大人がハマる“ぬい活” 美術館のお泊り会にホテルの宿泊プランも 「ぬいぐるみは家族」人気のわけは?
2026年 7月17日 12:52 掲載
ここ数年で、「推し活」という言葉はだいぶ浸透してきましたが、最近人気上昇中の「ぬい活」ご存じですか?大人がはまる「ぬい活」を取材しました。
ずらりと並ぶブロンズ像。その先にいるのは、ぬいぐるみ!?
美術館のスタッフ
「見ているふうには撮りたいなと思って。『鑑賞してますよ~』って」。
旭川市の美術館で開かれた、ぬいぐるみだけのお泊り会。函館市のホテルでは、ぬいぐるみと一緒に宿泊できる特別プランも登場。ぬいぐるみと一緒に出かけて、写真撮影などを楽しむ「ぬい活」。
男性「ぬいぐるみは家族のような存在」。
女性「『みんなと仲良くなりたい』だそうです」。
大人も夢中になる「ぬい活」の魅力とは?
女性「すいません。この子お願いします」。
北海道旭川市の彫刻美術館に女性が預けたのは、クマのぬいぐるみ。
女性「インスタか何かだと思うんですけど、SNSで見つけて。次回は、ぜひうちの子もと思いました」。
ぬいぐるみと一緒に記念撮影する親子も。美術館が開いたのは、「ぬいぐるみのお泊り会」。
親子「ばいばい!またね」。
1週間、持ち主のもとを離れ、他のぬいぐるみたちと一緒に作品鑑賞を楽しみます。参加料は1000円です。今回で2回目となるお泊り会。先着順だった初回はわずか1分で定員に達し、抽選となった今回は9つの枠に対して123の応募がありました。
スタッフ「ぬいぐるみお預かりしますね」。
いつも一緒だというクマの「ぐまみ」を見送りに来た小学5年生の男の子。
スタッフ「こちらのぬいぐるみにお名前があると思うんですけど」。
母親に教えてもらったお泊り会に、乗り気だったといいますが…。
スタッフ「どうでしょうぐまみ君。よろしいですか」。
男の子「うん」。
スタッフ「どうもありがとうございます。そしたら、こちらのぐまみ君1週間お預かりしますね」。
(男の子が泣きだす)
スタッフ「さみしいね。大切にお預かりしますからね。ちょっとのお別れですけど1週間たったらお迎えに来てね。どうもありがとう」。
「お泊り会」では、美術館のスタッフがぬいぐるみたちをエスコート。作品を鑑賞したり、カフェでお茶をしたり、近くのプラネタリウムにも足を運びました。1週間のお泊り会の間に撮影した写真は、後日、アルバムにして届けられます。
中原悌二郎記念 旭川市彫刻美術館・南雲貴史館長
「美術館に来ていただく人を増やしたい。鑑賞する人を増やしたい。ぬいぐるみ活動というのを知った時に、ぬいぐるみを通して鑑賞するという方法もひとつあるのではないかなと思って始めてみました」。
ぬいぐるみと一緒に出かけて、写真撮影などを楽しむ「ぬい活」。
東京商工リサーチによりますと、ぬいぐるみの販売やクリーニングなどぬい活関連の売り上げは年々増えていて、去年は849億円に。5年前からは1.7倍に成長しました。
旭川市内のカフェでぬい活を楽しんでいたのは、阿部祥一郎さん32歳と息子の一心くん6歳。この日も、クマのぬいぐるみ「くまきち」と一緒に写真を撮りました。
阿部祥一郎さん
「大体このように店先で撮ることが多いですね。さっきの店だと、こんな感じで食べ物とぬいぐるみの様子なんかも撮ったりします」。
家族旅行も「くまきち」と一緒。これまで、たくさんの思い出をつくってきました。阿部さんが、ぬいぐるみにハマったのは高校生の頃でした。
阿部祥一郎さん
「今の妻と付き合った時に小さいぬいぐるみを僕が贈ったことがきっかけ、始まりでした」。
当時交際していた妻の悠華さんにプレゼントしたのが「くまきち」でした。
阿部悠華さん
「相棒ですねもう。2人のお付き合いを見守ってくれている相棒」。
高校卒業後、札幌と旭川で離れて暮らすようになった2人。悠華さんが「くまきち」を連れてお互いの家を行き来する中で、愛着が増したと言います。結婚式や出産、大事な時はいつもそばにいる存在に。一心くんの成長も、共に見守ってきました。
阿部悠華さん
「だんだん月齢が上がっていくにつれて、クマたちとサイズを比べてだんだん大きくなったねと成長も楽しみながら」。
阿部祥一郎さん
「生活とともにぬいぐるみが一緒にいるという感じですね。ぬいぐるみは家族のような存在ですね」。
「ぬい活」の広がりを受け、大手ビジネスホテルチェーンでは…。
東横INN 函館駅前大門・笹原春郁支配人
「ぬいぐるみ用のベッドとガウンをご用意しています」。
前田愛奈記者
「おそろいのナイトウェアを着たぬいぐるみを、ベッドインします。かわいいです。これは萌えますね」。
「東横イン」が、去年6月に始めた「ぬいと一緒にお泊り会プラン」。通常の宿泊料金にプラス300円で、ぬいぐるみ用のベッドと布団、パジャマを借りることができます。30代~40代の女性を中心に人気で、これまでに全国で3000件以上の予約が入ったということです。
東横INN 函館駅前大門・笹原春郁支配人
「『ぬいと一緒に旅行している気分になれるんです』とか、『このプランがあるから選んだ』というお声をたくさんいただいております。普段からぬいぐるみやアクリルスタンドなどで、いわゆる「ぬい活」を行っているお客様に、ぜひ選んでいただきたいと思っております」。
ぬいぐるみとともに、大切な思い出を。企業も注目する「ぬい活」は、これからも広がり続けそうです。



















