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13:50

科捜研の女 #04【再】

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2008年8月2日(土)

嬉野です。
週明けは留守をしますよ。
みなさん、どうぞ御無事で。

そういえば奥さん、
藤やんが久しぶりに私の日記に絡んでましたなぁ(笑)。
しかも長々と。

昔はあれが日常茶飯のことでした。
ここの日記ではね。
古い人は御記憶にあると思います。
2003年から2005年くらいまではね。あーでした。

私が長い長い妄想を大真面目に書くたびに、
あの人は几帳面に、ひとつひとつ突っ込んで、
あんな風に私の妄想をひっくり返していくのです(笑)。

そうすると、私が必死になって意味のないところに意味を作り出そうとしている作業が全部、完璧にバラケて、無意味になる。
意味ありげな文章が、一瞬にしてバカ丸出しの文章になる。
だから可笑しくなるのだと思うのです。

ちょうどなんだろう、手品師が、お客にタネがバレバレになっているのに、一人だけそれを知らないままに、お客に向けて相変わらず一生懸命、手品がうまくいっていると思いながら「タネも仕掛けもありません!」と大真面目でやっている。

そういう状況を藤やんは作り出しているのだと思うのです。

そして、その笑いが、そこに成立するためには、
おそらく私の大真面目が前提になければならないのだと思います。

藤やんにしてみれば、そこに自分がいじれば可笑しくなる材料が、無防備に転がっているわけで、
おそらくその状況がうれしくてしょうがないのだと思います。
だから楽しみながら、いじる。

そして、それがつまりは水曜どうでしょうなのだろうなと、
ぼくはずっと思っています。

だから水曜どうでしょうが成立するためには、
あの人とまったく性質の違う人間がどうしても必要になる。
多分そういうことなんだろうなぁと、思うのです。

藤やんがあの日記を書いた翌日、
私と藤やんは、ドラマの音楽付け作業の一日目を終えて、
お酒を飲みながら遅い晩飯を食べていました。

その時、いろいろ話していく内に藤やんがこんなことを言い出しました、

「オレ、ドラマの仕事終わったら一度田舎に帰ろうかと思うんだよね」
「八月にかい?」
「そうお盆に」
「お盆かい?暑いだろう」
「うん。でも、久しくお盆に帰ってないからね」
「あぁ、なるほど」
「お盆にさぁ、夏祭りがあるんだよね」
「あぁ好いね」
「そう。夏祭り久しぶりに見たくなってさ」

そう言ったあと、藤やんは遠慮がちに笑いながら、
切り出しました。

「オレさぁ、あんたの日記にいろいろ書いたけど(笑)」
「おぉ見た見た(笑)見たよ。ずいぶん懐かしいことやってるなぁって思ったよ」
「そう」
「何に反応したんだろうと思ったよ」
「いやぁ」
「それでお盆に帰りたくなったか」
「まぁそうじゃないけど」

まったく性質が違い、しかしながら、実際には繋がってはいないかも知れないけれど、不思議とどこかで底が通じているのかも知れないと思わせる、そういう要素の共有もなければ、13年も一緒にはいないだろうとも、また思うわけなのです(笑)。

さて、「歓喜の歌」、昨日仕上がりました。

好い作品になったんじゃないでしょうか。
そう思います。
私はちょっぴり泣きました。

皆さんも、どうぞ御期待ください。

そして、9月7日の放送日まで、今しばらくお待ちください。

それでは来週前半は、お留守番よろしくお願いしますよ奥さん。

解散!

追伸
まもなく、ドラマ「歓喜の歌」の本サイトも立ち上がりますので、そちらでもまた、わたくしの大真面目の妄想を書かせていただこうと思っておりますよ奥さん。どうぞよろしく。

(19:45 嬉野)

2008年8月8日(金)

嬉野です。

先日、東京から札幌に戻る際、
飛行機の窓から夜の日本が見えました。

私は座席に座り、離陸を待ちながら知らぬ間に眠っていたようで、気がつけば、自分を乗せた飛行機は既に雲の上を飛んでいるのでした。

窓の外には、南方洋上に浮かぶような巨大な積乱雲が二つ三つと荒々しい姿で立ち上り、それぞれが沈み行く夏の夕日を受けて、ところどころ赤く染まっておりました。

赤い色温度の色彩の中に広がるそれらは、美しくもあり、怖ろしげにも見える光景でありました。

焼け火箸の先のように赤く赤く光っていた太陽が沈み、発光体が視界の中から消えた後も、空だけはしばらく明るく残っていましたが、下界はすでに夜でした。

雲だけが残滓を跳ね返すのか、時々白い雲間から尖った先端を突き出すように夜の山が黒く怖ろしげに姿を現していました。

飛行機という、どうかすると不安に思える乗り物の上から、闇に溶け込む寸前の地上の景色を見下ろすことほど、怖ろしげで魅惑的な眺めはないのかもしれません。

太陽は沈み。空に残った反射光だけが地上を照らす。
しかし、その反射光を感じることが出来るのは海と川だけ。
他は黒い黒い夜なのです。

視界の先、雲の切れ間に、真っ直ぐな夜の海岸線が見えました。

それが黒い雲のラインではなく、海岸線だと判別できたのは、空に残った反射光を受けて、青白く蛇行するラインが、にぶく浮かび上がって見えたからです。

それは何処までも蛇行する大きな大きな川でした。

そしてそのラインが消滅する先、それが海なのです。

私は左側の窓辺に座っていましたから、あれは夜の日本海。

その時、機内アナウンスが、現在山形上空1万メートルであることを告げました。

あぁ、それでは、あの蛇行する大きな川は、夜の最上川。
海に消えこむその河口辺りに点々と光る町明かりは夜の酒田。

蛇行する川を逆のぼり、眼下に見えるあたりの町明かりは、おそらく新庄、その傍には尾花沢。

やがて、海岸線に大きく突き出した黒い影が見えてきました。

夜の男鹿半島です。

半島の手前に明るく光るのが秋田の街明かり、半島の先に少し控えめに光るのが能代。

一度に日本の町が見下ろせる高度1万メートル上空。

そこからの眺めは、私に不思議な落ち着きを感じさせてくれるのでした。

あの町明かりの中に人が住む。

あそこまで降りていけば人の生活が在るのだと思うだけで、町の明かりという、夜の中に点在する人の印に、平和な懐かしさを感じることが出来るのでした。

その思いは、夜の山が感じさせた、あの黒い恐れとはまるで違うものでしたが、それでもあの黒い夜の山が、あれほどの恐れを感じさせてくれなければ、平和な人の暮らしが懐かしいなどという思いもまた、感じることは出来ないのかも知れない、とも、思いました。

