●「最終回 #12 木下博勝編 「親から子へ」」
木下博勝・ジャガー横田一家の帰省物語完結編。
久しぶりの家族揃っての夕食の時間。
医師になるため、子供の頃から勉強が生活の中心だった木下。
思春期を迎え、反抗心の矛先は、母に向けられた。
高校卒業後、上京。翌年、念願の医学部に合格を果たした。
しかし、支えだった父が他界したのは、それからまもなくのことだった。
いまだに後悔の気持ちを抱えながらも、
反発していた記憶と多忙な毎日が、母と向きあう時間を遠ざけていた。
夜も深くなり、息子・大維志を連れ、妻が先に席を立つ。
母親と2人だけで話をするのは久しぶりの木下。
実は、今年、母と同居していた8歳下の弟が病気で他界。
木下は、東京で一緒に暮らすよう勧めたが
「一人が楽」と、母は応じなかったという。
木下は、長年胸につかえていた思いを話し始めた。
「親父が死んだとき、冷たい態度を取ったんじゃないかと。申し訳なかったと思ってる」
「お袋がいなかったら今の僕はいない…。ありがたい気持ちで一杯です」
やっと言えた木下の母への本心。
子供だった自分が親になり、初めて分かった母の苦労。
これから先も、気付かされることはまだまだあるはず。
翌朝、別れの時。
「初めて感謝の言葉をききました。
お父さんになるとそういうことを感じることができるようになったんだな」と母。
「お母さんのことを考えてくれるようになってよかった。
弟の分まで親孝行するのはこれからだって、考えさせられたんだと思う」という
妻の思いをかみ締める木下。
帰省を終え、木下は言った。
「自分が親にしてもらったことを息子にもすることが、僕の親としての愛情なのかと思っている」
● 「#11 木下博勝編 「ドライな親子」」
今回帰省するのは、医師、大学教授、タレントと3つの顔を持つ、木下博勝。
1968年深川市生まれ。
高校卒業後に上京、医者の道へ。
2004年、女子プロレスラージャガー横田と結婚。
2006年、息子・大維志誕生。
家族揃っての帰省物語。
木下が大学生のころ、父親が他界。
現在は、母と叔母が2人で暮らす実家へ。
妻のジャガー横田曰く、「ドライな親子」だそう…。
約半年ぶりとなる帰省だったが、親子の会話は全くはかどらず…。
話題作りにと、母が持ち出してきたのは
妻も見たことがないというアルバムの山。
アルバムの中には、現在の木下からは想像もできない姿が…。
幼い頃から教育熱心で厳しい母に対しての反発からか
高校時代はパンクバンドに熱中し
その結果、希望する医学部の受験に失敗。
子供のころから教育熱心で厳しい両親に対して
「冷たい」「もう少し優しくしてくれてもいいのでは」と思っていたという木下。
母に対してどこかドライな態度なのは
心の底に抱えてきた「寂しさ」なのかもしれない。
料理は不得意だという母が木下の好物のカレーライスを作っていた。
久しぶりの母親の手料理にも「ふつう」「他の料理を作ってもらった記憶がない」など
冷たい言葉ばかり…。母を思いやる、優しい言葉が出てこない…。