即日結審のはずが「被害者の証言は信用に欠ける」弁護側の主張で見送りに “ひだか漁協の女” 控訴審
2026年 6月 4日 17:54 掲載
顧客らの口座から現金を横領した罪などに問われている、ひだか漁協の職員の女。
控訴審で弁護側は「被害者らの証言は信用性に欠ける」と主張しました。
春日被告(実際の音声)
「契約してるの積立保険」「ほんとごめんほんとごめん。私が悪いんだ」
女は逮捕前、被害者に対しこのように説明していました。
ひだか漁協の職員=春日公美被告は、2016年、漁協が管理する金融機関の顧客の口座からあわせて100万円を横領し、顧客の娘名義の定期預金を娘らになりすまして解約して、およそ100万円を受け取った罪などに問われています。
被害者の1人、渡辺恵美子さん。
2006年に海難事故で亡くなった夫・正さんの遺産が被害に遭いました。
渡辺恵美子さん)
「ほんとに命と引き換えに置いてったお金をね…ちゃっかりと自分の私腹を肥やしてるかなと思ったら、やっぱりいたたまれない気持ちになる」
当時、金融機関で顧客の通帳を預かり1人で管理していたという春日被告。
勝手に通帳のお金を運用していたといいます。
逮捕前、春日被告はHTBの取材に対し。
廣瀬美羽記者)
「すみません。HTBの者なんですけど、漁協でお金のトラブルがあったと伺いまして…」
春日被告)
「弁護士さん通して下さい」
去年の初公判では無罪を主張し、次のように話しました。
春日被告)
「私はお金を自分のものにするためにしたわけではありません」
一審判決で札幌地裁は「顧客の信頼を裏切る悪質なもので、犯行の動機や経緯に酌量の余地はない」とした一方、「前科前歴はない」として春日被告に懲役2年執行猶予3年を言い渡し、弁護側はこれを不服として控訴しました。
廣瀬美羽記者)
「控訴審の初公判。即日結審するとみられていた裁判ですが、弁護側の主張によりきょうの結審は見送られました」
弁護側は「すべて組合員との同意の上であり渡辺さんら被害者の証言は信用性に欠ける」などと主張を述べたほか、検察側から提出された反論内容を精査する必要があるとして結審には至りませんでした。
渡辺恵美子さん)
「今日結果が出るのかなと思って日高から出てきたんですけれども、それがなくて次回っていう形に回されちゃったから何とも言えない気持ち。どういう判決が下されるかわからないけど有罪となってくれればいいんだけれども」
次の裁判は6月23日で、判決は来月に言い渡される予定です。



















