2024年8月17日(土)放送
食のチカラ 北海道産とうもろこし
8月。全道各地の畑でとうもろこしの収穫がピークを迎えています。
農水省の統計によると、甘いとうもろこし、スイートコーンの収穫量は、
全国のおよそ4割が北海道産。都道府県では断然トップです。
竹林みちあきさんが江別市篠津の畑を訪ねました。
保倉さんは、この地でとうもろこしを栽培して11年目の生産者です。
とうもろこしは、光合成で蓄えた糖分で甘くなります。
気温が高い日中は、呼吸して実を成長させる時に糖分を消費しますが、
気温が低い夜は、呼吸が少なくなって糖分の消費が減るため、実が甘くなります。
だから、収穫は朝早くに行われるんです。
収穫は、朝から家族総出で行われます。
保倉さんの奥さんとご両親も作業に追われていました。
1本1本手作業での収穫は、多い時には1日で2000本も採る日が
あるんだそうです。
とうもろこしの成長を手の感触で見極めて1本ずつ採りながら、
表面に付いた汚れを拭き取る。収穫は、とても丁寧な作業でした。
今年は7月の猛暑でぐんと成長が良くなって、おいしく実ったそうです。
収穫されたとうもろこしは、朝8時過ぎにはJAの野菜集荷施設へと運ばれて行きました。
この後は、夏にぴったりなとうもろこし料理をご紹介します。
料理研究家の坂下美樹先生です。
≪とうもろこしの担々そうめん≫
ピリ辛と、とうもろこしの甘さがマッチする冷たいそうめんです。
まずとうもろこしの下処理をしていきます。
とうもろこしは皮を1~2枚残して、あとはラップに包んでこのまま電子レンジで加熱します。
皮が少しついていた方が、中のうまみと甘みが外に逃げないんです。
粗熱がとれたら実をとっていきます。実がもうほんとにぎっしり入ってますね。
ごま油とみじん切りにしたにんにく、しょうがを弱火でじっくり加熱します。
みじん切りの長ねぎも加えて、しんなりしたら豚肉を炒めます。
いい匂いがしてきて、お肉の色がだいぶ変わってきたら豆板醤も一緒に炒めます。
お肉がだいたい炒まったら最後に今日の主役、とうもろこしを加えていきます。
そしてここに砂糖としょうゆです。
そうめんのつゆに、無調整の豆乳を混ぜ合わせることで
めんつゆがマイルドな味わいに仕上がります。
すりごまも加えて、つゆが完成。
ゆでたそうめんはお好みの量を器に盛りつけて、つゆを注ぎます。
そこに具をトッピング。
きゅうりの千切り、そして坦々麺には欠かせないラー油を加えて完成です。
≪とうもろこしのプリン≫
砂糖を使わずにとうもろこしの甘みで仕上げるプリンです。
とうもろこしは、薄皮を残してラップに包んで4分レンジにかけます。
ゼラチンは、水で戻してかきまぜて、20秒ほどレンジにかけておきます。
とうもろこしの実をそぎ落とします。
とうもろこしの実ををミキサーに入れていきます。
少しだけ残して下さいね。後から上に飾っていきますので。
飾りつけに使うんですね。
牛乳と生クリームを中に入れてミキサーを回して下さい。
ゼラチンを入れて、もう少しミキサーを回します。
器に入れて、冷蔵庫で冷やし固めます。
固まったら、ホイップクリームや黒こしょうなどをトッピングして完成!