2017年3月11日(土)放送
根室市温根沼の"氷下魚"
食のチカラ~依田英将のうまいもの見つけ隊(たい)~
依田アナが道内各地を巡って"旬"を紹介する特集です。
漁船に乗ったり、畑で収穫をしたり、料理をしたり・・・
北の"旬"ウォッチャーとしてお邪魔したマチのみなさんと
触れ合いながら道産食材の安心・安全を伝えていきます。
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今回のテーマは、根室市温根沼の"氷下魚"です。
知床連山を遠くに望み、氷をたたえた根室の海。
その冬の根室の、氷の下が今回の舞台。
氷下待ち網漁という、明治時代から100年続く
伝統の漁が行われています。
根室半島の付け根、温根沼は、オホーツク海とつながり、
海水と真水が入り混じる大きな沼。
冬の間は全面結氷し、大雪原に。
スノーモービルで氷上を走ること5分。漁場に到着。
2日ほど沈めておいた網には、
コマイと一緒にキュウリウオやチカもかかります。
冬の間、産卵などで湖を回遊する魚が獲れるんです。
根室でこの漁が行われるので、コマイは漢字で
「氷下魚」と書くようになったんです。
コマイは、川から流れてくる栄養分と
海からのプランクトンなどを食べて栄養満点に育ちます。
特に真冬は、産卵前ということもあり、
うまさがぐっと増します。
寒さと戦う漁師さんが獲る、道東の冬の短い旬の魚です。
獲れたてのコマイは、すぐに頭と内臓を取って
天日で2~3日、冬の冷たい風で凍らせながら
自然乾燥させます。いわゆる一夜干しでうまみが究極に。
軽く火で炙って、水分がジワっと出たら食べ頃。
根室では、屋外の天然の冷凍庫でルイべを作る家も多いとか。
珍味中の珍味、コマイの卵の醤油漬け、
コマイッ子を贅沢にのせた「コマイ寿司」。
コマイのフルコースを堪能します。
コマイの奥深さをおおいに知ることができました。
お忙しい中、取材にご協力いただいた
みなさん、ありがとうございました。
次は、あなたのマチにお邪魔します。