【緊急解説】北大・高橋浩晃教授 「揺れへの備え、津波への備えの徹底を」
2026年 4月27日 08:48 掲載
きょう(27日)起きた地震について、北海道大学の高橋浩晃教授の解説です。
1. 今回の地震の概要とメカニズム
今回の地震の震源は、十勝地方中部、場所としては日高山脈の下で起こった地震です。この地域では以前から今回と同じような地震が時々起こっており、1970年代や80年代にも震度5から6程度の地震がありました。ですので、北海道では比較的よくあるタイプの地震だと考えています。
今回の地震は日高山脈の直下で起こりました。太平洋プレートという海側の岩盤が北海道の下に沈み込んでいますが、今回の地震はその沈み込んだプレートの中で起こったものです。先週の三陸沖の地震とはメカニズムが少し異なりますが、北海道や東北では一般的によくあるタイプの地震です。
2. 津波が発生しなかった理由
今回の地震は、日高山脈の直下であったこと、そして震源の深さが約80キロと非常に深かったことが一つの要因です。もう一つは地震の規模を示すマグニチュードが6.2であり、揺れは強かったものの、地震の規模自体はそれほど大きくありませんでした。この二つの要因から、今回は津波警報が発表されませんでした。
3. 揺れの特徴
今回の地震のメカニズムを考えると、ゆっさゆっさと揺れるというよりは、かなり小刻みな揺れが強かったのではないかと感じています。震源に近い十勝地方や日高地方では特に小刻みな揺れがあり、一方で震源から離れた札幌などでは、ややゆっくりとした揺れが大きくなったと考えられます。
揺れの種類が違っても、家具が倒れて怪我をするなどの被害は変わりませんので、どんな揺れがきても大丈夫なように、日頃から家具の固定などの対策をお願いしたいと思います。
4. 今後の注意点と備えについて
北海道は、ここ20年ほど地震が非常に少ない期間でしたが、それ以前は数年に一度、震度6を超えるような地震が各地で起こっていました。北海道はもともと地震が起こりやすい地域です。「後発地震注意情報」が解除されたとしても、地震が起こる可能性がゼロになるわけではありません。
特に北海道の太平洋側では、今回の地震よりもさらに大きな地震や、東日本大震災のような津波の発生が切迫している状況であると国からも発表されています。
【具体的な備え】
揺れへの備え: 家の中で怪我をしないよう、家具の固定や、寝室に家具を置かないなどの対策を。
津波への備え: 津波警報が出た際にすぐに逃げられるよう、持ち出し品の準備や避難経路・避難場所の再確認を。
これらを年に数回は思い出し、再確認したうえで日常生活を送っていただきたいと考えています。


















