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2023年7月1日(土)放送

特集

健康けっこう!調べ隊(特別編) ザンギの由来

健康けっこう調べ隊です。

このコーナーは道民が健康で豊かな生活を送るための情報をお届けする

天使大学とイオン北海道・HTBの共同プロジェクトです。

きょうの健康けっこう調べ隊は『特別編』です。

北海道の食文化を深く知って日々の食卓をもっと楽しくしていきましょう! ということで

天使大学の先生に教わっていきます。

 

 題して、

『健康けっこう調べ隊・特別編 北海道の食文化をもっと知りたい!』

今回のテーマは"ザンギ"です!

香ばしさを感じさせる独特な揚げ色と武骨な佇まい。

道民のソウルフード「ザンギ」は、なぜそう呼ばれるようになったのか?

永年に渡って「食文化」の研究を続ける天使大学・山口先生は...。

山口先生「これはやはり中国語が語源じゃないか...

       北京の辺りでは、鶏の唐揚げを発音するときに

      『炸子鶏(ザーズージ)』と言うんだそうです。

      北京の辺りに住んでいらした方が、

           北海道の港町である釧路とか函館に入ってきて

      故郷の味を紹介して「これは美味しい」ということで

      広まっていったんじゃないかと考えています。」

 

中国語で「炸子鶏(ザーズージー)」と呼ばれる鶏の唐揚げ。

それが、北海道に入ってきて語感が転化していったのか...?

まずは、「炸子鶏(ザーズージー)」の響きを聞いてみたい!

イチモニ!スタッフで、中国語が堪能なゼンさんに発音してもらった。

 

ゼンさん「ジャーズージー」 

ゼンさん「 (ザンギという)名前の由来が中国語だと大学の先輩に聞いて

      ちょっと似ているなぁと思っていました。」

 

札幌ガーデンパレスの1階にある中華料理の名店「赤坂四川飯店」。

プロの料理人なら「ザンギ」の由来を知っているのでは...?

中華料理一筋35年、菊池料理長に聞いてみました。

菊池さん)「僕ら中国料理の世界では、

           鶏の唐揚げを炸子鶏(ザーズージー)と呼ぶんです。

           それが変化してザーンーギーになったのでは...。

        現地の日本人が聞き取って解釈したのでは...?」

 

ザンギの原型とも云える鶏の唐揚げ「炸子鶏(ザーズージー)

菊池料理長が実際に「赤坂四川飯店」で提供しているメニューを揚げてくれた。

昔もいまも、根強い人気を誇る鶏の唐揚げ。

赤坂四川飯店でも「多くの客が必ず注文する」という。

 

菊池さん「僕らとしてはザンギに助けられている。

       ザンギの人気なくしてこんなに多くの注文はいただけない。 」

 

と、ここで...、番組スタッフは、

天使大学・山口先生が話していた「もうひとつの説」を思い出した。

 

山口先生「参考文献をひとつ見つけました。

       釧路の「鳥松」さんというお店の...

       店主さんが昭和30年代初めに名前をつけたという...。」

 

ザンギ発祥の地は、釧路なのか?

まずは、釧路市民に1枚の写真を見てもらった。

鶏の唐揚げ?それともザンギ?

 

(市民①) 昔からやっぱり、なんとなく「ザンギ」っていう。

(市民②)「ザンギ」にしか見えない。女房も作るし、買ってきたり...。

(市民③)「ザンギ」  (母が)夜ごはんに作ってくれたり、

       お弁当に入っていたら「ラッキー」っていう感じですね。

 

陽が沈みかけたころ、市内の繁華街に向かった。

天使大学・山口先生が話していた「あの店」だ。

ザンギを揚げて50年。

鳥松(とりまつ)2代目の高倉悟(たかくら・さとる)さん。

鳥松は昭和35年に初代店主・清(きよし)さんが創業。

果たしてザンギの名付け親はこの店なのか?               

 

(店主)ザージーとかザーキーとか、「ン」がないでしょ、漢字だから...

    そこに「ン」を付けて、はっきり「ザンギ」と付けたんです。

(質問)「ン」を付けたのは、先代ですか?

(店主) そうです。

(質問)「ン」を付けた理由ってあるんですか?

(店主)「運」がつくように...

 

商売繁盛を願って「運」がつくようにと名付けられた「ザンギ」。

創業当時から変わらない味は、いまも多くのファンを虜にする。

五感が刺激される旨さへと導いてくれる秘伝のタレも昔のままだ。

仕事場に立つと背筋が伸びる」と話す高倉さんにとって「ザンギ」とは...?

 

(店主) 守り続けなきゃならない。

    「ザンギ」という言葉は、なくならないと思います。

 

現時点で、呼び名の由来に確固たる証拠はなかった。

しかしザンギはこの先北海道の郷土料理として生き続ける可能性を

多分に秘めているのではないだろうか...?

 

山口先生「あると思います。

       いまの世代の方たちは、ほとんどがザンギ好きですね。

       そういうものを食べ続けて『これは北海道の文化だ!』と

       なりつつあるのではないかと思います。

つづいては、同じく天使大学の山口先生に

ザンギを使ったアレンジレシピを教えていただきます。

最初にご紹介するのは「この夏に食べたい!」

彩り豊かでさわやかなひと品です。

 

材料はご覧の通り、ザンギと茹でたグリーンアスパラガスは、

食べやすい大きさにカットしてください。

このサラダは、ザンギについている味を生かすため

ドレッシングを使わないんです。

生パインには、「ブロメライン」という消化の働きを助けてくれる

「たんぱく分解酵素」が含まれています。

【さわやかザンギのサラダ】

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まずはトマトです。そして、いまが旬の枝豆です。

たんぱく分解酵素が含まれている生パインを最後に入れるとこんな効果も...。

 

山口先生「混ぜている間にもパインに入っているブロメラインが

       お肉を柔らかくしてくれるんです。

       ザンギは甘じょっぱく味付けをしているので

       レモン汁だけでさっぱりと美味しいサラダが出来上がる。」

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ザンギが入っているので、

主菜としても食べられるボリュームたっぷりのさわやかなサラダ。

みなさんの食卓にもぜひどうぞ!

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【ザンギを巻いて中華風クレープ】

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材料は、ザンギ・春巻きの皮・キュウリ・長ネギ・かいわれ大根。

ザンギは、1センチ幅の細切りにします。

中華風の決め手となるタレは、

甜面醤(テンメンジャン)とハチミツを混ぜ合わせて作ります。

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ところで、みなさんはご存じですか?

市販されている春巻きの皮は、油で揚げなくても食べられるんです。

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山口先生「まずは、野菜の長いものから巻いていきます。

       かいわれが上に見えると素敵にみえます。

       つぎに長ネギです。

       分量は、ご自分のお好みに合わせて入れてください。

       そしてキュウリです。

       お肉(ザンギ)を乗せます。たっぷり入れますか...。

       甜面醤とハチミツを合わせたタレを所々におきます。」

 

あとは、春巻きの皮を折りたたむようにして具材を巻けば完成です。

ザンギを巻いて中華風クレープ。

いつもとはちょっと違ったザンギの楽しみ方もいかがでしょうか。

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