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知床観光船沈没事故 運航会社の元従業員が出廷「条件付き運航の指示は受けていない」 損害賠償訴訟で証言

知床の観光船沈没事故をめぐり、乗客の家族らが、運航会社などに対し損害賠償を求めている裁判。きょう(19日)運航会社の元従業員が出廷し、「条件付き運航の指示は受けていない」と証言しました。

原告弁護団
「桂田社長が運航管理者である認識はありましたか?」
知床遊覧船の元従業員
「まったくありませんでした」

きょうの裁判で出廷した、運航会社の元従業員。事故当日の出航判断の認識について証言しました。
2022年、知床沖で観光船「KAZUⅠ」が沈没した事故。20人が死亡、6人が行方不明のままとなっています。

乗客の家族らは、運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長を相手取り、15億円を超える損害賠償を求めています。

桂田社長は事故直後の会見で、「出航判断」についてこのように話していました。
桂田精一社長
「(斜里町)ウトロでは、風と波も強くなかったので、海が荒れるようであれば引き返す『条件付き運航』であることを豊田船長と打ち合わせ、当時の出航を決定しました」

きょうの裁判では、事故当日、運航会社の事務所にいた元従業員が証人として出廷しました。

原告側の弁護士
「事故当日、船長や桂田社長から条件付き運航やコース変更、欠航の指示はありましたか?」
知床遊覧船の元従業員
「指示は受けていません」
原告側の弁護士
「事故当日は予定通りの通常運航と認識していましたか?」
知床遊覧船の元従業員
「はい」

桂田社長が主張する「条件付き運航」について、指示を受けていないと証言した元従業員。

一方、桂田社長側の弁護士からは・・・
桂田社長側の弁護士
「事故当日、午前10時の便は条件付き運航という
認識はありましたか?」
知床遊覧船の元従業員
「認識はないです」
桂田社長側の弁護士
「特に何も言われていなかったので、通常運航だと判断したということですか?」
知床遊覧船の元従業員
「はい」

次回の裁判は来月9日に開かれ、桂田社長への尋問が予定されています。

原告弁護団・山田廣弁護士
「(桂田社長には)事実を言ってほしいだけなんですよ。事実を」
「損をするようなことを平気で言うから、ご家族、一番怒ってるわけですよ。怒りが静まらないわけですよ」
「だから最後のチャンスなわけですよ。真実を語ってもらえる最後のチャンス。みんなそれを強く家族は望んでる」

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