八月六日の夜の、高度1万メートル上空のことでした。

それは広島の原爆記念の日の夜の、日本の景色でした。

明日は八月九日。
長崎の原爆記念日です。






(20:43 嬉野)

2008年8月12日(火)

嬉野です。

今日の未明、スタイリスト小松さんのお父さんが、

長く、御病気だったお父さんが、
亡くなられたとのことです。

小松さんの御実家は、札幌から遠く。

飛行機に乗って、
それからまたバスに乗って行かねばならないほど遠く。

ですが小松さんは、昨日札幌を発たれて、御実家に向かわれ、
亡くなられる前に、帰り着くことができ、
お父さんの最期に、立ち会うことができたのだそうです。

その時、お父さんは、小松さんの顔を見て、
笑っておられたのだそうです。

小松さんは、HTBのドラマ「歓喜の歌」の衣装も担当してくれていましたが、その撮影が無事終了した頃、お父さんが危篤ということで一度御実家に帰られていました。

しかし、危篤とのことだったお父さんは、その山を越えられ、
でも、その山を越えてもまた新たな山が押し寄せ、
けれど、その山もまた越えられ、

「きっともう、父はこの世からいなくなる準備をしているんだけど…でもまだなんかイケない理由があるんだと思う。父ちゃんの頑張ってる姿に日々尊敬と感謝」と、

メールで、けなげに言っておられました。

そのうち、今度は小松さんにはオフィスCUEさんのジャンボリーの仕事が近づき、小松さんは、未整理の気持ちのまま、再び札幌へ戻ってこられたのだと思います。

そして先日の土日、札幌はジャンボリーにお見えになったお客さんで大混雑、ジャンボリーも大盛況だったわけでございます。

そして、小松さんは仕事が全部終わった昨日、
再び飛行機に乗って、やっとお父さんのもとへ。

そしてお父さんは、今朝、亡くなられたのだそうです。

お父さんの「イケなかった理由」というのは、このことだったのだろうかと、ぼくは思いました。

いや、たんなる偶然なのでしょうけど、
それでもぼくは思うのです。

お父さんは、娘に迷惑のかからないよう、
娘の仕事が終わるこの日まで頑張ってこられたのだ、と。

親は、やっぱり最後まで子供のことが気がかりなのです。
自分の最期の時まで。

それは、ありがたいことです。
この年になってみれば、しみじみ思います。

親はいつまでも親であってくれる、
だから子は、いつまでたっても子でいられるのです。

小松さん、
心よりお父様の御冥福をお祈りいたします。


小松さんには、なんの許諾も得ず、
こういうことを、
このような場に書くのが適切か否か、
わかりませんが、
一言、書いておきたかったから、書きました。

それでは、また明日。




(15:01 嬉野)

2008年8月17日(日)

嬉野です。

子供の頃、私は泳げなくて、
だから水泳の授業が苦手でした。

九州は南国ですから水泳が盛んなのでしょうか。
毎年夏休み明けの九月に私の通っていた小学校では校内水泳大会がありました。夏休みの成果を見せるというような意味合いもあって九月に行われていたのかもしれません。
それは全校生徒全員参加の水泳大会でした。

小学校六年生の時です。
六年生は25メートル自由形でしたから皆クロールで泳ぎます。

私は六年生になってもクロールができませんでした。
息継ぎができなかったのです。
ですからほとんど潜水のような状況になり、
苦しくて長くは泳いでいられないのです。

だから私にとって水泳は長い間苦しいものとしてありました。

その年の長かった夏休みが終わり、二学期が始まりました。

密かに好きだった女の子も健康的に日焼けして私の前に現れ、一学期より少し大人になったように見えて眩しかったのですが、再会の喜びも束の間、私の心は既に滅入っていました。

水泳大会は日一日と近づいていたのです。

みょうに胃の辺りがしっくりいかない日が始まりました。

やがて、自分は本当に水泳大会に出るのだろうかと、他人事のように思い始めるようになりました。

水泳大会が不意に中止になったりすることは、さすがにないだろうが、自分が不意に出ないというのはアリではないかと思い始めるのです。

嫌ならば出なければいいではないかと、どこかで思うのです

風邪を引くとか、お腹が痛いとか、急に病気になればいいではないかと、どこかで思うのです。

12歳ともなれば、いい加減知恵もつくのでしょう、
自分には意思がある、人の行動を決めるのは本人の意思なのだから、嫌なものを拒否することなんか当然のように出来るじゃないかと自分の心の中で妙な葛藤が始まるのです。

仮病を使うのが嫌なら、学校に行くといいながら、学校に行かなければいいではないかと、思うのです。

いや、海パンにさえならなければいいじゃないか。
いや、飛び込み台に立ちさえしなければいいじゃないか。
いや、立ったとしても足を蹴って水に飛び込まなければいいじゃないか。

いろんなことを考えるのです。
しかし、どれもパッとしたものには思えず、
あぁ、やはり自分は水泳大会に出るのだろうなと、
人知れずまた怯え、胃の辺りが妙な具合になるのでした。

