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8月開幕Jリーグ 涼しさ求め道内に12チーム集結 経済効果は10億円 元日本代表の香川真司選手の姿も

この夏、北海道の各地に集まったJリーグクラブ。過去最多となる12チームが集結、9つの市と町でキャンプが始まりました。

ヴィッセル神戸 山川哲史選手
「涼しいというのが一番」
セレッソ大阪 畠中槙之輔選手
「ハードなトレーニングをたくさんできるのはメリット」

背景にあるのが、Jリーグの「シーズン移行」です。これまで2月だった開幕は、海外の主要リーグと合わせ、今年から8月開幕になりました。夏がオフシーズンとなり、涼しい北海道が新たなキャンプ地として注目されています。

経済波及効果は、これまで冬にキャンプが行われていた沖縄県の事例を参考にすると、1クラブあたりおよそ8000万円。単純に足し合わせると道内全体で10億円規模となります。

北海道コンサドーレ札幌元社長で、現在、Jリーグのチェアマンを務める野々村芳和さん。北海道にはさらに大きな可能性があると話します。

Jリーグ 野々村芳和チェアマン
「それなりのピッチ・施設がないとキャンプができないので、環境がより充実してくると思う。世界のカレンダーと同じになるので、ヨーロッパのあのクラブが来るみたいな可能性もゼロではないと思う」
 
北海道がキャンプで注目を集めるのは、今回が初めてではありません。およそ30年前、イタリア・セリエAのトップチーム・SSラツィオが後志の赤井川村でキャンプを実施していた実績があります。

そして今、再び北海道に熱い視線が注がれています。実は、地元クラブの北海道コンサドーレ札幌にとっても、これまでになかった「絶好のチャンス」が到来していました。

Jリーグ 野々村芳和チェアマン
Jリーグ 野々村芳和チェアマン

18日、札幌でキャンプ中のヴィッセル神戸と練習試合を実施。北海道でキャンプをするクラブが増えれば、遠征費や移動の負担をかけず実戦を重ねることができます。試合はJ1リーグ連覇の神戸に対して1-1の引き分けでした。

北海道コンサドーレ札幌 川井健太監督
「各Jクラブのチームが来てくれて、トレーニングマッチが組みやすいこと。気候的に体が動くような状態になることもメリット。サッカーの文化が北海道に広がっていくことは本当に素晴らしい機会で、素晴らしいチームが来てくれるのは感謝しかない」

札幌でキャンプを行うヴィッセル神戸
札幌でキャンプを行うヴィッセル神戸

青森県から新幹線でJ2のヴァンラーレ八戸がキャンプイン。
さらに、函館空港にはJ1の東京ヴェルディの選手たちの姿が。

渡島管内では、どの地域よりも多い4チームがキャンプを実施。去年2月、「おしまJリーグ合宿誘致連絡会議」を立ち上げ、道内で唯一地域をあげて誘致に乗り出しました。

おしまJリーグ合宿誘致連絡会議 津田陽一さん
「キャンプで少なくとも3~4試合は練習試合をやりたいと聞いていた。『面』でPRしないとチームに地域の可能性を感じていただけない」

前田愛奈記者
「現在、コートではトレーニングマッチが行われています。この試合を一目見ようと多くのサポーターが駆けつけています」

北斗市でキャンプを行う東京ヴェルディ。室蘭でキャンプを行っているJ2のFC今治との練習試合です。サポーターの大半が地元の関東からでした。

東京から
「普段スタジアムだと遠いけど、選手の様子が近くで見られてシーズン開幕が楽しみ」

東京ヴェルディは今後も北斗市でキャンプを行っていく考えです。

東京ヴェルディ 江尻篤彦強化部長
Q近くで他のチームがキャンプをしているのは大事?
「大事です。練習試合を組める。スポンサーついてもらってプレシーズンマッチやるとか色々なビジネスにも絡めることはできると思う」

北斗市で練習試合を行う東京ヴェルディとFC今治
北斗市で練習試合を行う東京ヴェルディとFC今治

広大な田んぼが広がる上川の東川町。人口8500人ほどの小さなマチは、プロクラブに選ばれるための「大きな決断」をしました。
 
今月7日、キャンプインしたJ1のセレッソ大阪。元日本代表の香川真司選手の姿も。歓迎セレモニーには、町民らおよそ520人が集まりました。

東川町民
「サインしてもらって嬉しかった。かっこよかった」

東川町民
「キャンプがこれから続いていけば人が集まる機会も増えるのかなと思うので、サッカーが好きなので毎日見に行きたいぐらい楽しみ」

去年3月、道内で最も早くキャンプ地に決定した東川町。およそ5億円をかけて新しく天然芝のサッカーコートを整備しました。

セレッソ大阪 畠中槙之輔選手
「本当に素晴らしい芝だったので、早くこのピッチに慣れて、良いトレーニングするための高いクオリティが求められる環境だなと思うので、本当に最高です」

東川町教育委員会 今野裕太課長
「東川町の知名度が上がることも狙っていて、観光地や飲食業などに人を呼び込めるような起爆剤になると考えれば、建設費の5億円ではなくて町全体で、5億円まで経済効果をもたらしていくことを狙いに考えている」

東川町のサッカーコート
東川町のサッカーコート

さっそく効果はコートの外でも。

ジャム&カフェ TamJam
「セレッソパルフェご注文のお客様」

町内のカフェでは、セレッソ大阪のチームカラーに合わせた限定デザートを提供しています。町内の15の店や企業がコラボ商品を提供し、キャンプの輪が広がっています。

コラボメニューのセレッソパルフェ
コラボメニューのセレッソパルフェ

この日は、町内の子どもたちに向けてセレッソ大阪の元選手によるサッカー教室が行われました。子どもたちにとってプロのトップレベルに触れるめったにない機会です。

終了後、憧れの香川真司選手が待っていました。子供たちの目が輝きます!

セレッソ大阪 香川真司選手
「ワールドカップ見ていますか。あの舞台を目指して頑張ってください。そのためにはまずJリーガーになって、僕たちと一緒にプレーできるように毎日サッカーの練習を頑張ってください」

サッカー教室に参加した子ども
「日本代表になってワールドカップで優勝するチームのキャプテンになりたい」

「涼しさ」で注目を集める北海道。Jリーグチームのキャンプは町を変える起爆剤になるのか。北海道が新たな「サッカーの聖地」となるための熱い挑戦はまだキックオフしたばかりです。

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