2016年4月16日(土)放送
興部町沙留の"毛がに"
食のチカラ~依田英将のうまいもの見つけ隊(たい)~
依田アナが道内各地を巡って"旬"を紹介する特集です。
漁船に乗ったり、畑で収穫をしたり、料理をしたり・・・
北の"旬"ウォッチャーとしてお邪魔したマチのみなさんと
触れ合いながら道産食材の安心・安全を伝えていきます。
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今回のテーマはこちら
興部町沙留の毛がにです。
町の人口は、およそ4000人。紋別市の隣町になります。
ホタテと牛乳のほか、夏にはタコ、秋には鮭が獲れる、海の幸の宝庫です。
そんな興部町で、今まさに旬なのが「毛がに」なんです。
春のこの時期だけ味わえる「かにみそ」たっぷりの毛がには、他では味わえないおいしさです。

午前4時、沙留の毛がに船団、いざ出漁です。
港を出て45分。かにかごが沈む漁場に到着。
かにかご漁はチームワークが命です。
海からかごを揚げる人、かごからかにを取り出す人、
甲羅のサイズなどでかにを選ぶ人、エサのイカを入れ替える人、
そして再びかごを沈める人。流れるような作業が続きます。
かにかごは1本およそ2000mのロープに、300個前後付けられています。
そのかごをひとつずつ手で引き揚げていきます。
甲羅のサイズが8㎝以上のオスで、まだ脱皮していない
「堅がに」と呼ばれるものだけを選別。
その基準に合わないものは、資源保護のため海に戻します。
この日の水揚げは、およそ3.5トン。今年の漁獲高は、ここまで例年並みだそうです。
水揚げされた毛がには、砂を抜くために港にある加工場の水槽で過ごします。
翌日、短時間真水に浸けおとなしくなった毛がに、手際よく輪ゴムをかけ暴れないようにします。
そして大きな釜でボイル。これがこだわりの浜茹でです。
というわけで、産地ならではのオススメ料理を教わりました。
まずは、毛がに丼。
ポイントは、天かす。風味も食感も良くなり、何よりボリューム満点です!
さらに、だし汁をかけて「ひつまぶし風」の出来上がり。
一品で、2度おいしい絶品料理です。
続いては、「甲羅焼き」。これも産地のひと工夫が光ります。
ポイントは、マヨネーズ!
たっぷり入れることにより、コクと風味が格別です。
興部町沙留の「毛がに」、町の皆さんの情熱で、いつでも食べ時ですよ~だ!
※取材にご協力いただいたみなさん、お忙しい中、ありがとうございました。
次は、あなたのマチにお邪魔します。