2023年1月14日(土)放送
健康けっこう!調べ隊 頭の栄養と健康
「健康けっこう!調べ隊」
このコーナーは、道民が気になる健康情報をお届けする
天使大学とイオン北海道、HTBの共同プロジェクト。
今回のテーマは『脳がYES!と喜ぶ 頭の栄養と健康』です。
突き詰めると全身が関わる事になりますので今回は主に栄養学的な切り口で、
脳のためになる事を探っていきましょう。
まずは、天使大学で栄養学の先生に芳賀愛華リポーターがお話を聞きました。
愛華「脳が働くのに欠かせない栄養は何でしょうか?どんなものを食べたらいいですか?」
天使大学看護栄養学部栄養学科・蜂谷愛(はちやめぐみ)先生
「人がエネルギー源にできる栄養素には、糖質、たんぱく質、脂質があります。この中で脳がエネルギーとしているのは糖質です。」
蜂谷先生「糖質は、ご飯、パン、麺、いも、かぼちゃ、くだもの、砂糖、はちみつなどに含まれます。
ゆっくり消化する食材と、素早く体に吸収される食材があります。」
蜂谷先生「吸収のはやい糖質を一気にたくさんとったり、ダイエットなどで過度に糖質を制限し過ぎたり,
忙しくて朝食がなかなか食べられない,という事が続きますと、血糖が安定しません。
脳のためには血糖が高すぎず下げすぎず、安定した状態を保ちたいんですね。
低血糖を頻繁に起こしますと、脳機能に良くないという事が分かっていますので、
安定させる食生活をおすすめします。」
愛華「具体的にはどんな食べ方がいいんでしょうか。」
蜂谷先生「3食,主食のある食事を食べて、果物は1日に握りこぶしひとつ程度。
それからおやつ、甘い飲み物は、合わせて1日200キロカロリー程度をおすすめします。」
愛華「魚を食べると、頭が良くなる~という歌がありますが、栄養学的にはどうでしょうか。」
蜂谷先生「はい、よく魚の栄養で皆さんが耳にする栄養素にDHAとかEPAという言葉を聞くのではないかと思うのですが、
これは不飽和脂肪酸と言って、脂質の仲間です。そしてこれ以外に、動物性食品に入っている飽和脂肪酸というのがあります。」
蜂谷先生「脳は、およそ6割が脂質、4割がたんぱく質で出来ています。
脳の情報伝達や脳の健康には、脂質の仲間の不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸、その両方が必要です。
だから、魚ばかり食べても、頭が良くなるとは言いがたいようです。
最近、脂ののったお肉を多く食べてるなって方は、脂の少ないお肉を選んだり、おかずに卵にしてみたり、
それからお魚を最近摂ってないなという方は、意識して魚を選ぶようにすると良いと思います。」
≪お魚クイズ≫ ※正解は一番下。
①冬の魚と言えば「たら」ですが、"たら"を漢字で書いて下さい。
②魚介類と言えば「DHA・EPA」が豊富なことで有名ですが、イオン北海道の売り場で最もDHAが多い魚は?(100gあたり)
③"たら"が笑顔になる寿司ネタは?
【作り方】天使大学山口先生の「オイルサーディンと卵のピザ」
今回の料理は、オイルサーディン(いわしのオイル漬け)の缶詰と卵を使ったしたピザ。
魚のDHA・EPAなどで、脳が喜ぶ一品です。
山口先生「たまねぎ、ピーマン、にんにくは、ソース用のみじん切りに。
トッピング用のスライスも用意しておきます。」
山口先生「ボウルには強力粉が入っています。ここにしっとりするようにね、
少しですけどサラダオイルを入れます。それからインスタントイーストを入れます。
簡単にさーっと混ぜるだけね。」
山口先生「そこに40度のぬるま湯を加えます。
水分を調節しながら混ぜます。ひとまとめになったら濡れぶきんとラップをかけて、
暖房のそばなど温かい所で1時間ほど発酵させます。」
愛華「では先生、次はピザソース作りですか?」
山口先生「はいソースです。
まず、にんにくをオリーブオイルで炒めて、たまねぎ、ピーマンを加えます。
しんなりしたら、トマトジュース、トマトケチャップ、砕いたコンソメを加えて煮詰めます。
最後にバジル・ローズマリーなどの香辛料を加えます。これでソースが出来上がりです。」
山口先生「1時間置いて膨らんだピザの生地は、ガス抜きをして、オーブン皿の大きさに伸ばします。
そこにソースを塗って、たまねぎをトッピングします。」
山口先生「どこを頂いてもいわしが口に入るようにね全体においてください。
卵はゆで卵にしました。さらさらっとこう、これも全体に」
山口先生「チーズをたっぷり敷きつめて、最後にピーマンを乗せて、
200度のオーブンで10分ほど焼けば完成です。」
愛華「先生、今日メインのトッピングにいわしと卵を選ばれたのはどうしてなんですか?」
山口先生「はい。お魚の脂でDHAとかEPAがいいという風に言われてますね。
今日はいわしを使いました。他にはさんまとかね、さばなんかもおすすめです。
あと卵を使ったのは、卵の中に入っているコリンっていう物質が、体の中に
入った時に神経伝達の働きを良くしてくれるっていう風に言われてますので、
今日はその2つを合わせてみました。」
完成しました『オイルサーディンと卵のピザ』。
特に魚のDHA・EPAは、缶詰でとるというのも
効率がいいんだそうです。
ここで、天使大学の学生サークルの活動をご紹介します。
牛乳・乳製品をテーマにしている「ミルクラ」というサークルがこんなメニューを考えました。
ミルクラと雪印メグミルクがタッグを組んで作ったメニュー、
「あったかとろ~り カマンフォンデュ」。
乳の魅力を伝えるプロジェクトの一環として考え出されました。
この活動の成果を学生や教職員に伝えるために先月、このメニューが学生食堂で販売されました。
メンバーが作成したレシピも配布。食べた感想は?。
学生「カラフルで見た目もかわいくて、チーズとかお野菜もたくさんで、すごく美味しいなと思いました。」
学生「もう決めてたので、食べようと思って。美味しかったです(笑)」
来賓「やっぱりさすが食物栄養を学んでいる学生さんが考えたレシピだなと思いました。完食しました。」
サークルの部長「牛乳乳製品がおいしいのはもちろんなんですけど、
さらにそこに健康課題も解決できたり、新たな美味しさの価値もあるんだよ
っていうのが伝わって頂ければいいかなと思います。」
全員で「牛乳・乳製品で健康に!」
≪お魚クイズ≫ 答え
①鱈 ②本マグロの脂身 ③とろ(TARA→ エーがオー →TORO)