【密着】北海道羅臼の海で挑む過酷な訓練 命を救う「海面救助員」目指す海上保安官の挑戦!
2026年 7月22日 17:57 掲載
道内も海水浴シーズンを迎え、これからの時期多くなる海難事故。
そうした事故を防ぐため、いち早く救助に向かう海保の「海面救助員」を目指す若き保安官を取材しました。
「大丈夫ですか、大丈夫ですか!意識なし!」
海で溺れた人の救助訓練をしているのは羅臼海上保安署で巡視船てしおの乗組員に去年、配属されたばかりの井嶋陽大さんです。
「海面救助員」を目指し、この日、初めて海での訓練に臨みました。
海面救助員とは迅速な海難救助を行うため、潜水士などの資格がなくても救助活動をできる職員のこと。
潜水での救助ができる職員は道内に31人しかおらず、潜水士のいない地域で初動の救助を行うために2021年度から始まった制度です。
「がんばれ井嶋!」「ああっ!」
海面救助員になるための試験は主に3つ。
要救助者の搬送と立ち泳ぎ、救命胴衣などの装備にトラブルがあっても100メートル以上泳ぐことができるかどうかです。
羅臼海上保安署・井嶋陽大さん
「疲れました…大変でした。救命胴衣とかレスキューチューブの取り付け方に慣れていない部分もあるので、訓練を通して技量を上げていきたい」
羅臼海上保安署 海面救助員・工藤祐嗣さん
「改善点は多々あるんですけど、声を出すところでしっかり出して、元気で責任感のある海面救助員になってもらいたい」
羅臼海上保安署・井嶋陽大さん
「今日は15人分で和風のアサリパスタを作る予定です」
普段は船員の食事用に調理を担当している井嶋さん。
海面救助員を目指したきっかけの1つは4年前に起きた事故でした。
2022年、知床沖で観光船「KAZU1」が沈没。
乗客乗員20人が死亡、6人の行方がいまも分からないままです。
羅臼海上保安署・井嶋陽大さん
「行方不明者もまだいるので、私も赴く機会があれば、私も赴いて助け出したいという思いがある。立派な海面救助員として救えるような命や溺れてしまった方がいれば、すぐ動いて助け出したいのでスピーディーに少しずつ課題を克服していきたい」
海難事故から命を守る保安官になるために。
井嶋さんは9月に行われる認定試験に挑戦します。



















