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写真家・柏倉陽介さんが札幌で写真展を開催 アラル海の危機と、北海道からウズベキスタンへと続く支援の輪

世界を舞台に活躍する自然写真家柏倉陽介さんの写真展がきょう(16日)から札幌で始まりました。テーマの1つとなっているウズベキスタンの環境破壊。実は、北海道から支援の動きも広がっています。

美しい星空の下にたたずむ大きな漁船。この場所はかつてアラル海と呼ばれる巨大な湖でした。

きょう(16日)から札幌市民交流プラザで始まった写真展。20世紀最大の環境破壊と言われるアラル海の消失をテーマに30点近くの作品を展示しています。撮影は恵庭市と礼文島に拠点を置く写真家柏倉陽介さんです。

柏倉さんは自然や動物の姿を通して環境保護を訴え、多くの国際的な写真賞を受けるなど国内外で高い評価を得ています。

柏倉陽介さん)
「老人とそのお孫さんが散歩しているっていう、ただ何の変哲もない写真なんですが実は、この上が陸地でこのすぐ下からはもう昔は水の底だったわけですよね」。

中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海。旧ソ連時代の大規模なかんがいで、東北地方ほどの面積があった湖は、ほとんど干上がり、砂漠と化しました。湖の底から塩が混じった砂が舞い上がり、深刻な健康被害も出ています。

柏倉陽介さん)
「実際にどれぐらいの自然が壊されてきたのかっていうのを一目でわかるような景色ってあんまり目にする事はないと思うんですよね。人間って自分が思っているよりも大自然にとってちっぽけな存在ではなくて、隕石の衝突に匹敵するような存在なんだっていうのを改めて知ってほしいと思います」。

日本から遠く離れたウズベキスタン。実は、北海道から支援しようというプロジェクトが始まっています。

オイスカ・冨樫智さん)
「こちらがサツマイモの畑になります」。

石狩市内にあるおよそ7ヘクタールの畑でNGO団体オイスカが去年からサツマイモを試験栽培しています。

オイスカは、世界41カ国で農業と環境の支援に取り組み、10年ほど前からはアラル海の緑化活動を進めています。

オイスカ・冨樫智さん)
「最初私も植林を現地の方でやっていたんですけど、地元住民の人たちは貧しいとなかなか木を植えるっていうところまで至らない。まず食べていけるようにしていかなければということで住民参加型で生活の生計向上をしようと」。

痩せた土地でもよく育ち、塩害にも耐性があるサツマイモ。現地の緑化と食糧難を両方解決できると期待されています。そして石狩は日本海に面した気候とミネラルの多い土壌がウズベキスタンと似ているといいます。

オイスカ・冨樫智さん)
「ここでノウハウをある程度作って、将来的には研修したりとか作り方を教えたりとかそういう形の交流でやっていこうと。できれば2030年までにウズベキスタンの方で普及ができるようにしていきたい」。

柏倉陽介さん)
「自分の手を動かして頭を使って汗を流して、世の中を何とかしようって人たちが現実に結構たくさんいるんですよね。やはり行動することが一番重要で私たちが、実は何もできないじゃなくてその方々を直接サポートするっていうこともできる。それが一番、環境問題に自分が関わる一番の近道なんじゃないかなと思っています」。

他にも過酷な北極圏で現地の人が防寒用に加工したホッキョクグマの毛皮や、都会に住むカラスがハンガーで作った巣など人間社会と動物の関わりを切り取った作品が展示されています。

柏倉陽介さん)
「本当にあっという間に次世代の子たちが育っていくわけですよね。その子たちが困らない世界をできるだけ早く行動して、できるだけ早くその土台を作るっていうのも大人の課題なのかなと思ってまして、そこまでを一緒にこの写真展を見てもらった方々と一緒に考えられれば、もう1歩、1mm、2mm、1cmでも、良い世界になるんじゃないかなと思っています」。

写真展は、札幌文化芸術交流センターで今週金曜日までです。

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