そうして私の脳裏には、来たる水泳大会の日がイメージとなって現れるのでした。

そこには全校生徒がプールサイドに集まり歓声が響いています。スタートのピストルの乾いた音がして、水しぶきの音がすると歓声はまたいっそう激しさを増すのです。
そして、黒く日焼けした小学生たちでぎっしり埋まったプールサイドの賑わいとは対照的に、10コースほどある25mプールの長方形に満たされた水面だけがガランとしているのです。

その空白の中に飛び込んでいく。

私はまたしても胃の辺りに妙なものを感じ、それ以上イメージの虜になることをやめました。

そうして、少し離れたところで授業を受ける少し大人びたあの女の子の横顔を眺めながら、ガキの恋心を足がかりに悪夢の底から這い上がろうと努めるのでした。

こうするうちにも水泳大会は日一日と近づいてくるのでした。

ところが水泳大会を間近に控えたある日のことです。
夕方のニュースが台風情報を伝え始めたのです。

台風が来る。
考えたこともなかった。

天佑神助我にアリ!

タイミングさえ合えば水泳大会は中止になる。
嵐の中、水泳大会を強行すると言い張る教師もないだろう。

苔の一念巌も通す。

私は俄かに楽しくなり、教室で級友と軽口をたたくようになりました。
そして翌日から本当に天候は下り坂になり、雨がちになっていくにつれ、私の心は裏腹に晴れ晴れとなり、ひとり陽気になっていくのでした。

ところが目前になり、不意打ちのように台風は進路を変え海上へ抜け、テレビの気象予報官は「ここ数日は快晴となるでしょう」と満面の笑顔で天気予報を伝えるのでした。

万事は窮しました。

私は夕食の後、あきらめたように「ご馳走さま」を言い、テレビの前に座るとサザエさんを見ました。
見終わると、ひとり箪笥の引き出しを開けて水着の準備を始めました。

明日こそが水泳大会の日だったのです。

紺色の海パン、白いゴムの帽子、バスタオル。
それらを水着の袋に詰め終えると、大河ドラマを観ている親父の横に座り、大人に混じって分けも分からず時代劇を見るのでした。

やがて大人たちが寝室に下がり、私も自分の寝床へ向かいました。

「明日、目が覚めると水泳大会の日になっている」

私は口の中で呪文を唱えるようにつぶやきながら暗い部屋の天井を見上げ布団をかぶりました。

翌日目が覚めると、外は快晴でした。

私は「行ってきます」と悲鳴のような声を上げ、ランドセルをからげて家を出ました。

母は私の背中に向けて「水泳パンツはちゃんと入れたね?!」と叫びました。
私は、振り向くこともせず手を上げ歩を進めるのでした。

そうして歩きながら思ったのです。

「確かに、水着を忘れると言う手もある」と、

しかしこの期に及んでそんなチープなことを担任の教師に大会直前で言ったところで、どうせ「取りに帰れ!」と一喝されるばかり、そんなものはカッコ悪さが倍増するばかりだなぁと考え、思い直しました。

そうするうちに小学校の校門が見えてきて、私は、当たり前のように自分の教室にたどり着いてしまったのです。

それでもまだ、自分は水泳大会に出るんだろうかと考えているのでした。ここから逃げ出そうと思えば逃げ出せるだろうにと、まだ考えているのです。

やがてぼくらは全員水着に着替えさせられ、担任の教師に引率されながらプールへ向かいました。

プールサイドに向かう途中にあるシャワーを浴び、急に冷やりとする水の冷たさに肝を縮めながら太陽光線で熱せられたコンクリの階段を上り、プールサイドにあがると、どぶんという嫌な音と共に水しぶきがあがり、歓声が高らかに聞こえてきました。
そして塩素の臭いが不意に私の鼻を突きました。

大会はすでに低学年生から始まっていました。
私のクラスはプールサイドに整列し、始まっている競技を眺めながら自分たちの順番が来るのを体育座りで待っていました。

その時私は、他人が飛び込む様子を遠くから眺めながら、あの他人事がやがて我がことになる、と、そのことを妙に噛み締めていました。

このまま時間が過ぎていき、やがて三十分もしないうちに、私は、コースの縁にある、あの小さく盛り上がった飛び込み台にあの男のように立つのだと。

そうして衆目の集まる中、妙な緊張感を下腹部に感じながら、水で満たされたあの空白の長方形を目の前にして、塩素くさいあの水の中に当然のことのように飛び込んでいくのだと。

その順番が間もなく来る。

私には、自分の番が自分に回って来るということが段々不思議に思えてきました。
他人事が、やがて自分のことになる。
その当たり前のことが妙に不思議に思えて来るのです。

あんなところに立ちたくないと思っているこの自分は、まだまだ離れたところで事の成り行きを他人事として呑気に眺めている。だが、やがて自分の意思とは裏腹にあの台に立つ時が来る。

その時になって初めて、私は、今あの台に立つ男が経験している現実と直面することになる。

それまではまだまだ時間がある。
だが、やがて間違いなく自分はあの台に立つ。
そして逃れられない現実の中、その私の身に現実が襲い掛かってくる。そして私は苦痛とともに何かを経験する。

水泳大会は流れ作業のように、どぶんどぶんとしぶきを上げながら進んでいきました。

私たちは体育座りのまま、横へ横へと移動を続けていきました。

私は妙に哲学的な小学生になって順番を待っていました。

とうとう六年生の番になりました。
私のクラスの先頭の男が台に上がりました。
そうして両手を後ろに伸ばし腰を屈めました。
一拍あって、乾いたピストルの音がしました。
パーン
台の上の男は背中を押されたようにあっけなく水に飛び込んで、私の視界から消えました。

