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ナフサ不足 影響広がる… 夏祭りのアレもピンチに!? 打撃受ける塗装業界 新事業にチャレンジする企業も

ナフサの供給不安による影響は道内でも広がり続けています。これからの季節の楽しみでもある夏のお祭りにも影響がでるかもしれません。

札幌まつり
札幌まつり

14日に開幕した北海道神宮例祭。「札幌まつり」の名で親しまれ、100年以上の歴史があります。毎年、家族連れでにぎわいを見せるのが露店です。今年はおよそ300もの店が並んでいます。

来場客「おいしい」。
来場客「いっぱいとりました。27匹!」

夏の風物詩でもあるこのお祭りにいま、ある危機が迫っています。

東京屋 代表取締役・河野元幸さん
東京屋 代表取締役・河野元幸さん

東京屋 代表取締役・河野元幸さん
「夏場のメイン商品光るヨーヨーですね。衝撃で光る商品。この辺も中東のナフサの関係の影響を今受けてきている」。

お祭りで扱うお菓子やおもちゃを販売する札幌市内の卸売業者です。衝撃を与えると光るヨーヨーに、お祭りの定番、金魚すくいの袋。さらにスーパーボールまで。ナフサ不足の影響を受け今後品薄になる恐れがあるといいます。

東京屋 代表取締役・河野元幸さん
「工場に発注すると2か月くらいでいままでできていたものが、納期が未定というものも出てきている。今年の夏まつりはこれがショートしてしまうと、祭りは穴が開く」。

空気ビニール
空気ビニール

空気をいれて膨らませて遊ぶこちらのおもちゃ。くじ引きの景品などとしてお祭りでも人気の商品です。

東京屋 代表取締役・河野元幸さん
「空気ビニールは一番影響を受けると言っているメーカーが多いですね」。

いまのところ在庫切れはありませんが、すでにメーカーからは値上げの通知が届き始めています。子どもたちが心待ちにしている、これから先のお祭りに本格的な影響が出始めるのではないかと懸念されています。

東京屋 代表取締役・河野元幸さん
「何もないというわけにはいかないので、なるべくいろんなルートでいろんなメーカーも含めて商品切れさせることのないように、商品の積み込みをしたり準備をしているが、これがどこまでいけるかは時間がたってみないとわからない」。

ナフサ
ナフサ

プラスチックや合成繊維などあらゆる石油化学製品の基礎原料である「ナフサ」。不透明な中東情勢の影響を受け3月ごろから供給不安が続いています。

パッケージが白黒になったポテトチップス
パッケージが白黒になったポテトチップス

影響は身近な食品にも。印刷インクなどの原材料の調達が不安定な状況になり、大手菓子メーカー・カルビーは「ポテトチップス」のパッケージを白黒に変更しました。

東京キタイチ
東京キタイチ

さらに道内ではナフサ不足の影響が業績低下に追い打ちをかけ、倒産した企業も。水産物加工業の小樽市の「東京キタイチ」。コロナ禍以降の需要低迷や燃料費高騰に苦しむ中、ナフサ不足による包装資材の品薄と価格上昇が直撃。先行きの見通しが立たず、事業の継続を断念しました。

カラーズペイント 代表取締役・菊谷走さん
カラーズペイント 代表取締役・菊谷走さん

ナフサ不足の影響が広がり続ける現状を受け、新たな事業に挑戦する企業もあります。

北海道苫小牧市で住宅の塗装工事を行う会社の代表・菊谷走さんです。中東情勢の影響で3月ごろから塗料の仕入れが滞っているといいます。

カラーズペイント 代表取締役・菊谷走さん
「こういう塗料が入ってこない。うちでいつも使う壁の下塗りなんですが、一軒塗るのに3缶くらい使うんですけど、今(在庫が)2缶半しかないです」。

マスキングテープやさび止めなど
マスキングテープやさび止めなど

塗料だけではなく、塗装をきれいに仕上げるために必要なマスキングテープや屋根のさび止めなど、一軒の家の塗装を仕上げるのに必要なあらゆる資材が手に入らない状況です。

メーカーから届いた通知
メーカーから届いた通知

メーカーから届いたファックスには、商品の値上げを知らせるものも数多くあります。塗料と混ぜて使うシンナーの値上げ幅はなんと80%です。

カラーズペイント 代表取締役・菊谷走さん
「今まで通りの単価でできなくなってしまうのかなとは思います。まだ据え置きで塗装しているんですけど、今後は(価格が)上がってしまうのかなと」。

キャンプグッズブランド「HAERTH IRON」の店舗
キャンプグッズブランド「HAERTH IRON」の店舗

塗装業界で20年間働き続けてきた菊谷さん。これまでにない不安定な状況を受け、いまチャレンジしているのが…

カラーズペイント 代表取締役・菊谷走さん
「これが主力商品のロケットストーブです」。

キャンプグッズのブランドを立ち上げ、今月5日、塗装会社の事務所の隣に店舗をオープンさせました。

カラーズペイント 代表取締役・菊谷走さん
「キャンプの時期というのもありますし、なにより塗装の方がどうなるかわからないこの状況で仕事を作っていかないといけないと思って」。

キャンプグッズの試作
キャンプグッズの試作

菊谷さんはキャンプグッズの販売を以前から計画はしていましたが、一刻も早く新たな収益の柱を作りたいという思いから急ピッチで準備を進めたといいます。まだ開発途中の商品もあり、この日も試作を重ねていました。

カラーズペイント 代表取締役・菊谷走さん
「キャンプ用品は主に鉄をメインにつくっているのでナフサ不足にはあまり関係ない。一刻も早く塗料が入ってくるように願っています」。

桃山学院大学・小嶌正稔教授
桃山学院大学・小嶌正稔教授

先行きが見えない中東情勢。私たちの生活への影響はどこまで広がっていくのか。専門家は。

桃山学院大学・小嶌正稔教授
「中東情勢自体がどうなるかは一概には言えませんが、確かなことは、今仮にホルムズ海峡が開いたとしてもホルムズ海峡が閉まっていた影響はどんなに短くても今から3カ月か4カ月、おそらく6カ月から8カ月くらいかかるんです」。

ナフサ不足による品薄がこのまま続けば、今後は価格がさらにつり上がり、深刻な物価高へとつながっていくといいます。

桃山学院大学・小嶌正稔教授
「物価高を防ぐためには、みんなが節約して数量を減らすしかない。普通の生活をしていれば必ず物価高になる。これからはこれとの勝負です。ナフサとの勝負ではなくて物価高の勝負」。

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