水難事故から命を救う「海面救助員」 若き海上保安官が試験に挑む きっかけは知床沖観光船の沈没事故
2026年 9月16日 19:09 掲載
今シーズンに全国で起きた水難事故は、実に212件。そうした事故を防ぐためにいち早く救助に向かう海保の「海面救助員」を目指す若き保安官が、認定試験に臨みました。
羅臼海上保安署で巡視船「てしお」の乗組員に去年配属されたばかりの井嶋陽大さん(21)。井嶋さんは、4年前に起きた知床沖観光船の沈没事故をきっかけに、海面救助員を目指すようになりました。
井嶋さん「行方不明者もまだいるので、私も赴く機会があれば、赴いて助け出したい」
海面救助員とは、迅速な海難救助を行うため、潜水士などの資格がなくても救助活動をできる職員のこと。潜水での救助ができる職員は道内に31人しかおらず、潜水士のいない地域で初動の救助を行うために、2021年度から始まった制度です。
普段は船員の食事用に調理を担当している井嶋さんですが、海面救助員を目指し、7月から訓練を受けてきました。
立ち泳ぎでは思うように体が浮かず、あわや溺れかけたことも…。
厳しい訓練を乗り越えて、いよいよ試験当日。
井嶋さん「めちゃくちゃ緊張しています。訓練の結果をここで出せたら」
認定試験の内容は6つ。泳力を評価するほか、要救助者の搬送を滞りなく行えるかがポイントです。
「頑張れ頑張れ!キックキック!」
苦手としていた立ち泳ぎの試験。3分間の体力勝負を何とかクリア。
海で溺れた人を搬送する試験でも、スムーズにライフジャケットを着用。
最後は、救命胴衣などの装備にトラブルが起きた想定で泳ぐ試験。
「ラストラスト!」
最後の力を振り絞り、無事に泳ぎ切ることができました。
2カ月間の訓練の成果を出し切った井嶋さん。試験の結果は…。
「海面救助員として所定の訓練を終了したことを証する」
見事合格を果たし、目標だった海面救助員になることができました。
井嶋さん「認定を無事受けて合格をもらい、うれしいという気持ちもあるが、これからも海面救助員として日々訓練を重ねて、少しずつさらなるステップアップを目指していけたら」



