次の男もその次の男も。
同じように私の視界から消えていきました。

それを繰り返すうちに私とプールまでの距離は見る見る縮まり、私の前にいた男たちが向こう岸に泳ぎ着くごとに私の前の視界はどんどん開けていくのです。

とうとう私のすぐ前の男が立ち上がりました。
そしてその男がピストルの音を聞いて飛び込んでしまってしばらくすると、体育教師の指示で私は立ち上がりました。

やはり私の番になったのです。

私の列の男たちも横一線に立ち上がり、それぞれに手足をぶらぶらとさせ、私もそれに習うようにぶらぶらとさせ、まじないのように耳につばをいれるのでした。

そうして私は自分の足を動かして、とうとうあの台の上に立ったのです。

私は歓声の中に立っていました。
けれど、人々の歓声が不思議に遠くに聞こえるように感じる、そこは奇妙な場所でした。

私はいっぱい息を吸い、両手を後ろに伸ばし、腰を屈めました。
波打つ水面が私の目の先に見えました。

ピストルの乾いた音がしました。
その音に弾かれたように私は台を蹴ると、そのまま水面に向かって落ちていきました。
次の瞬間、私の顔に衝撃が走りました。
水面が私の顔を打ったのです。
そしてすぐ鼻の奥がツーンとしました。
耳からは、ごうごう言う水の中の音がするばかりで、歓声は嘘のように途絶えてしましました。

そこは、さっきまでとは違う、奇妙な世界でした。

私は夢中で手足をばたつかせ、水をかき、水を蹴り、どうやら進んでいるようでした。

視界の底にラインが見えました。

5メートル。10メートル。15メートル。20メートル。

そこまでが息継ぎの出来ない私の限界でした。

私は苦しくなって25メートルプールの途中で足をついてしまった。

そして、再び水面に顔を出したのです。

担任の教師が私のすぐ横で、私になにか言っているようでした。
苦虫を噛み潰したような顔で叫んでいましたから、おそらくもう少しでゴールというところで足をついた私の根性の無さを非難しているのだろうと思いました。

どうやら息継ぎもしないで泳いでいたために、期せずして水の抵抗が少なく、私はそこまでトップで泳いでいたらしいのです。

早く上がれと教師たちに促されながら、私はプールから上がりました。その時、私の頭はモーレツにガンガンとした痛みに襲われていました。酸素不足だったのでしょうか。

でも、とにかく、そうして私の小学六年の夏の苦悩は終わり、私は嘘のように清々して、次の日からまた学校に通い始めました。

今から六年前。
その小学六年生が42歳になった年。
かつての小学生の父親は肝臓を悪くしてこの世を去りました。

父親を亡くしてみて初めて、かつての小学六年生は思いました。

次は私だなぁと。

人間は誰でも永遠に生きるわけではないから、
やがて、自分の身にも、その死という瞬間がめぐってくる。

今は他人事として呑気に眺めているだけのものだけれど、
いつか自分の番が来る。

そう思った時。
私は、三十数年前のあの日の水泳大会を思い出したのです。

いつかそれは、私の現実になって、私の目の前に立ち現れ、その時初めて、私はその現実に直面する。

私は弾かれたように水に落ちていく。
すると不意に顔に衝撃を受け、鼻の奥がツーンとする。
そして外界の音が一気に消え、ごうごうという水の中の音だけがする。
私は手足をばたつかせ、もがき、そうして何かをくぐり抜けていく。

その時私に、あの台の上に立って飛び込んでいった男の気持ちがやっと分かる。

そして自分が今直面している、このことが現実のことだということを知る。

そのあとのことは誰にも分からない。



(19:15 嬉野)

8月19日火曜日。いやぁー藤村でございます。

お盆休みなどいただいておりまして、ずいぶんご無沙汰しておりました。

その間、嬉野先生が日記の方を精力的に執筆されておりまして、
しかしながら案の定、宣伝、お知らせなど、業務事項には一切触れることなく一心腐乱の執筆ぶりでありましたので、まずはみなさま方にお知らせ。

来る8月29日(土)から30日(日)にかけて、HTB開局40周年を記念した10時間の生番組が放送されます。

特に8月30日(日)は札幌ドームから公開生放送。

出演はご存知・チームナックス。

番組内容は、演出チーフの杉山Dいわく「チームナックスが伝説を作ります!」だそうであります。

それに合わせて、札幌ドーム内にHTBの各番組ブース、グッズ売り場、縁日広場などが設置され、たとえナックスがスベり、公開生放送がスベろうとも、せめて来ていただいた皆様方には悪い印象だけは与えまい!という心構えで、社員一丸となって皆様をお迎えする所存でございます。

もちろんどうでしょうさんも、「どうでしょうミュージアム」と題しまして、ロケ小物などの展示、祭りの時に勢いで作り、その後処分に困ってしまった竜宮を再度展示するなど、明らかなどうでしょう祭りの焼き直し企画で、皆様方を誠心誠意お迎えする所存であります。

また、ドラマ「歓喜の歌」で使用された衣装や、ロケ風景の写真なども展示予定。

詳しいことは、「全部たしたら10時間生放送」のページで。

また夢ミル工房の「店長のひとりごと」ページでも、店長が必死こいて会場の全容を書いております。そちらも要確認。

時は8月30日(日)

場所は札幌ドーム

開場は朝8時半から!

入場料は無料!

是非ともおヒマな方は札幌ドームへ!


さて、企画立ち上がりから丸2年、ようやく先々週、ドラマ「歓喜の歌」が完成いたしました。

その、できたてホヤホヤのテープを持って、8月5日、東京はテレビ朝日にて、マスコミ向け完成試写会&記者会見を開いてまいりました。

当日は、立ち見も出るほどの入場者数でありました。

しかしながら私は正直、編集段階で迷ったこともありましたし、後悔したこともありました。何よりもう、何回も見すぎちゃって、出来栄えを客観的に判断することができなくなっておりました。

果たしてみなさんから、どんな反応を受けるのか。

不安半分で試写会を見守っておりました。

しかし、開場からは笑いと、すすり泣きも漏れ聞こえ、最後は満場の拍手も頂戴し、とりあえずほっと胸をなでおろした次第であります。

昨日は、地元北海道のマスコミ向けの完成試写をとりおこない、顔見知りの記者のみなさんから「いや本当に良い作品でした」と言ってもらえました。

地元の評価というのが、一番気になるところであります。これでまたほっとしました。

あとは9月7日の放送を待つばかり。

そして、一番信用しているみなさんからの反応を待つばかりであります。


現在、地元北海道新聞の夕刊で週3回、「テレビのお仕事~ドラマ編~」と題してコラムを連載中。また、テレビ朝日の「芸能ニュース」サイトにも寄稿し、ドラマ宣伝にまい進中であります。

一方、主演・大泉洋さんも、ついに!「徹子の部屋」へのご出演が決定し、黒柳さんとの丁々発止のトークの中で、ドラマ宣伝をかましてくる予定であります。

「歓喜の歌」番宣CMも放送中で、いよいよ長かったドラマ作りも総仕上げであります!



