「試される大地。」堀元北海道知事死去 道政改革掲げ、不正経理問題処理、拓銀問題、公共事業中止など主導
2026年 5月18日 18:56 掲載
北海道のイメージアップを図り「試される大地。」のキャッチフレーズを採用した元知事の堀達也さんがおととい亡くなりました。拓銀破綻など多くの難題に対応し公共事業見直しにも大きなメスを入れました。斎場には多くの人が弔問に訪れています。
「道庁改革を訴えていましたから、すばらしい北海道をつくるためにもなんとしても道庁改革、道政改革をしっかりやると」
堀達也さんは1935年に旧・樺太で生まれ北大農学部を卒業後道の職員に。
副知事などを経て、95年、知事に初当選しました。就任後世間を騒がせたのが官官接待、カラ出張など総額70億円以上にのぼる不正支出が相次いで発覚し、7千人以上の職員が処分を受けた道庁の不正経理問題です。
堀元知事(議会)
「道議会ならびに道民のみなさんに深くお詫び申し上げます」。
堀元知事)
「一連のこれまでの様々な問題、我々が深刻に受け止めて信頼回復にさらに努力したい」。
経営が苦しくなっていた北海道拓殖銀行をめぐっては、北海道銀行との合併を後押しするなど対応に追われました。
堀元知事)
「ひそかにあるホテルで会う、その時はもう、道銀との合併はできないということで、これはもうダメかなというふうに思いましたね」。
道が「時のアセスメント」を打ちだし公共事業見直しの象徴となったのが、十勝の士幌高原道路の建設中止です。
企画振興部政策室室長(当時)磯田憲一さん)
「それまでの常識が通らない時代変化の中に身を置いた8年間だったと思いますけど」
堀道政1期目をいまの知事室長にあたる立場で支えていたのが、2期目で副知事となった磯田憲一さんです。
企画振興部政策室室長(当時)磯田憲一さん)
「堀さんの1つの決断がですね、日本の公共事業、初めて止めるシステムを作ったという意味では、大きな転換点だったんじゃないかと思いますけどね」。
北海道拓殖銀行の破綻など暗い話題が多い中、北海道のイメージアップを図ろうと一般公募の中から採用されたのが2021年まで使われたキャッチフレーズ「試される大地。」です。
磯田憲一さん)
「知事にはもしかすると嫌な言葉だなと思うかなと思って、堀さんに会って、実はこういう言葉を選び取りましたということを発言した時に、堀さんは、いや、前向きな言葉として受け止めて前を向こうじゃないかとおっしゃってくださったと思います」。
知事退任後は北海道スポーツ協会の会長や札幌大学の理事長などを歴任した堀さん。関係者によりますとおととい(16日)朝、札幌市内の病院で肺腺がんのため亡くなったということです。90歳でした。
斎場には多くの人が訪れ、堀さんとの別れを惜しみました。
前北海道知事 高橋はるみ参院議員)
「いまお別れをさせていただいたが、いつものような大変温和なお顔でメガネをかけていた。本当にいろいろと指導・助言・お叱りをいただいたりいろんなことがあったなと振り返っている。国会に行ってからも道のOB会で会うことがあって、いつまでもゴルフを一生懸命やるご熱心で体をいつも強くもっている印象だった。本当にありがとうございました」。



















