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番組審議会だより
北海道テレビ放送では、番組審議会委員10名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は,2ヶ月に一度第4日曜午前5:35から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。
第524回北海道テレビ放送番組審議会概要
日時
2020年5月28日(木)
開催形式
新型コロナウイルス感染防止の観点からレポート提出にて開催
審議対象番組
出席委員
岡田美弥子 | 委員長 |
斎藤 歩 | 副委員長 |
佐賀のり子 | 委員 |
佐藤 敦 | 委員 |
貝澤珠美 | 委員 |
気賀沢祐介 | 委員 |
松原宏樹 | 委員 |
穴澤龍治 | 委員 |
森平和歌子 | 委員 |
会社側出席者
代表取締役社長 | 寺内達郎 |
常務取締役 | 森山二朗 |
取締役 | 岡 茂憲 |
報道情報局長 | 中川圭亮 |
編成局長 | 橋本秀利 |
番組担当プロデューサー | 多田 健 |
番組審議会事務局長 | 斎藤 龍 |
【審議対象番組についての委員意見要旨】
≪評価点≫
●外を見渡せる景色のよい場所、しかも好天のもとで撮影することによって、先が見えない中でも、悲観的に傾かない印象を醸していた。実は、この点は非常に重要だったと感じる。
●危機感をあおる報道や不確定な情報が駄々漏れしてくる中、落ち着いたトーンでお2人の女性アナウンサーが一つ一つ丁寧に話してくれる番組で好意的に視聴することができた。
●世の中で最大の関心事について、正面から受け止めようという趣旨で、今分かる範囲で知ってもらい、一緒に戦っていくための番組という冒頭に語られた狙いは十分に理解できた。
●そもそも、新型コロナウイルスとは何か、基本的なことを整理し、専門家によってできる限り数字などの客見的なデータを示しながら分かりやすく説明するという内容。
●解説に当たった3名の専門家の方の説明も特に一般視聴者の方を意識した分かりやすいもので、ゆっくりとした口調と平易な表現で信頼感や安心感が伝わってきて、よい人選だったと思う。
●分かりやすさの最大のポイントは、図と具体的な数値による説明だった。北海道における新型コロナ感染症の発生状況では、重症度に分けて数値を示したことや退院者の累計数など、現時点での状況が過不足なく示され、内容がすんなりと頭に入ってきた。
●一般の人々、専門家の中にもかなりの混乱が見られる中、ウイルスやそれによる病気、対処法などについて一般の人たちにも理解しやすく解説しており、大変価値が高い番組だ。
●Q&A方式は、どのような視聴者にも理解しやすかった。医療関係者の説明も平易な言葉を用いて具体的になされており、疑問に対する答えだけでなく、その答えの理由にまで言及している点がとても丁寧でよかった。
●森さやかアナウンサーと福永裕梨アナウンサーの進行について、非常に理解しやすいトーンと速度で話されていて、好感が持てた。
≪要望点・改善点≫
▲情報量が少々過多に感じた。最後に、どれが一番重要だったかなと考えたとき、頭の整理に苦労した。
▲実際には、診察を断られたり、保健所でもけんもほろろに扱われたりということが頻繁にあることから、そういう現実に医師会としてどう取り組むかについて、ほんの僅かでも触れてほしかった。
▲専門家の方の意見だけではなく、医療現場の最前線で新型コロナウイルスと闘っている医療従事者のリアルな声をインタビュー、リモートで出演してもらったほうがより身近に感じて説得力があるのではないか。
▲北海道の放送局が制作した番組ならではの情報がもう少しあればよかった。道内の医療機関やベッド数に関する説明のように、北海道特有の情報を増やしていただけると、道民にとって、新型コロナウイルス対策がより身近な問題に感じられたのではないか。
≪提言≫
☆この危機を乗り越えるため、今は、全ての機関、企業、国民が同じ方向を向いて力を合わせていかなければならない時期だ。特に大きな影響力を報道番組は、良識ある判断に基づいて、視聴者への啓発を含めた正確で役に立つ最新情報の提供に、しっかりとその役割を果たしていってほしいと強く願う。
次回の放送番組審議会は6月25日(木)開催予定です。