内田梨瑚被告、午後の被告人質問でなにを語る 旭川市女子高校生殺害事件の公判
2026年 5月29日 12:04 掲載
旭川市の神居古潭で女子高校生を橋から川に転落させ殺害したとして殺人などの罪に問われている女の裁判員裁判は、きょう(29日)5日目を迎えました。
午後には女への被告人質問が行われます。
旭川市の内田梨瑚被告(23)は、殺人、不同意わいせつ致死、監禁の罪に問われています。
起訴状などによりますと、内田被告は、おととし(2024年)4月18日午後11時半すぎから翌日午前3時半ごろまでの間、当時19歳の女と共謀して留萌市内に住む当時17歳の女子高校生を車に監禁し、留萌市内から旭川市の神居大橋まで連れていき裸にさせ暴行を加えた上、「落ちろ」「死ねや」と言うなどして橋から転落させ、殺害したなどの罪に問われています。
25日に行われた初公判で、内田被告は「私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と監禁については認めているものの、殺人と不同意わいせつ致死については否認しています。
内田被告の弁護側は、
▼殺人について、女子高校生を橋に置いて立ち去り、殺害の行為や殺意はなかったと主張しています。
また、
▼不同意わいせつ致死について、服を脱ぐよう指示をして裸にさせたという「不同意わいせつ」の部分は認めるものの、それが死亡につながったという因果関係については争うとしています。
一方で検察側は、内田被告が橋から突き落としていないとしても、女子高校生が橋から転落したことがそれまでの内田被告らの言動のせいであり、実質的に内田被告らが女子高校生を橋から転落させたと評価できるのであれば、殺人罪の実行行為と言えると主張しています。
最も大きな争点となっているのは、神居古潭の橋の上で女子高校生が橋から転落した場面です。
内田被告の弁護側は女子高校生を橋の欄干の外側に川のほうを向いて立たせた状態で立ち去り、後ろから「キャー」という叫び声とダンッという大きな音が聞こえたと主張しています。
一方で、裁判3日目の27日に証人として出廷した既に懲役23年の有罪判決が確定し受刑中の当時19歳の女は、「私たちが『落ちろ』『死ねや』と何回も怒鳴って、被害者が大きく一回深呼吸をして、前に上体を傾けたときに、梨瑚さんが被害者の肩甲骨のあたりを両手のひらで押しました」と証言しました。
女子高校生は、目の前から一瞬で消え、橋のロープもしくは何か別のものに捕まっていて、女が引きあげようと欄干の隙間から手を伸ばしましたが届かず、その後、姿が見えなくなったと女は説明しました。
そのとき、「キャー」という高い叫び声と、「バン」という何かにぶつかったような図太い音が聞こえたということです。
このときの状況について、当時19歳の女は、「何度も何度も、私も梨瑚さんも『落ちろ』や『死ねや』と100回以上は言っていたので、被害者は私たちの言葉に従う以外には方法はなかった」「死ぬ一択しかなかったと思います」と話しました。
裁判4日目のきのう(28日)には、事件当時、橋の上にいた内田被告とLINEでビデオ通話をしていた当時16歳の少年が証人として出廷し、廷内と別室をつなぎリモートで尋問が行われました。
少年は女子高校生が裸で橋の欄干の上に座らされ泣いている様子を画面越しに見たと証言しました。
その後しばらくして画面は暗くなり、「早く行こう」という内田被告の声と足音が聞こえ、少年は内田被告に「女子高校生をどうするのか」と尋ねると、「親が迎えにくるから」と言われたということです。
きょう午後には、内田被告への被告人質問が予定されています。
内田被告自身の言葉で何を語るのか、注目が集まります。



















