now onair

NEXT

「レベチだった…」札幌で本場のタップダンスを!北海道初の国際フェスを立ち上げた女性ダンサーの挑戦

金属の板がついた靴を鳴らし、足先でリズムを揃え、音と体で表現するタップダンス。自分自身を楽器にかえ自由に振り付ける、他の踊りのジャンルにはない魅力があります。誰もが知るダンスですが、北海道ではタップ人口は多くありません。そのマイナーなダンスの国際フェスティバルを札幌で開催しようという女性がいます。近江悠季さん、34歳。札幌でタップダンスのスタジオ「YukiTap(ユキタップ)」を営むダンサーです。この春、人生で最も大きな舞台作りに挑んでいました。

■近江悠季さん「自分の家からスタジオに行ったら、本場のタップが!みたいなのを体験させてあげたいなというのがすごくあって。もうそれですね、それが一番」

タップダンススタジオ「YukiTap」を主宰する近江悠季さん
タップダンススタジオ「YukiTap」を主宰する近江悠季さん

北海道で初めて開催されるタップダンスの国際イベント「サッポロタップフェスティバル」。5月1日から5日までの期間中、世界5か国と日本国内から集まるダンサーが一堂に会してステップを奏でます。最終日には、観客の前でパフォーマンス。客席まで近く足元が良く見える教育文化会館を会場に選びました。

■悠季さん「鳥肌立っちゃいますね、今想像したら」「生徒たちもですが、師匠を札幌に初めてお呼びするので、来てもらうからには満席でお迎えしたい」

4月22日、札幌のスタジオで、生徒たちが踊る演目の指導が行われていました。イベントの立ち上げから踊りの演目、大会の運営まで全て悠季さんが担当します。レッスンのあと、1人事務作業に追われていました。

■悠季さん「完売したいです、絶対に。何が何でも。でもタップダンスのショーを観に行くって、なかなかないじゃないですか。タップ観に行こう!ってならないから。
もっともっと札幌が芸術や、文化、タップに限らずですけれど、発信地になれる街なんじゃないかなって本当に思っているので」

北見市出身の悠季さん。4歳でクラシックバレエをはじめますが、14歳の時に右足をけがしてバレエを断念します。それでもダンスを諦めることができず、22歳の時にニューヨークに渡り、ミュージカルやジャズダンスなど様々なダンスを学ぶ専門学校に留学し、タップダンスと出会います。

■悠季さん「追いかけられるものが欲しいと思ってアメリカに行って、できないものにぶち当たって、それに(タップダンス)に夢中になったという感じです」

2年間本場で学び、帰国後、札幌でスタジオを設立しました。そして本場のステップを自分と同じように生徒たちにも見て感じてほしいという思いが募ったといいます。

■スタジオ近くの北海道神宮で参拝する悠季さん「けが無く、みんなが思い出に残るようなステージ、そしてゲストが無事に札幌に入れるようにと、欲張りなんですけど、客席のソールドアウトもお願いしました」

タップの世界的第一人者サム・ウェバーさんによるワークショップ
タップの世界的第一人者サム・ウェバーさんによるワークショップ

悠季さんには今回のイベントで叶えたい夢がありました。今月29日、新千歳空港でアメリカ・サンフランシスコ出身のダンサー「サム・ウェバー」さんを出迎えました。サムさんは数々の著名な賞を受賞した、タップダンサーの世界的な第一人者です。悠季さんがプロの道を志すきっかけとなった恩師でもあります。

■悠季さん「シカゴのタップダンスフェスティバルに参加する機会がありまして、そこでサム・ウェバーに出会ったんですけれど、その時に彼のスタイルを見て、もう雷に打たれたような、なんだこれは!みたいな」

イベント前日。生徒たちとの初顔合わせです。サムさんは生徒にとっても、映像で見続けていた憧れの存在です。思わず泣きだす生徒も。世界のトップダンサーに、目の前で教えてもらえる初めての経験。

■札幌の生徒「レべチ(レベル違い)でした。すごすぎました。ややこしくて難しすぎて、できなかった」
■別の生徒「追いかけてようやくできている感じだったので、そこは悔しかったです」
■悠季さん「できなくていいんですよ。できたらそれでおしまいとかゴールになっちゃうので「できない」が楽しいですし、できないからこそ私もタップダンスを続けてきましたし、いっぱい悔しい思いをして、普段のレッスンではできないような経験を一つでも多く掴んでいってほしいなと思います」

5月1日から、いよいよイベントが始まりました。世界中から集まったダンサーと日本のダンサーがグループに分かれ、4日間かけてステップや振り付けを決めていきます。そして最終日の5日は、教育文化会館でのコンサートに皆で参加し、その成果をお披露目します。心配していたチケットは最終日を前に当日券も含めて売り切れとなりました。

■悠季さん「YukiTapのメンバーでよかったと誇りに思えるような、堂々とした気持ちでステージに立ってもらいたい」
■サム・ウェバーさん「ダンサー同士の雰囲気がとてもいいし、みんなとても熱意を持っている。彼女はここでタップダンスへの愛情を育んでいる。生徒たちを見ればよくわかるよ」
■悠季さん「札幌って、タップダンス有名だよねって言ってもらうことが夢です」

可能性を秘めた生徒たちに札幌で、本場のタップを。
1つ、夢を叶えた悠季さんの挑戦はまだまだ続きます。

合わせて読みたい

その他のニュース

一覧の続きを表示
htb