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中古マンションのリノベが人気 新築マンション平均価格が平均世帯年収超え 理想の住まい実現の秘訣は?

年々人気が高まる中古マンション。大々的なリノベーションで、理想の住まいを手に入れた人を取材しました。マンション市場で、いま何が起きているのか?物件選びのポイントも聞きました。

木の優しいぬくもりと、モダンな雰囲気に包まれたおしゃれなリビングに、開放感あふれる広々としたキッチン。壁に備え付けられた棚には、こだわりの雑貨が並びます。

住人「元々古いマンションだったんですけれど、新築?という感じになってびっくりしました」。

今、注目を集める中古マンションのリノベーション。古くなった物を新しい状態に戻す「リフォーム」とは異なり、住む人のライフスタイルに合わせて、一から作り直すのが「リノベーション」です。

住人「新築で買うより安いし、自分の思い通りにできるので」。

新築ではなく、あえて中古マンションを選ぶ人も。いま活況のリノベーション。その人気のワケに迫ります。

佐藤ひとみさん
佐藤ひとみさん

札幌市北区に住む佐藤ひとみさん(37)。夫と2人で暮らしています。

本間壮惟記者「すごくおしゃれですね」。

佐藤さんが購入したマンションは、1985年に建てられた築41年。広さおよそ70平方メートルの2LDKでしたが、リノベーションで生まれ変わりました。

リノベーション前
リノベーション前


リノベーション後のヌック
リノベーション後のヌック

一番のお気に入りは、窓際に設けた「ヌック」と呼ばれるこぢんまりとした空間。元々はリビングと一続きの3畳ほどのスペースでしたが、段差をつけて畳を張り、居心地の良い夫婦の特等席に大変身しました。

佐藤ひとみさん
「京都が好きで、和風にしたくて畳にしたのと、窓から外の風景が見えるんですけれど、季節で色とか紅葉とか見えたりするので、ここでお昼寝したり読書したり、めちゃくちゃいい場所として使っています」。

リノベーション前(左奥にキッチン)
リノベーション前(左奥にキッチン)

壁で仕切られ閉鎖的だったキッチンは、リビング・ダイニングと一体化した明るい空間に。玄関から直接つながり、買い物した荷物を楽に持ち込めるようになりました。趣味のお菓子作りを楽しめる作業スペースも確保しています。

リノベーション後
リノベーション後

佐藤さん
「前は賃貸に住んでいたんですけれど、そのとき作業スペースがこの半分くらいしかなくて、ケーキとか作ってデコレーションをするときに台がひっくり返ったりとか、狭くなっていて、すごく大変でした。今は広くなったので、とても使いやすい」。

中古マンションのリノベーションが注目されている背景には、新築マンションの価格高騰があります。札幌市内の新築マンションの平均価格の推移です。10年で1000万円以上も上がり、5000万円を超えました。

一般的にマンションの適正購入価格は、世帯年収のおよそ6倍と言われています。道内の平均的な世帯年収はおよそ670万円。新築マンションには、手が届かない状況です。

北海道不動産鑑定士協会・高橋ひろ子広報委員長
「要因といたしましては、近年言われてるように建築費の高騰、資材価格、人件費の高騰とあとは土地価格の上昇が考えられます」。

新築マンションの価格上昇が続く中、中古マンションを選ぶ際のポイントは?

高橋ひろ子広報委員長
「やはり新築マンション(価格の)上昇を受けて、中古住宅のニーズも高まってますけれども、中古の場合はある程度使用されていますので、今後の耐用年数というのもありまして、あと何十年いたらどうなっていくとか、そういうものを考えながら中古住宅を選択したらいいと思います」。

佐藤さんが中古マンションを選んだ理由の一つも、その価格でした。

佐藤ひとみさん
「マンションの購入が大体1200万円くらいで、リノベーションが1900万円くらいになっています。新築で買うよりは安いし、自分の思い通りにできるので、そこはリノベーションの良いところだなと思っています」。

こだわった分、工事費はかかりましたが、総額でおよそ3100万円。札幌市内の新築マンションの平均価格と比べれば、割安です。

デザイナーの宮島義直さん(左)と佐藤ひとみさん(右)
デザイナーの宮島義直さん(左)と佐藤ひとみさん(右)

そして、理想のリノベーションを実現できたのには、大胆かつ入念な計画がありました。リノベーション会社のホームページで、好みのデザインを見つけた佐藤さん。担当したデザイナーに、直接会いに行ったといいます。

RENOVESデザイナー・宮島義直さん
「びっくりしましたね。(Q.直接の指名は多い?)たまにありますけれど、熱量は一番強かったと思います。結構たくさんの要望をいただいて、既存の図面だけで打ち合わせを最初するわけですけれど、そのあと具体的なプランを私たちからお出しするときに、図面というのとイメージの共有というのでパースとか手描きで描かせていただいて、ご提案して、こういった形も良いんじゃないですかと」。

佐藤ひとみさん
「もうこれだとなりました。これでお願いします、というイメージ通り。さすがですという感じでした」。

提供:RENOVES
提供:RENOVES

自由に間取りが変更できるのには、マンションならではの理由も。一戸建てと比べて、マンションは構造上、室内の壁を取り払える場合が多く、リノベーションしやすいメリットがあるということです。

記者「自宅に点数をつけるなら?」
佐藤さん「200点満点ですね」。

中古マンションを購入する際には注意点も。中には、配管の位置を変えられないなど、大胆な間取りの変更ができないケースもあり、リノベーションの専門家に相談してから決める方が安心だということです。

RENOVESコンシェルジュ・池田太志さん
「リノベーションをしたい場合は、会社を先に決められるのがいいかなと思います。物件を先に決めてしまうと、自分がしたいリノベーションがもしかしたらできないってことが発生したりする。リノベーションのプロの会社の方と一緒に物件探しをしていくことで、手戻りなく理想の暮らしを見つけられることができるんじゃないかな」。

自分らしい暮らしを実現する夢のマイホーム。マンションの高騰が続く中、リノベーションで手に入れる人が増えています。

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