(16:07 藤村)

8月19日火曜日。いやぁー藤村でございます。

お盆休みなどいただいておりまして、ずいぶんご無沙汰しておりました。

その間、嬉野先生が日記の方を精力的に執筆されておりまして、
しかしながら案の定、宣伝、お知らせなど、業務事項には一切触れることなく一心腐乱の執筆ぶりでありましたので、まずはみなさま方にお知らせ。

来る8月29日(金)から30日(土)にかけて、HTB開局40周年を記念した10時間の生番組が放送されます。

特に8月30日(土)は札幌ドームから公開生放送。

出演はご存知・チームナックス。

番組内容は、演出チーフの杉山Dいわく「チームナックスが伝説を作ります!」だそうであります。

それに合わせて、札幌ドーム内にHTBの各番組ブース、グッズ売り場、縁日広場などが設置され、たとえナックスがスベり、公開生放送がスベろうとも、せめて来ていただいた皆様方には悪い印象だけは与えまい!という心構えで、社員一丸となって皆様をお迎えする所存でございます。

もちろんどうでしょうさんも、「どうでしょうミュージアム」と題しまして、ロケ小物などの展示、祭りの時に勢いで作り、その後処分に困ってしまった竜宮を再度展示するなど、明らかなどうでしょう祭りの焼き直し企画で、皆様方を誠心誠意お迎えする所存であります。

また、ドラマ「歓喜の歌」で使用された衣装や、ロケ風景の写真なども展示予定。

詳しいことは、「全部たしたら10時間生放送」のページで。

また夢ミル工房の「店長のひとりごと」ページでも、店長が必死こいて会場の全容を書いております。そちらも要確認。

時は8月30日(土)

場所は札幌ドーム

開場は朝8時半から!

入場料は無料!

是非ともおヒマな方は札幌ドームへ!


さて、企画立ち上がりから丸2年、ようやく先々週、ドラマ「歓喜の歌」が完成いたしました。

その、できたてホヤホヤのテープを持って、8月5日、東京はテレビ朝日にて、マスコミ向け完成試写会&記者会見を開いてまいりました。

当日は、立ち見も出るほどの入場者数でありました。

しかしながら私は正直、編集段階で迷ったこともありましたし、後悔したこともありました。何よりもう、何回も見すぎちゃって、出来栄えを客観的に判断することができなくなっておりました。

果たしてみなさんから、どんな反応を受けるのか。

不安半分で試写会を見守っておりました。

しかし、開場からは笑いと、すすり泣きも漏れ聞こえ、最後は満場の拍手も頂戴し、とりあえずほっと胸をなでおろした次第であります。

昨日は、地元北海道のマスコミ向けの完成試写をとりおこない、顔見知りの記者のみなさんから「いや本当に良い作品でした」と言ってもらえました。

地元の評価というのが、一番気になるところであります。これでまたほっとしました。

あとは9月7日の放送を待つばかり。

そして、一番信用しているみなさんからの反応を待つばかりであります。


現在、地元北海道新聞の夕刊で週3回、「テレビのお仕事~ドラマ編~」と題してコラムを連載中。また、テレビ朝日の「芸能ニュース」サイトにも寄稿し、ドラマ宣伝にまい進中であります。

一方、主演・大泉洋さんも、ついに!「徹子の部屋」へのご出演が決定し、黒柳さんとの丁々発止のトークの中で、ドラマ宣伝をかましてくる予定であります。

「歓喜の歌」番宣CMも放送中で、いよいよ長かったドラマ作りも総仕上げであります!



(20:21 藤村)

8月26日火曜日。1週間のご無沙汰です。藤村でございます。

先週は東京にて「ヨーロッパ企画」のバカなお芝居を見てまいりました。「あんなに優しかったゴーレム」。良かったですねぇ。

笑ってしまうんですよ。悔しいかな。あんな地味な連中の芝居に。テレビ見て笑うことがずいぶん減ってしまった自分でも、「ヨーロッパ企画」には笑ってしまう。大爆笑ではないですよ。「おかしみ」という感じの笑い。でも、それがいい。自分の波長に合う笑いなんですね。

「歓喜の歌」には、ヨーロッパ企画の永野君、本多君、酒井君の3人が出ていますが、ほかにも魅力的な役者さんがたくさんいます。まぁ、いずれも地味ですけど。

もうひとつ、見てきました。

こっちはもう、地味じゃないですよ。ハデですよ。

サザンですよ。サザンオールスターズ。

横浜日産スタジアムに7万5千人。半分以上が男。そのほとんどが、おっさん。舞台で歌ってるのもおっさん。

しかしあれは最高のエンターテイメントです。

しゃべる言葉といえば「ありがとうね」、そして歌。「ありがとうね」、歌。シンプルの極み。でもそれで充分。客は勝手に泣き、勝手に歌う。30年という年月がなせる最高のエンターテイメント。

思い出します。

大学時代、カラオケに行けば裸でサザンが定番。当時はカラオケボックスなんか無いですからね、北20条近辺のカラオケスナックですよ。そこで半裸のラグビー部員が汗だくになってエリーを熱唱する。「うぇえーるぃいー」なんつって巻き舌ですよ、全員。当然、他の客はいなくなるわけですから、まぁ自然とボックス状態にはなりましたけども。


たぶん、最後なんでしょうね。


どこにも「ラスト」なんて書いてないし、「普段と同じだから」なんて言ってましたけど、最後なんでしょうね。

でも、充分ですよ。

こっちも思い出したときに、曲を聴いて、「あーやっぱりいいねぇーサザンは!」と、言えればそれで充分。

作るのは彼らなんだから、彼ら次第。

それでよし。


さて、今週末の8月30日(土)札幌ドームにて40周年記念番組の公開生放送がございます。

開場は朝8時半から!入場は無料!

