ニンジンが…トウモロコシが…北海道内クマの食害相次ぐ「食欲」増す時季 今年の出没どうなる
2026年 9月 3日 18:30 掲載
髙橋純暉記者「さきほど箱罠が仕掛けられました!」
きょう(3日)午前11時半すぎ、砂川市三砂町で車を運転していた女性が体長1メートルほどの子グマ1頭を目撃しました。
きのう(2日)も周辺の住宅の庭でクマが目撃されていて、警察は同じ個体とみて警戒を強めています。
今年も冬ごもりを前に、クマの食欲がピークを迎える時季が近づいてきました。
前田愛奈記者「この周辺の畑でクマによる食害が相次いでいます。トウモロコシ畑でも食い荒らされているのが見つかりました」
先月28日、函館市古川町の畑で確認された農作物の被害。
トウモロコシおよそ30本とニンジン600本ほどが食い荒らされるなど、クマが人里に降りてきている痕跡が道内で相次いで残されています。
しかし、道のデータからは意外な事実が…。
こちらは昨年度と今年度のクマの捕獲数の比較。
冬眠明けで活動が活発になる4月以降、4か月連続で去年を下回っています。去年4月から7月にかけては679頭でしたが、今年は半分以下の301頭に。
なぜ捕獲数が大幅に減少しているのか、専門家は…。
酪農学園大学佐藤喜和教授「エサ不足で出没が増えた結果、(去年)多数の駆除がありましたのでその結果も受けて北海道のヒグマの数自体が減少しているということも関係しているかなと思っています」
さらに、去年はどんぐりなどのエサが不作で自然死した個体もいることが原因とみられます。
去年の不作の原因の1つは、ミズナラなどの樹木が枯れる「ナラ枯れ」です。3年前、道内で初めて確認され、去年は函館市などでおよそ2000本が被害に遭いました。
原因となる菌を持ち込む虫の捕獲数は去年と比べて大幅に減っていますが、秋の実りはどうなるのでしょうか?
酪農学園大学佐藤喜和教授「昨年大凶作だったので今年は並作以上になるかなと期待していたんですけれども実際にはほとんどどんぐりがついていないというような状況でミズナラのどんぐりについては2年続きで不作、または凶作の可能性が高いと思います」
また、専門家は冬眠に備えてエサを求めるこれからの時期は注意が必要とする一方で、今年の出没については…。
酪農学園大学佐藤喜和教授「例年6月7月に最初のピークがありますけれども今年はそこでほとんど出没が目立たなかったですし駆除数も地域によって差もありますけれども昨年に比べれば多くなかったと思いますのでトータルとしては少ない数で推移するだろうとは思います」
全体的な出没が少ないと予測される年だからこそ、ヒトとクマの境界線を引く草刈りなど地域の特徴に合わせた対策が求められています。



















