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96歳も登園!北海道・安平町にシニアが通える「こども園」65歳以上の「えんじょい組」園での生活は? 

約160人の園児が通う、北海道・安平町の「はやきた子ども園」。登園してくるのは園児だけではありません。

えんじょい組
「7月27日で90歳です。まだ1回しか休んでいない」
えんじょい組
「一番上。96歳です」

去年8月に誕生した「えんじょい組」。こども園の正式なクラスで、65歳以上が対象です。登園日は毎週水曜日。午前10時から午後1時まで活動します。

えんじょい組
「出勤簿。来たら(シールを)貼る」

登園したら園児と同じようにシール帳に出席シールを貼ります。一方、こちらは「えんじょい組」ならでは、遊ぶ前に血圧をチェック。

えんじょい組「(血圧)120」。

はやきた子ども園 65歳以上の「えんじょい組」
はやきた子ども園 65歳以上の「えんじょい組」

外で元気いっぱいに遊ぶ園児たち。「えんじょい組」のシニアも子どもたちと一緒に遊びます。

えんじょい組
「優しい孫だ。孫ならいいけど、ひ孫(の年齢)だもん」
子ども
「おばちゃん、来て~」
えんじょい組
「はい、何、どうしたって?」

えんじょい組
「楽しいですよ。1週間に1回だけど、この日が来るのを待っています。この年になってこんなことができると思っていなかった」

えんじょい組
「いた!いた!いた!たくさんいるわ。まだカエルになってないね」

子どもの頃に戻ったかのように、おたまじゃくし探しに夢中です。

子どもたちと交流
子どもたちと交流

このユニークな取り組みを始めるきっかけとなったのが、2018年の胆振東部地震。安平町は震度6強の揺れに見舞われ、大きな被害を受けました。

はやきた子ども園 福田剛 園長
「お泊り保育中に被災して、園の中だったので大変な状況ではあったんですけど、地域の方が避難してきたんですよ。そういう経験があって地域のつながりをより深く持とうと思って」

地域の老人クラブと交流を深める中、イベントに参加していた
稲垣英子さんが園長にこう伝えました。

稲垣英子さん(78)
「園長先生、私たちのクラスも作って、お年寄りの保育園作ってよって言ったの。刺激になりますよね、子どもたちって。子ども面白いの」

かつて保育園で働いていた稲垣さん。今は「えんじょい組」の一員として、園に通っています。

稲垣英子さん(78)
「世代が違う人たち、若いお母さん方、先生もそうだし、みんなが(えんじょい組)を特別視しない。たまらないですね」

えんじょい組 稲垣英子さん(78)
えんじょい組 稲垣英子さん(78)

入園式はわずか4人でしたが、口コミで評判が広がり定員10人のところ 現在は15人が在籍しています。園の教育理念は「自らを生きる」。「えんじょい組」も自分たちで園での活動内容を決めています。

担任
「7月25日の夏まつりでみなさん盆踊りがしたいということだったので」。

82歳
「私もできないんだよ、おいで~」
96歳
「倒れたらどうする?」
82歳
「大丈夫、介抱してあげる」
96歳
「それなら安心して」

この日行ったのは子ども盆踊りの練習です。園の夏まつりで子どもたちと一緒に踊ります。諏訪幸子さん。えんじょい組最高齢の96歳です。こども園に通う理由は

諏訪幸子さん(96)
「夫が病気がちだったので、ずっと夫の(介護で)出られなかったです。去年の3月に亡くなったから。私1人なんですよ。家にいるとね、なんかちょっとおかしくなるんじゃないかなと思って。あした行くんだわと思ったらそわそわして、楽しみで来ている」

えんじょい組最高齢 諏訪幸子さん(96)
えんじょい組最高齢 諏訪幸子さん(96)

たっぷり動いた後は、待ちに待った給食の時間です。給食当番が盛り付けをします。この日のメニューは、煮魚にキャベツと枝豆のサラダ。なすの味噌汁とごはん。えんじょい組の給食は2歳児クラスと同じメニューです。

諏訪幸子さん(96)
Q 味はどう?
「いいです。お年寄り向きで。薄味でね」
担任
Q 食器も一緒?
「一緒です。大きさも」

入園からまもなく1年。

担任
「最初の頃より慣れてきた?」
えんじょい組
「最初なんもしゃべらなかったもんね」。
「こうやってお話できると楽しいよね。園児ともたわいないことでね。家にいたら1人だから誰と話すこともないから」

給食を食べるえんじょい組
給食を食べるえんじょい組

核家族化が進む中、世代を超えた交流は互いに大きな意義があるといいます。

はやきた子ども園 福田剛 園長
「おじいちゃん、おばあちゃんとなかなか会えない中で、高齢者と触れ合えるのは、子どもたちも心の動き、心の豊かさにつながる経験になっていると思う。高齢者にとっても、遊びがベースにあって楽しみながら学んだり、つくり出していく経験はこども園だからできることなのかなと。いくつになっても、新しい発見を楽しめる場になればいいなと思っています」

現在えんじょい組は定員を超えている状況で入園を断っていますが、園では今後シニアのクラスを増やすことも検討しているということです。

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