞰映像くらいだった。

≪提言≫

★コミュニティーの助け合いや仕組みなどを成功例として番組にしてもらえればぜひ視聴したい。

★日本語が話せない読めない人向けの情報発信が足りないという課題が残る。緊急事態に行政や報道関係者がどう対応すべきかしっかりと考えてほしい。

次回の放送番組審議会は1月25(金)開催予定です。

過去の審議会だより