札幌・行列ラーメン店の1杯がスナックに!和洋職人が異色タッグ 北海道みやげ開発の裏側
2026年 5月 2日 13:39 掲載
甘エビの旨味がぎゅっと詰まったえびみそラーメン。
札幌で2008年にオープンし今では東京や海外にも店を構えるえびそば一幻の看板商品です。
この大人気ラーメンが具までそっくり再現されたスナックに。
きょう行われた新商品の発表会。
進化系ラーメンスナックを開発したのは…「札幌・千秋庵」や「きのとや」などを傘下に置き和洋菓子を手掛けてきた「北海道コンフェクトグループ」です。
北海道コンフェクトグループ長沼真太郎代表
「もともと北海道のお土産菓子で、やっぱり甘いものがすごい主流になっている中で、「しょっぱいもののお菓子」が求められているんじゃないかなと」
近江谷真由記者
「うん、エビ。食べた瞬間にエビが口の中に広がっています。あっ一緒、一緒です。すごい」
製造の舞台は「元かりんとう工場」。
開発の裏側に迫ります。
北海道コンフェクトグループ研究開発室関辰朗さん
「(ラーメンは)年間100杯くらいは食べている。
やっぱり特徴を捉えることが一番重要だと思ったので」実はパティシエの関さん。
おととし、洋菓子の「きのとや」などを傘下に置く北海道コンフェクトグループがスナック菓子ブランド「ラーメンクラブ」を立ち上げ開発担当に抜擢されました。
ちぢれ麺が特徴の札幌味噌ラーメンなどを忠実に再現し、いまや300万袋を売り上げるヒット商品を手がけています。
関辰朗さん
「ワクワクするような企画でしたので、それをうまく実現できればなって」今回、関さんが挑戦するのは行列ができるラーメン店、えびそば一幻の「えびみそラーメン」を再現したスナックです。
去年の秋から開発に取り組んできました。
関さん
Qどのくらい試作した?
「もう10回以上」
「スナックとスープを食べ比べながらみたいな」
えびそば一幻 林直樹さん
「特徴はやっぱりエビのフレーバー、エビの旨味なのでそこを限界まで引き上げていただきたいなというお願いはしました」
エビの旨味をどう限界まで引き上げるのか?秘密を探るべく小樽市にある製造工場へ。
関さん
「最初は製麺をします。こっちがエビをそのまま感じられるパウダーでこっちがエビの香ばしさなどを感じられるパウダーになっています」
2種類のエビの粉末と小麦粉を混ぜ合わせ、製麺機に投入。
関さん
「実際のラーメン店でも使われている製麺機を使ってラーメンスナックの製造をしています。ちぢれさせないストレート麺になっていて色味もあまり黄色が強くないような自然な白色に。一幻の見た目になるべく近づけるような工夫をしている」
麺はエビの濃厚な旨味が絡みつく中太麺を再現しました。
関さん
「こちらでは製麺した麺を揚げる工程になります」
安原依里記者
「揚げる!まさに今入ってきましたね」油の温度を変えて3度揚げることで、カリッとした食感になるといいます。
実はこの機械、かつては別の商品を作るのに使われていました。
関さん
「こちらかりんとう用の窯でして」
Qかりんとうも同じ製法で作っていた?
「そうですね」
元々かりんとうを作っていたこの工場。
事業の縮小にあたり、使われなくなった製造ラインや技術を生かしたいという思いがスナック開発のきっかけとなりました。
長沼真太郎代表
「かりんとうの職人さんたちも複数多数いますので、その協力のもと、洋菓子は洋菓子のエッセンスを入れながら、むしろ面白いものができるんじゃないかなと」
商品開発はパティシエの関さんとかりんとう職人の高井健一さんが異色のタッグを組み試行錯誤を繰り返しながら行ってきました。
北の食品高井健一さん
「かりんとうの生地に比べてどうしても細いので、揚げるのも失敗したし、味付けも失敗したしそれの微調整を繰り返しながらやっとここまで来た」味付けはかりんとうに蜜をからめていた機械で行います。
えびそば一幻特製のえび脂が入ったスープを揚げた麺に直接かけてコーティングする独自の製法です。
実はこの味付けに関さんのパティシエの経験が生かされています。
関さん
「チョコレートと似たような種類のものになります。口の中に入ると溶ける。(今は)温かい状態なんですが、これが冷めていくと、麺にスープが染みたような仕上がりになります。それがスナックをかんだ時にじゅわっと広がる」
出来立ての味は?
安原記者
「噛本当にラーメンを食べた後の口の中です。」
麺だけではなく具材も忠実に再現。
紅しょうがにエビの風味を練りこんだ天かす、チャーシュー、ネギを真空フライでスナックにしました。
この日関さんは最終的な味を決めるため「えびそば一幻」へ。
関さん
「1番が基準となる品になりまして、2番がエビ味噌の風味を引き上げたものですね。で、3番がエビの風味を引き上げたもので、4番がエビの風味とともに味噌の風味も引き上げて、少しエビ由来の甘みも際立たせた、そんなような仕上がりになっています」。
4つの試作品を試食してもらいます。
えびそば一幻 林さん 試食して…
「(2・3番は)ちょっとエビと味噌のバランスがあまり良くなかった。
4番と比べると少し違うかなっていう感じですね。香りがやっぱりだいぶあると思います。特に4番のエビの香りがすごく強くて、エビの旨味が全面に襲ってくるような。
それでいてエビ味噌のジューシー感も出ているのですごくいいなと思います。「一幻」という屋号に負けないような商品クオリティになっていると思います」
関さん
「ありがとうございます」
えびそば一幻お墨付き、4番の味に決定しました。
長沼代表
「一幻の味を家で食べたいっていうところはたくさんお声はもともと頂いてたので、ぜひリッチなラーメンスナックを家でビールと一緒に楽しんでいただければなという風に思います」。
あす(2026年5月1日)から新千歳空港などで販売される「えびみそラーメンスナック」。
ゴールデンウィーク新たな北海道土産の定番になるかもしれません。


