会場では「どうでしょうミュージアム」や「縁日」なども開催!

是非ともおヒマな方は札幌ドームへ!

さらに!同日午後2時からはZEPPサッポロにて、福原美穂が出演する特別ライブを開催。こちらは有料ですが、チケットまだあり!どっちかといえば、こっちの方が必見です。

追伸。

先日、「歓喜の歌」主演俳優のにょう泉さんが、「徹子の部屋」の収録にのぞみました。

収録後、メールにて一報あり。

「手強かった。しかし、面白かった」

とのこと。

これでにょう泉も「徹子芸人」の仲間入り。

放送は9月5日金曜日。見るべし。







(17:57 藤村)

8月27日水曜日ですよ。藤村ですよ。

ドラマ「歓喜の歌」放送まであと10日であります。

「歓喜の歌」サイトの「大樽通信」には、嬉野先生がHTBの社内報に寄稿した文章を載せました。せっかくなので、社員だけでなく、みなさんにも読んでいただきたいと思ったのであります。

今回のドラマへの思いが書かれております。

こういうサイトというのは、主に「宣伝効果」をねらって開設し、「少しでも視聴率アップを」というのがその目的でありますが、我々にはそういう意思はあまりなく、「制作の過程」を書き、「見てもらうまでに知っておいてもらいたいこと」を書き、見てもらった人には、「さらに知ってもらいたいこと」を書く、という考えでやっておりますから、視聴率には関係ない放送終了後も更新したいと思っております。

見終わってからのほうが、お互い言いたいことはたくさんありますからね。

さて、お知らせであります。

10月に東京で「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(略称コ・フェスタ)」というのが開かれます。

東京国際映画祭や、アニメフェア、ゲームショウなど、これまで別々に開かれていたものをひとつにまとめたものであります。

その中のオリジナルイベントに「劇的3時間SHOW」というのがありまして、それに私が出ることになりました。

「10人のコンテンツプロフェッショナルが語る3時間」ということで、10月6日からの10日間、日替わりで様々な人が登場し、それぞれの分野のプロフェッショナルな話を、たっぷり3時間しゃべりたおすというイベントであります。

松任谷正隆さん、リリー・フランキーさん、映画監督・堤幸彦さんなど豪華な方々が、それぞれにゲストを呼んで、3時間語り合う。

私の担当は10月12日(日)。

ゲストには、「奥さん元気?」の優しい語りかけで人気の嬉野雅道氏をお迎えして、大いに語り合うという地味なものであります。

場所は、東京表参道!スパイラルホール

入場は無料ですが、事前受付が必要。

受付開始は9月1日の12時からとのこと。

詳しくは「JAPAN国際コンテンツフェスティバル・劇的3時間SHOW」のサイトをご覧ください。

やぁー楽しみだなぁ。


ではまた明日。


【今週土曜日は札幌ドームとZEPPサッポロへ!】
8月30日(土)札幌ドームにてナックスさんご出演のHTB開局40周年記念番組の公開生放送がございます。
開場は朝8時半から!入場は無料!
会場では「どうでしょうミュージアム」や「縁日」なども開催!
是非ともおヒマな方は札幌ドームへ!

さらに!同日午後2時からはZEPPサッポロにて、福原美穂が出演する特別ライブを開催。こちらは有料ですが、チケットまだあり!

(17:21 藤村)

8月28日木曜日。また藤村です。

ドラマ「歓喜の歌」放送まであと9日。

北海道では番宣CMがずいぶん流れております。

1分バージョンっていうのもあるんですが、まさに映画予告のよう。

これは、福原美穂のプロモーションビデオを一緒に撮った札幌のVE(ビデオエンジニア)の人が編集したものです。

今回はバリカムという映画も撮影できる特別なカメラを使ったので、それを操作するVEも慣れた人でなければできない。

見ていただければ一目瞭然ですが、普通のテレビカメラとはまったく違う質感、奥行き。

それを使いこなせるスタッフが札幌にもちゃんといるんですね。

今週土曜日の札幌ドームの40周年イベントには、「歓喜の歌」ブースもあります。

ドラマで使った小道具とともに、この1分間の予告編や、ドラマの一部もご覧になることができます。

あんまり放送前に中途半端にドラマの一部を見るってのは、どうかとも思うので、そっちはそんなに真剣に見ないほうがいいですが、予告編は是非ともご覧ください。

制作部は、10時間の生中継に向けて慌しく動いております。

そんな中、私と嬉野先生は「チームナックス付き」という、まぁお守りのような担務でありますので、特に熱心な打ち合わせということも必要なく、割とのんびりやっております。

じゃじゃじゃじゃじゃぁ、また明日。

【お知らせ】
10月に東京で「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(略称コ・フェスタ)」というのが開かれます。
東京国際映画祭や、アニメフェア、ゲームショウなど、これまで別々に開かれていたものをひとつにまとめたものであります。
その中のオリジナルイベントに「劇的3時間SHOW」というのがありまして、それに私が出ることになりました。
「10人のコンテンツプロフェッショナルが語る3時間」ということで、10月6日からの10日間、日替わりで様々な人が登場し、それぞれの分野のプロフェッショナルな話を、たっぷり3時間しゃべりたおすというイベントであります。
松任谷正隆さん、リリー・フランキーさん、映画監督・堤幸彦さんなど豪華な方々が、それぞれにゲストを呼んで、3時間語り合う。
私の担当は10月12日(日)。
ゲストには、「奥さん元気?」の優しい語りかけで人気の嬉野雅道氏をお迎えして、大いに語り合うという地味なものであります。
場所は、東京表参道!スパイラルホール
入場は無料ですが、事前受付が必要。
受付開始は9月1日の12時からとのこと。
詳しくは「JAPAN国際コンテンツフェスティバル・劇的3時間SHOW」のサイトをご覧ください。

