2023年12月2日(土)放送
健康けっこう!調べ隊 師走の幸せ
健康けっこう!調べ隊のコーナーです。
このコーナーは、道民が気になる健康情報をお届けする
天使大学とイオン北海道、HTBの共同プロジェクトです。
何かとあわただしい12月ですが、
最後に年末年始のお休みでホッと一息。
幸せな気持ちになりますね。
そこで今回のテーマはこちら。ずばり『師走の幸せ』です。
幸せの仕組みとは。そして、幸せになるコツはあるんでしょうか。
天使大学教養教育科の二宮信一教授に聞きました。
特別支援教育の専門家で、幸福論をはじめ広く社会教育学を研究しています。

WHOが健康の定義をされているんですけれども、
体の健康ですとか精神的なメンタルのものですとか、
それから社会的な関係という事も含めて良好な状態を健康と言いましょうと。
で、その中にwell-beingという言葉が使われています。
普通は幸福という風に訳しています。
社会的にも健康だっていう事になりますと、それはもう、
よりよく生きるっていう事になるんじゃないかなっていう風に思いますね。

よりよく生きるとは。
例えば家族との関係性の中で、家族がみんな元気だから自分も元気でいられる。
それから例えば自分が属している会社ですとか地域ですとか、
そういうような所のwell-beingと自分のwell-beingっていう事も関係してくるような気がするんですね。
ですからこういう連鎖って言いますか、相互に関係していて自分自身の幸せ感っていうのが成立していると。
幸せになりたいあなたへ。
私たちは幸せになりたいっていう風に思って、
それぞれ幸せは違うけれども、生きてると思うんですね。
アンネフランクのアンネの日記の一番最後の所に出てくる訳ですけれども。
でも幸せになるという事よりも、私は今の幸せを感じてほしいって言いますか、
いつかどこかで幸せになるんだっていう風に追っかけると、またその先、またその先っていう風に、
逆にいつ幸せになるんだっていうような状態になってしまうと思いますので、
むしろ今この状態が幸せだっていう事を発見したり感じる事、
それが次の幸せにつながってくるっていう風に考えて頂いて、今この時を楽しむっていう事の中に、
未来に向かっての楽しみも続くんだっていう想いがあるといいのかなっていう風に考えています。
この時期だから感じる「幸せ」もあります
成長していけばね、お子さんは家を出て行って、自立した生活をされてくるっていう事になると思うんです。
それで帰省して戻って来るって。
その時にお子さんの側から見ると、やっぱり自分はこの家族の一員だっていう事を
ものすごく確認できる時期でもあるんで。
普段はばらばらかもしれないけれども、自分たちの人生の中で、
幼少期からずっと一緒に生活してきたっていう事柄が
やっぱり自分の大きな基地になっているはずですから、それも安全基地になっているはずですから、
そこに戻っていくっていうのは新しいエネルギーをもらえる場所にもなるという事なので、
むしろそうやって自分は支えられているっていう事を実感して頂くといいのかなという気がいたしますね。

今度は、幸せについて「おせち料理」で見てみます。
天使大学客員教授の山口敦子先生がお店を訪ねました。

山口「今回は幸せがテーマという事ですので、
私はおせち料理にちょっと注目をしてみたいと思います。
おいしそうなおせち料理が並んでいますけれども、
おせち料理っていうのは古き良き食べ物ですね。
で、そこの中に願いを込めて私たちはずっと受け継いで来た訳ですね。」
天使大学の山口先生、おすすめのおせち料理は...
「栗きんとん」。鮮やかな黄色に仕上げて金運アップを願います!

さつまいもなんですけれども、厚さ1センチ位に切りますね。
ちょっともったいないんですけれども厚めに、この色の付いた所までしっかりむいていただく。
お水に1時間位、2回位お水を替えて浸けて頂きたいと思います。
栗をきれいな黄色にしたいので、くちなしの実を半分位に切ります。で、切ってこんな風にして置いておきます。
さつまいもは、材料にかぶる位の水を加えて煮ます。
蓋をしておよそ20分、中火にかけます。
くちなしの実も一緒に煮込みます。
いもに箸が通ったら煮えたサイン。
ここでくちなしの実は取り出して、いもを熱いうちにつぶします。
水分が少なければ水を足しながらペースト状にして...
熱いうちに裏ごしをしていきます。
このひと手間で、きんとんの口当たりが滑らかになるんです。
ざるのうらにこんなにまだ付いてますので、後ろからきれいに取ってあげて下さい。
そのきんとんをもう一度鍋に戻して、火にかける前にみりん、砂糖、栗の甘露煮のシロップを加えます。
火をつける前に混ぜて下さい。弱火でいいですよ。
途中で塩1グラムを加えながら、焦げないようにゆっくりじっくり、10分ほど練ります。
最後に栗を入れます。
軽~く混ぜれば完成です「栗きんとん」。年末の到来を感じさせる甘~い一品。
甘すぎるのが苦手な方は、砂糖の分量を減らして、味見しながら作りましょう。
今年は、おせち料理で、来る年の幸せを願ってはいかがでしょうか。













