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「まおい学びのさと小学校」 “春” ユニークな教育の小学校に元気な新入生たちが

特集は、イチオシで追いかけている2023年に、長沼町に開校した
「まおい学びのさと小学校」。
通常の授業ではなく「プロジェクト」と呼ばれる体験学習を主体とし、
子どもたちが自主的に活動しています。テストも宿題もありません。
この学校に2年目の春がやってきました


なにかのイベントでしょうか。
廊下にはたくさんの風船。
こちらのチームも飾りつけをつくっているようです。
と思ったら、こちらはポップコーンづくり。

子ども「ポップコーンで、おびきよせるんだ!」
「Q1年生をおびき寄せる?うん」
「そういう作戦なの?そうそう」
24年4月8日この学び舎に17人の新一年生が入学します。

子ども「1年生喜びそう」
会場の飾りつけは、すべて自分たちで。
子ども「おーわった!おーわった!」
まおい学びのさと小学校細田孝哉校長
「子どもたちが考えて新1年生迎えて、新1年生は『上のお兄ちゃんお姉ちゃんがこうやって迎えてくれるんだと育っていくことが、これからそうなっていくのが楽しみ」

ピカピカのランドセルの子もいれば、帽子に、リュックサック姿の子も。
スタッフ「好きなところ、使っていいよ」
スタッフ「1年生のみなさんこんにちは」
しーんと静まり返った教室。まだ、緊張しているようですね。
「みなさんこんにちは。まおい学びのさと小学校にようこそ」
司会は子どもたち。
「入学式」ではなく「入学を祝う会」で、形式的な式典も、来賓の挨拶もありません。
これが、まおいスタイルです。
スタッフ「今年から新しくできるプロジェクト、『農業と畜産』。動物を育てるプロジェクトを担当します」
この学校の多くの時間割を占めるのが、「プロジェクト」と呼ばれる「体験学習」。
去年は「ものづくり」「料理」「演劇」でした。
今年は「農業・畜産」が加わります。
「体験学習」を通じて、国語、算数、理科、社会など複数の教科を総合的に学びます。

「乾杯!」
地元名産のリンゴジュースで乾杯!これで1年生もまおい学びのさと小学校に仲間入りです。

各プロジェクトのチームの先輩たちが新1年生を勧誘しますこちらは演劇チーム。
ポップコーンと激しいダンスで魅了します。

子ども「これで狙って、パーンって撃って」「ものづくり」チームが作ったのは射的です。
外では・・・料理チームが、ニワトリのエサやり体験で勧誘中。

子ども「出張クイズ!どっちがメスでしょう?」子ども「オスは1匹しかいません」子ども「おいー。
大ヒントだすなよー!」

保護者
「思ったよりも自由で、子どもたちが自分でやってた感じがして楽しかった、笑いの絶えない入学式で。本当にこういうところで(子どもが)毎日過ごせると思ったらワクワクします。」

「自主性」を尊重するまおい学びのさと小学校。
全校児童75人のうちおよそ半数が道内外からの移住者です。
沼田吏翔くん(2年生)「これがね、メダカがこれのエサ」
2年生と5年生の子どもを通わせている沼田さん。
去年は苫小牧から通っていましたがこの春、長沼町に引っ越しました。
母・沼田麻実さん「大変だったんです。」吏翔くん「往復2時間。」
母・麻実さん「子どもたちが(車の)後ろで3人ともカーっと寝ているときに、もうダメだと思った。私は頑張れても、子どもたちはもう頑張れないなと。」

近年注目されている教育を目的として移り住む「教育移住」。

しかし、長沼町では一戸建ての住宅を希望する移住者に対して賃貸物件数が少ないことや築年数が古いこと、さらには町独自の移住支援策がないことなどから親子が住む家を見つけずらいのが現状です。

沼田さん一家も金銭面などのハードルを抱えていましたが・・・
母・麻実さん「保護者と(まおいの)NPOのつながりが強くて、引っ越してきたら、『仕事がないんだけど何か仕事ある?』と言ったら、近くの農家のパートを見つけてくれたり、住むところも紹介してもらったり」

小学校の児童の保護者をサポートするNPOが中心となり、5人家族の沼田家は移住を実現させました。
平屋一戸建て3LDKで家賃はおよそ3万円と破格です。

課題は、放課後児童クラブにも。
子ども「ぶくぶくしてきたね。あっちっちー」
子どもたちがつくっているのはおやつのポテトフライ。
祝日も学校に登校する代わりに秋休みがあるまおい学びのさと小学校の児童にとって、秋休み中に過ごす場所が課題でした。

NPO法人まおい学びのさと健名美恵子代表
「働いているお母さんたちがとても困っているということで、有志のお母さんたちで遊びに連れていってくれたりした」
いまでは、月曜から金曜日までNPOが中心となって児童クラブを開いています。
子ども「うまい!」
NPO法人まおい学びのさと健名美恵子代表
「とても自主的にみんなお手伝いしてくれて、家族みたいな、兄弟みたいな家族みたいな、いい雰囲気でやっています」
「新たな教育のカタチ」。子どもたちは自分の足でその一歩を踏み出しています。
細田孝哉校長「(今後は)ものをつくったり、アドバイスをもらうだけじゃなく、環境の問題とか歴史の問題とか、もっともっと広がる可能性があるし、地域にもっとどんどん出て行って活動する中で、いろんな広がり、深まりが出てくることを楽しみにしてます」

いまを全力で生きる子どもたち。今年は、何を学ぶのでしょうか?
子ども「Q何のプロジェクトに入りたい?『農業』かなと思って。畑とかしてみたいな」
子ども「Qみんなプロジェクト何に入る?もちろん建設(ものづくり)!」
「Q何をつくる?大きい虫かごとか」

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