(19:03 藤村)

午後9時15分。藤村でございます。

先ほどナックスさんがHTBに集合し、これから始まる生放送の打ち合わせが行われました。

いろんな部分で彼らは番組内容を知らされないんですね、今回。

ほとんど台本が黒く塗りつぶされておりました。

まぁそれはそれとして、私打ち合わせを聞きながらふと思いましたよ。

「40周年記念!夢みる広場に大集合!」って、華やかなタイトルで、「8月30日土曜日は札幌ドームから生中継!みんな集まれー!」って言ってますけど、

朝なんですよね。

朝9時半に番組始まって、まずはナックスさんが華々しくステージに登場しますよ。キャノン砲かなんかバーン!っていくらしいですよ。ナックスさんが手を大きく振ってね、「アリーナー!」なんつうと「キャー!」「洋ちゃーん!」ってね、言うみたいなね、感じで番組がスタートするイメージですよ

でも、朝ですよね。

朝っぱらから、もう、やるわけですよね、ゲームとか、あの5人が。

札幌ドームで。

いやー、そんなに人来ないでしょう。

ドームに客がパラパラいて、「40」って書いたTシャツ姿の社員ばかりが拍手して、そんな中でクイズだの、対決だのをもう、あの5人がシャカリキになってやるようなね、

シュールな番組になると思いますよ。

これはもう午前中は、テレビで見てた方がいいね。

むしろドームに集まらなくていい。

彼らの声ばかりが大きくドームに響き渡るシュールな番組を見たいですよ。

いやー・・・

なんにしたって、朝からバラエティーはきついって。

しかもあの5人ほとんど徹夜だし。

うははははは!



8月29日金曜日。本日も藤村でございます。

さて北海道内の皆様方!

いよいよ本日夜11時15分より、弊社40周年記念番組「全部たしたら10時間!夢みる広場大集合」がスタートいたします。

今夜の放送はHTB社内、特に我々のいる制作部から生中継で、HTB40年の番組作りを振り返ってまいります。

ナックスのみなさんをメインパーソナリティーに、ゲストにはミスターさんをお招きし、HTBの大反省会と題して、伝説の過激番組「派手~ずナイト」「モザイクな夜」、そしてもちろん「どうでしょう」などのVTRを大放出。

深夜1時20分までの放送。

その後、なんというか、みどころは午前4時すぎからの「画面」でしょうかね。

放送終了後、普段は札幌の街の様子に天気かなんかの文字放送が入るわけですが、今夜は違います。

ずーっと「やつ」が映るそうですよ。1時間半。

詳しくは今夜の放送で。

そして、明日は札幌ドームでの公開生放送とイベント。

先ほどドームに行ってきましたが、なかなか華やかで楽しそうであります。

100円でできる縁日コーナーがズラリと並び、グッズの販売コーナーも。

一番大きな「水曜どうでしょうミュージアム」をはじめ、小さいながらも「歓喜の歌」ブースも開設。衣装や小道具の展示、モニターではドラマの一部を見ることができます。

ほかにも、「素晴らしい世界」のスタジオセット、「ハナタレ」のセット、「おにぎり」のロケ車などが展示。

特に必見は「ハナタレ」のスタジオセット、通称「ハナタレ部屋」。

この装飾は、JALの機内誌などもてがけた札幌のイラストレーター鯨森さんの手作り。

ヘタウマ…っていうか、ヘタヘタなイラストが実にいい味で、セットを見るというより、彼の作品を見るという感じで楽しんでいただきたい。

この鯨森というおっさん、描くイラストも味があるが、人物も味がある。

こういうおもしろいクリエイターの人間と、なにか作り出すことができれば、テレビはまた少しは面白くなると思います。

今夜から明日の夕方まで、HTBの技術陣、制作陣を中心に、ほぼ徹夜の状態で生放送が続きます。

まぁ、自分らの会社の40周年ですからね、こういうことがあってもいい。

まもなく午後7時。普段と違って、まだまだ社内は慌しいです。

では、皆様。

明日、札幌ドームでお会いしましょう。


【お知らせ】
10月に東京で「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(略称コ・フェスタ)」というのが開かれます。
東京国際映画祭や、アニメフェア、ゲームショウなど、これまで別々に開かれていたものをひとつにまとめたものであります。
その中のオリジナルイベントに「劇的3時間SHOW」というのがありまして、それに私が出ることになりました。
「10人のコンテンツプロフェッショナルが語る3時間」ということで、10月6日からの10日間、日替わりで様々な人が登場し、それぞれの分野のプロフェッショナルな話を、たっぷり3時間しゃべりたおすというイベントであります。
松任谷正隆さん、リリー・フランキーさん、映画監督・堤幸彦さんなど豪華な方々が、それぞれにゲストを呼んで、3時間語り合う。
私の担当は10月12日(日)。
ゲストには、「奥さん元気?」の優しい語りかけで人気の嬉野雅道氏をお迎えして、大いに語り合うという地味なものであります。
場所は、東京表参道!スパイラルホール
入場は無料ですが、事前受付が必要。
受付開始は9月1日の12時からとのこと。
詳しくは「JAPAN国際コンテンツフェスティバル・劇的3時間SHOW」のサイトをご覧ください。

(21:48 藤村)

