2023年7月29日(土)放送
ネコテンリサーチ 今年、蚊に刺された?
ネコテンリサーチ 今年、蚊に刺された?
onちゃんアプリを使って、道内各地の皆さんのお住まいの地域の季節感を調査しています。
皆さんの貴重なご意見は生放送の一度きりのOAだけではもったいないと思い、
ブログにまとめて記録を残しています。
OAでは尺の都合上、語り切れなかった内容も紹介したいと思います。
今回のテーマは「今年、蚊に刺された?」
- 刺された
- 刺されていない
の二択で募集しました!
今回のテーマ、実は田口彩夏アナウンサーきっての提案でした。
夏の厄介者のイメージの蚊ですが、
私は北海道に来てから蚊に刺される頻度がかなり減りました。
実際の所はどうなのか、リサーチしがいのあるテーマでした。
今回の集計期間は7/22~7/26。
2271件の回答が集まりました。
皆さんのご協力ありがとうございました!
気になる結果は、、、
②刺されていない が75%前後を占めて圧倒的に多いという結果に。
地域によって大きな差は出ませんでした。
北海道に来てから刺される頻度が減ったという感覚は間違いがなかったようです。
道外出身者からは
「移住後、1度も蚊に刺されたことがないです。」
「北海道に来てからあんまり刺されなくなった気がします。」
といったコメントが多く寄せられて、みんな同じ気持ちだったことが分かりました。
逆に刺された人は
キャンプや花火、家庭菜園などアウトドアで活動しているときが多かったです。
では、なぜ北海道は蚊に刺される人が少ないのか。
それには蚊の生息温度が関係していると思われます。
日本で最も一般的な蚊の一種であるヒトスジシマカの生息温度は
年平均気温で11℃以上と言われています。
では、北海道の年平均気温はというと
札幌で9.2℃、函館で9.4℃などとなっていて、
蚊の生息温度の11℃よりも低いんです。
このため、北海道はヒトスジシマカの生息範囲外ということで、
そもそも蚊が少ないことが考えられます。
2015年現在で北限は青森県とされていますが、
この北限は地球温暖化によって北上してきています。
北海道最南端の松前町では年平均気温が10.5℃です。
温暖化によって今後、気温が上昇すると
北海道にもヒトスジシマカの生息域が拡大し、
蚊に刺される人が増えてしまうかもしれません。
気象予報士 金子竜也