2022年10月8日(土)放送
健康けっこう!調べ隊 骨、大丈夫?
「健康けっこう!調べ隊」です。
このコーナーは、道民が気になる健康情報をお届けする
天使大学とイオン北海道、HTBの共同プロジェクトです。
今回のテーマは『骨、大丈夫?』 10月8日は「骨と関節の日」なんだそうです。
私たちの体の中では、206個もの骨が日々働いています。
体の具合や内臓の不調は気にしても、骨はあまり気にかけるチャンスが多くないのではないでしょうか。
そこで今回は、骨について専門家に教わります。
北海道大学大学院 医学研究院 整形外科学教室 准教授
髙畑雅彦先生に伺いました。
高畑先生
「骨には大きく4つの役割があります。ひとつ目は『体を支える』という役割です。
足の骨や背骨は、体を支えるのに無くてはならない臓器です。
2つ目は『内臓を守る』という役割があります。肋骨は肺や心臓を守っていますし、
頭蓋骨は脳を守っています。
また、ご存知の通り骨はカルシウムで主に出来ていますので、
体で使われる『カルシウムの貯蔵庫』としても重要です。
さらに骨の中には骨髄という部分があって、そこでは血液が作られています。
私達の骨は、実は3年くらいですべてが置き換わるくらい新陳代謝が盛んな臓器です。
骨は、カルシウムだけという風に思われるかもしれませんけども、
実は半分位はコラーゲンで出来ています。
ですから骨はしなやかさも持っています。
古くなった骨っていうのは、だんだん弾力を失ってもろくなってしまいます。
また、日常生活でかかる負担によって、実は小さなひびが骨のあちこちに出来てしまいます。
それを直すためにですね、実は体の中では破骨細胞、この細胞が小さなひび、
ひび割れを溶かしたり、古くなった骨を食べる事によって、
そこに新しく骨芽細胞がやってきて、骨を作っていくと。これが『骨の新陳代謝』です。
若いときにですね、カルシウムやビタミンDをしっかりと摂取したりとか
運動をしておくことが重要です。どうしてかと言いますと、大体私達20代とか30代に
一番骨がしっかりと密度が高い状態になります。
そこからだんだんと骨が減っていく訳ですけども、その最初の時点でですね、
骨の密度が低い状態ですと、減っていくスピードも早くなってしまいます。
それだけ早く骨粗しょう症になっていくという事になります。
特に今、若い女性の場合には、やせてる方が非常に多い。あるいはやせ願望というのが、
数十年後に骨粗しょう症に大きな問題を及ぼすんじゃないかという事で心配されています。
特に、10代の時にしっかりした骨を作っておくという事が大事ですので、
10代の方の栄養摂取あるいは運動というのが非常に重要になります。」
最後に、骨の健康につながる「食材と料理」に注目します。
このコーナーではおなじみ天使大学の山口敦子先生に伺いました。
カルシウムの吸収を助けてくれる栄養素が含まれた食材を使って
簡単レシピを教えて頂きます。
★鮭のアーモンド焼き~きのこ添え~
鮭は皮を取って頂いた方がきれいにナッツが付きますので
その身を半分に切って、両面に塩こしょうを振ります。
まいたけは手で裂いて、しいたけは薄切りにします。
余分な所を落として頂いて、卵を付けます。卵を付けて頂いたら、ナッツですね。
ナッツはきれいに付くと思います。両面にしっかり付けて頂いて。
焼き始めて片面1分半くらい焼いて頂けるといいかなと思います。
少し油が全体に行き渡るような感じで動かしながら揚げて下さい。
フライパンに残った油を使って、塩こしょうしたキノコに色が付くまで炒めます。
完成しました「鮭のアーモンド焼き~きのこ添え~」。
乳製品などのカルシウムと一緒に食べれば
鮭やきのこのビタミンDが吸収を助け、
アーモンドのマグネシウムが骨に蓄積。
カルシウム食品と相性ぴったりな一品です。