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開発か、自然保護か 苫小牧市、ラピダスにらんだ美沢地区の規制緩和方針を転換へ いったい何が?

苫小牧市が、美沢地区の市街化調整区域で、建物建設のために規制緩和を行う方針を示していましたが、市が「見直しも検討する」と方針を転換しました。どのような背景があるのでしょうか。

苫小牧市・金澤市長
「見直し内容を整理して、都市計画審議会に諮りたい」。
苫小牧市が見直しを示したのが、美沢地区の市街化調整区域の一部に、建物を建てられるように規制緩和をする案です。

本吉智彦記者
「ラピダスの工場の周辺では、半導体に関する国内外の企業がオフィスや工場を構える動きが活発化しています」
千歳市内に2年前にオフィスを開設したのは、アメリカの半導体製造装置メーカー「ラムリサーチ」です。
来年度の後半にも次世代半導体の量産開始を目指すラピダスを支える企業の一つです。

ラピダス・小池淳義社長CEO
「この地を利用してあらゆる産業、あらゆる技術をもっておられる企業の方と連携したいと思っています」

千歳市や苫小牧市では、ラピダスの開発や製造、物流に関連する企業の進出が相次いで予定されています。
苫小牧市は、ラピダスの工場まで車で10分ほどの美沢地区に位置する国道沿いの市街化調整区域に、物流用の倉庫を建設できるよう、規制緩和を進めようとしていました。

夜明け前に一斉に飛び立つ鳥の群れ。
美沢地区を流れる美々川のすぐ下流にあるウトナイ湖で、毎年3月頃に見られるマガンのねぐら立ちです。
ウトナイ湖の周辺は手つかずの自然が残ります。

日本野鳥の会・田尻浩伸・自然保護室長
「守るべきところはきちんと守っていった方が、最終的には苫小牧市のためになるだろうと信じていますので、そういったところで要望させていただいた」

日本野鳥の会などは先月8日、環境保全のため市に対し、規制緩和の方針取り下げなどを要望しました。
さらに道に対しても、要望書を提出。
道には700件以上の反対意見が寄せられています。

こうした声を受けて先月30日、市は・・・。

苫小牧市総合政策部・成田晃・未来戦略担当部長「自然と産業・共生ということは考えておりましたので、本方針を見直すことといたしました」
「今後につきましては、専門の学識者や要望をいただいた団体等からのご意見を伺いながら、改定案を検討させていただきたいと考えております」

美々川周辺の土地利用の規制緩和については、見直しを検討するとしました。

苫小牧市・金澤俊市長
「自然と産業が調和し、未来へつなぐ基本理念に基づいて/あらゆる選択肢を排除しない、改めて検討することが現在の我々のスタンス」

見直し案を提出する時期は明確にしなかったものの、白紙撤回も含め、検討するという考えを示しました。

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