知床沖観光船沈没事故 17日に運航会社社長への判決 息子を失った父の闘い 悲劇を繰り返さないために
2026年 6月16日 18:49 掲載
知床沖の観光船沈没事故を巡って、あす(17日)、運航会社社長への判決が言い渡されます。乗客の家族はなぜ闘い続けるのか、その思いは。
この日、父親は息子との思い出の地に向かいました。
小柳宝大さんの父親)
「写真で見ましたらこの辺ですね」、「宝大がフナを釣っていますね」。
「大きな宝物」という思いを込めて名付けられた福岡県久留米市出身の小柳宝大さん。子どものころから自宅近くの川で家族と魚釣りやピクニックをしていたといいます。
小柳宝大さんの父親)
「本当によく連れてきていたなと思いますね。あのころはよかった。まさかこんな事件に巻き込まれるとは思わなかったから」。
高校卒業後に外食チェーンに入社。その後、カンボジアにある店舗で働いていました。
2022年4月。宝大さんは一時帰国し北海道旅行を楽しんでいたところ、知床で観光船「KAZUI」の沈没事故に巻き込まれました。宝大さんは、いまも行方不明のままです。
小柳宝大さんの父親)
「お骨のひとかけらでも戻ってきてくれたら受け入れることができるかなと」、「34歳6か月と短い人生やったけど、よくぞ私のところに生まれてきてくれたなと、ありがとうという感謝しかない」。
運航会社「知床遊覧船」の桂田精一被告。業務上過失致死の罪に問われ、あす(17日)判決が言い渡されます。
宝大さんの父親はこれまで全ての裁判を傍聴してきました。被告人質問では桂田被告と直接向き合いました。
小柳宝大さんの父親)
「よく見てください」、「このダウンジャケットは息子が船の中にあったリュックに入れていたものです」、「乗客の安全、安心より金儲けを優先させる思考だから、あの日、出航判断をしたのではないですか?」。
桂田被告)
「そのようなことをしたつもりはないですが、私の行動や言動でそのように思わせたのなら大変申し訳ございません。お詫び申し上げます」。
「悲惨な事故を繰り返してほしくない」そして事故の教訓を汲み取った判決を望んでいます。
小柳宝大さんの父親)
「検察側の求刑(禁錮5年)に沿うような判決が下ることを願って、私も裁判に臨みたいと思います」。



















