2023年4月29日(土)放送
札幌駅北口と旭川駅周辺の再開発の状況を探る
札幌市の中心部では、あちこちで再開発が進んでいて
新しい建物や工事現場を目にすると思います。
その中でも一際目立つ高い建物のある北8条西1丁目の再開発エリアに行ってきました。
髙橋まりもさんのリポートです。
札幌都心の街づくりに長年携わっている山重明(やましげあきら)さんと歩きます。
まりも「すごく高い建物がありますね。あれはんですか」
山重さん「再開発で造っています。上がマンションで下が商業施設になります。
あそこのマンションが北8条西1丁目なんです。
新幹線の駅が西1丁目から創成川通りにまたがってできるんです。
あのマンションと新幹線駅って地下でダイレクトにつながるんです。
地下鉄東豊線とも直結になります」
こちらは大和ハウスをはじめとして4社JVが手がける分譲マンション。
完成するとJRタワーの173メートルを抜き175メートルとなり道内で最も高い建物になります。
地上48階、地下2階建て、道内最大規模の624戸。
販売価格は5100万円台から最高5億円。かなり高額ですが、すでに多くが成約済みです。
まりも「お邪魔します。広い廊下です。おしゃれー!
こちらリビング。すごい、立派すぎます。
ここは45階のお部屋ということでこんな感じの眺めになっています」
去年、こちらのマンションの建設中にドローンで撮影した地上150メートルからの画像です。
大和ハウスの菅原(すがはら)さんにお話を伺いました。
菅原さん「物件名にONEをつけているので地下鉄札幌駅から徒歩1分、利便性の高さが特徴。
200万人都市のセントラルステーションに直接つながってるマンションは、そんなに世の中に多くない。
新幹線が来て、新幹線の駅と直結することになるので新幹線を介してかなり広範囲にアクセスすることができる。
冬の都市の住宅のあり方としてはかなりレベルの高い立地条件のいいマンションと言える。
投資用物件として人気が高まるのは当然だと思う。
札幌においてはナンバーワンというのは、間違いない」
このマンションを含む北8条西1丁目エリアは大規模複合再開発事業です。
1988年から再開発の検討がすすめられてきて去年「さつきた8・1」と名称が決まり、
来年1月の竣工・春のグランドオープンを予定しています。
マンション棟には、劇場も建設されます。
演劇をはじめとする舞台作品の上演のほかダンスやコンサートなど
様々な舞台作品の創造・発信の場を作ることで日本の地方都市からでも世界に通じる芸術文化を発信します。
このエリアには、マンション・ホテル・オフィス・自走式駐車場が建設されます。
複合機能の導入により魅力あふれた賑わいのある地区を形成し
札幌駅北口としての活力向上と札幌の玄関口に相応しい都市空間を目指しています。
また、経営基盤の安定した大手デベロッパー4社による
共同プロジェクトにより再開発事業を成し遂げることが保障されました。
山重さん「都市の質、生活している人の心地よさ、安全、環境とか時代に求められていることを
再開発・街づくりに埋め込んでいくのがこれからの時代の街づくりのポイントになってくる」
再開発の動きは、札幌だけではありません。
北海道第2の都市、旭川が注目を集めています。
大和ハウスが、旭川一の商店街で建設を進めている
『プレミスト旭川ザ・タワー』
2025年の完成を目指す地上25階、高さおよそ90メートルの市内初のタワーマンションです。
菅原さん「旭川駅から徒歩4分、旭川のシンボルでもある平和通り買物公園沿いに建っているので
非常に便利な目立つ場所に旭川のシンボリックな建物を建てたいなということで進めています」
販売価格は、最上階の4LDKで3億5000万円と価格も旭川市内最高峰。
それにも関わらず、去年12月から販売されている高層階はすでに約9割が成約済みです。
自然環境豊かでポテンシャルの高い北海道は、
海外から夢の島・宝の島と言われています。
札幌とともに北海道が、今後どのように変わっていくのか楽しみです。