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HTB 北海道テレビ放送 会社案内

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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,2ヶ月に一度第4日曜午前5:35から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第514回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2019年5月23日(木)
15:00~16:50

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審議対象番組

テレメンタリ―2019
「商店街のピアノ」

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出席委員
岡田美弥子 委員長
斎藤 歩 副委員長
深江園子 委員(レポート参加)
高橋多華夫 委員
佐賀のり子 委員
嶋田知紗 委員
佐藤 敦 委員
貝澤珠美 委員
気賀沢祐介 委員
会社側出席者
代表取締役社長 寺内達郎
取締役 森山二朗
取締役 福屋 渉
報道情報局長 大羅富士夫
CSR広報室長 岡 仁子
番組担当プロデューサー 山田佳晴
番組担当ディレクター 近江谷真由
番組審議会事務局長 斎藤 龍

【会社報告】

  • 気賀沢祐介氏に委員委嘱
  • HTB役員人事と機構改革について
  • 旧社屋の最後の特別クロージング「南平岸最後の放送~50年間の感謝と別れの想いを込めて」がドイツで開催のワールドメディアフェスティバルニュースカテゴリーで銀賞受賞
  • アイヌの遺骨盗掘問題を追った一連の報道が、第56回ギャラクシー賞報道活動部門に入賞確定
  • 10/4~6、6年ぶりに「水曜どうでしょう祭」開催

【審議対象番組についての委員意見要旨】

≪評価点≫

●少し寂れたアーケード商店街の路上にポツンと置かれた茶色のピアノ。しんみりとした、叙情的なストーリーが展開するのかと思って見始めたが、いい意味で裏切られた。

●冒頭の小樽のまち並みの映像、まさかドローンだとは思わなかった。そこに、一見、ピアノにはなじみ薄そうな男性がピアノに歩み寄り、まさかのショパンのノクターン2番を弾く。でき過ぎのような冒頭に一気に引き込まれた。

●25分弱という時間で季節感を交えながら30人ものピアノ演奏を見せていく、そのスピード感が番組を飽きさせなかった。また、ちょっとしたコメントがその人物を的確にあらわしていたことなど、さまざまに視聴者に考えさせる編集だった。

●よっちゃんと呼ばれる元タレントが、久しぶりにピアノに向い、歌い、音楽のよさを再認識するという部分は番組を立体的に見せるのに重要なエッセンスだ。

●優しくて小さな一期一会が終始感じられた。ピアノと人々の出会い、弾く人と聴く人の出会いなどがとても自然に描かれていた。

●こうした事実に基づいた番組に求めることは、押しつけがましい解説ではなく、私たちの判断できる情報を的確に伝え、その中から視聴者が感じ取ることではないかと思う。

●語り口もはしゃぐこともなく、淡々とするでもなく自然体だった。人々やまちの日常を切り取った映像を見られて満足だ。

●地域の交流やまちづくりという切り口ではなく描いたところがよかった。自然にこのピアノ一台の可能性を感じる番組になっていた。

≪改善点 要望点≫

▲25分で伝えられることには限りがあるので、テーマは何なのかが明確で、かつ、早い段階でそれがわかるようにすれば混乱することなく視聴できる。

▲商店街が寂れているという話題を丸井今井の閉店映像まで絡めてあそこまで丁寧に描写する必要はあったか。小樽の商店街を何とかしたいという思いに寄り添い過ぎの感がある。

▲100人の人に弾いてもらうというイベントは、元々のストリートピアノの趣旨的なものとはちょっと違うと思う。

▲もともとどこにあったピアノなのだろうか。店にあったものを外に出して生き返ったというようなエピソードがあれば紹介してもよいと感じた。

≪提言≫

☆ピアノという楽器を通じて、人のさまざまで多様な人生がかいま見えるということ、そんな人生の一つ一つが商店街を、まちを形づくっているという、一つ引いた目線でピアノを捉えたほうが思いは伝わったのではないか。

次回の放送番組審議会は6月27日(木)開催予定です。

過去の審議会だより