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【28日スタート】新たな防災気象情報 注意報や警報はどう変わる? 迫る危険は「キキクル」で確認を!

今回のオシプラは「命を守る新しい防災気象情報」です。警報や注意報といった防災気象情報が、今月28日から変わります。

今の防災気象情報をまとめた一覧表を見てみると、ところどころ空欄で分かりづらい部分があります。例えば、洪水については、レベル2と3は洪水注意報、洪水警報とありますが、レベル4はなくて、レベル5になると大雨特別警報と呼び方が変わります。

変更前の防災気象情報
変更前の防災気象情報

また、同じ特別警報でも大雨特別警報はレベル5相当、高潮特別警報はレベル4相当となっています。大きな災害が起きるたびに、制度を見直して新しい情報を追加してきた結果、より複雑化してしまいました。

今回新しくなる「防災気象情報」では、こうした「つぎはぎ状態」を整理するということですが、どう変わるのでしょうか?

白老町(2025年10月)
白老町(2025年10月)

道路の冠水や川の氾濫。大雨による被害が拡大するケースが増えています。去年9月には、釧路と十勝地方で、道内では初めてとなる線状降水帯も発生しました。

北海道の気象を24時間体制で監視している札幌管区気象台。その心臓部ともいえる予報室を覗いてみると。

札幌管区気象台・佐藤達也予報官
「気象衛星の画像や雨雲の降水レーダーの画像とか、どのへんで降水が予想されるかといった資料の一部のものになりますが、こういうものを見ながら、こちらの席で予報に向けて現在作成している」。

札幌管区気象台 佐藤達也予報官
札幌管区気象台 佐藤達也予報官

各地の観測データや気象予測を基に、あらかじめ設定された基準に達すると見込まれる場合に注意報や警報を発表しています。こうした「防災気象情報」が、今月28日から大きく変わることに。何が、どう変わるのか?気象予報士の神田さんが徹底解説です。

2016年、台風10号による大雨で空知川の堤防が決壊して氾濫。南富良野町では、大規模な浸水被害が出ました。また、十勝の清水町では避難指示が遅れ、2人が犠牲になるなど、自治体からの避難情報のあり方が大きな問題となりました。

2016年 台風10号の被害を受けた南富良野町
2016年 台風10号の被害を受けた南富良野町

こうした災害を教訓に2019年、住民が取るべき避難行動を危険度に応じて5段階で表した「警戒レベル」の運用がスタート。避難の目安を、分かりやすくしたはずでしたが。

札幌管区気象台・佐藤達也予報官
「見ただけでは分からない、分かりづらいといった声が多かった。注意報、警報、警戒情報のレベルが、上なのか下なのか分かりづらい」。

新たな防災気象情報の資料
新たな防災気象情報の資料

予測技術の向上などで、防災気象情報の種類が増えて複雑化。どの「警戒レベル」に当てはまるのか分かりづらかったため、新しい仕組みでは、注意報と警報の前に「数字のレベル」が付くことに。危険度がより直感的に伝わるようになり、避難の判断が早くなることが期待されています。

佐藤達也予報官
「どのレベルの情報で、どういう避難行動をしたらいいかを意識付けと言いますか、注意報、警報の前にレベルをうたってのものになるので、数字を気にしていただけたらと思います」。

ここからは、気象予報士の神田さんとお伝えします。
   
依田アナウンサー
「5月28日からどう変わるんでしょうか?」
神田気象予報士
「河川氾濫や大雨など4つのカテゴリーに整理され、警戒レベルに合わせて5つのレベル分けました。『レベル5氾濫特別警報』のように、警戒レベルの数字がセットで発表されることになりました」。

氾濫警報・注意報は1級河川などの大きな川が対象で、それ以外は大雨警報・注意報で伝えます。洪水警報は廃止され、レベル4の危険警報が追加されました。今回の変更は、避難のタイミングを分かりやすくするためです。大雪警報や暴風雪警報などは、家にとどまった方が安全なケースが多いため、変更はありません。

新しい防災気象情報
新しい防災気象情報

また、新しくなる防災気象情報は警戒レベルの色にもリンクしているので、避難すべきタイミングも分かりやすくなります。

まず、レベル1は白色で早期注意情報。今後の情報に注意しながら、災害への心構えを一段高める段階です。レベル2は黄色で注意報。ハザードマップなどで、避難場所やルートなど避難行動の確認が必要な段階です。レベル3は赤色で警報。警戒レベルでいうと「高齢者等避難」にあたります。お年寄りや小さな子どもなど、避難に時間がかかる人は危険な場所から避難する段階です。

今回の変更で、特にレベル3の土砂災害警報になると、数時間後にはかなり高い確率でレベル4の土砂災害危険警報に引き上げられることになります。高齢者や子ども以外でも、すぐに避難ができる準備が必要となります。

そして、今回追加された「危険警報」はレベル4の紫色で、自治体が「避難指示」を出す目安です。災害が発生していてもおかしくない段階で、危険な場所から全員避難が求められます。  

最後に、黒色のレベル5「特別警報」です。警戒レベルの「緊急安全確保」にあたります。すでに氾濫や土砂崩れなどの災害が発生していたり、切迫している状況です。避難場所への移動がかえって危険な可能性があり、崖などから離れた部屋や建物のできるだけ高い所など、少しでも安全な場所へ移動してください。

2025年9月の浸水キキクル
2025年9月の浸水キキクル

レベルと色がついたことで、避難行動が取りやすくなりますが、実際に警報などが出た際に、住んでいる場所の危険度を確認する方法が、気象庁がホームページで公開している「キキクル」です。

警戒レベルと同じ色で危険度を表しているので、私たちが取るべき避難行動が分かります。キキクルでは、土砂災害や浸水、洪水が確認でき、さらに大雨も確認できるようになります。

実際に、レベル4危険警報が出たとしても、河川ごとや、市町村ごとの発表なので、キキクルで住んでいる地域の危険度を確認して、避難行動の参考にしてください。

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