8月30日土曜日。午後5時。藤村でございます。

HTB開局40周年「全部たしたら10時間」の生放送が終了し、今会社に帰ってきたところでございます。

私は今朝の4時から札幌ドームにおりました。

北海道内の方、ご覧になりましたか?午前4時20分から放送の「大泉生料理」なるシュールな番組。

大泉洋がオクラホマの2人をしたがえて400人分のカレーを作る。

その姿を、L字画面で天気とニュースを流しながら、ただただ中継するという番組であります。

いきなりポンと始まって、カレーが完成しないままパツンと終わる。

私その一部始終をすべて見ておりましたが、彼らは一睡もすることなく、すべて自分たちで作っておりましたよ。手伝いはスープカレー屋のご主人ひとりだけ。

心配しましたよ。熱心に作るのはいいが、キミら夕方の4時まで生放送があるんだよと。

結局大泉洋はほとんど一睡もしないまま、さきほどまで生放送をしておりました。

おもしろかったかどうかは、よくわかりませんが、よくやりましたナウ泉、そしてナックスさん。

会場に来ていただいた皆様、どうもありがとうございました。

【8月29日金曜日】

午後9時15分。藤村でございます。

先ほどナックスさんがHTBに集合し、これから始まる生放送の打ち合わせが行われました。

いろんな部分で彼らは番組内容を知らされないんですね、今回。

ほとんど台本が黒く塗りつぶされておりました。

まぁそれはそれとして、私打ち合わせを聞きながらふと思いましたよ。

「40周年記念!夢みる広場に大集合!」って、華やかなタイトルで、「8月30日土曜日は札幌ドームから生中継!みんな集まれー!」って言ってますけど、

朝なんですよね。

朝9時半に番組始まって、まずはナックスさんが華々しくステージに登場しますよ。キャノン砲かなんかバーン!っていくらしいですよ。ナックスさんが手を大きく振ってね、「アリーナー!」なんつうと「キャー!」「洋ちゃーん!」ってね、言うみたいなね、感じで番組がスタートするイメージですよ

でも、朝ですよね。

朝っぱらから、もう、やるわけですよね、ゲームとか、あの5人が。

札幌ドームで。

いやー、そんなに人来ないでしょう。

ドームに客がパラパラいて、「40」って書いたTシャツ姿の社員ばかりが拍手して、そんな中でクイズだの、対決だのをもう、あの5人がシャカリキになってやるようなね、

シュールな番組になると思いますよ。

これはもう午前中は、テレビで見てた方がいいね。

むしろドームに集まらなくていい。

彼らの声ばかりが大きくドームに響き渡るシュールな番組を見たいですよ。

いやー・・・

なんにしたって、朝からバラエティーはきついって。

しかもあの5人ほとんど徹夜だし。

うははははは!



8月29日金曜日。本日も藤村でございます。

さて北海道内の皆様方!

いよいよ本日夜11時15分より、弊社40周年記念番組「全部たしたら10時間!夢みる広場大集合」がスタートいたします。

今夜の放送はHTB社内、特に我々のいる制作部から生中継で、HTB40年の番組作りを振り返ってまいります。

ナックスのみなさんをメインパーソナリティーに、ゲストにはミスターさんをお招きし、HTBの大反省会と題して、伝説の過激番組「派手~ずナイト」「モザイクな夜」、そしてもちろん「どうでしょう」などのVTRを大放出。

深夜1時20分までの放送。

その後、なんというか、みどころは午前4時すぎからの「画面」でしょうかね。

放送終了後、普段は札幌の街の様子に天気かなんかの文字放送が入るわけですが、今夜は違います。

ずーっと「やつ」が映るそうですよ。1時間半。

詳しくは今夜の放送で。

そして、明日は札幌ドームでの公開生放送とイベント。

先ほどドームに行ってきましたが、なかなか華やかで楽しそうであります。

100円でできる縁日コーナーがズラリと並び、グッズの販売コーナーも。

一番大きな「水曜どうでしょうミュージアム」をはじめ、小さいながらも「歓喜の歌」ブースも開設。衣装や小道具の展示、モニターではドラマの一部を見ることができます。

ほかにも、「素晴らしい世界」のスタジオセット、「ハナタレ」のセット、「おにぎり」のロケ車などが展示。

特に必見は「ハナタレ」のスタジオセット、通称「ハナタレ部屋」。

この装飾は、JALの機内誌などもてがけた札幌のイラストレーター鯨森さんの手作り。

ヘタウマ…っていうか、ヘタヘタなイラストが実にいい味で、セットを見るというより、彼の作品を見るという感じで楽しんでいただきたい。

この鯨森というおっさん、描くイラストも味があるが、人物も味がある。

こういうおもしろいクリエイターの人間と、なにか作り出すことができれば、テレビはまた少しは面白くなると思います。

今夜から明日の夕方まで、HTBの技術陣、制作陣を中心に、ほぼ徹夜の状態で生放送が続きます。

まぁ、自分らの会社の40周年ですからね、こういうことがあってもいい。

まもなく午後7時。普段と違って、まだまだ社内は慌しいです。

では、皆様。

明日、札幌ドームでお会いしましょう。


【お知らせ】
10月に東京で「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(略称コ・フェスタ)」というのが開かれます。
東京国際映画祭や、アニメフェア、ゲームショウなど、これまで別々に開かれていたものをひとつにまとめたものであります。
その中のオリジナルイベントに「劇的3時間SHOW」というのがありまして、それに私が出ることになりました。
「10人のコンテンツプロフェッショナルが語る3時間」ということで、10月6日からの10日間、日替わりで様々な人が登場し、それぞれの分野のプロフェッショナルな話を、たっぷり3時間しゃべりたおすというイベントであります。
松任谷正隆さん、リリー・フランキーさん、映画監督・堤幸彦さんなど豪華な方々が、それぞれにゲストを呼んで、3時間語り合う。
私の担当は10月12日(日)。
ゲストには、「奥さん元気?」の優しい語りかけで人気の嬉野雅道氏をお迎えして、大いに語り合うという地味なものであります。
場所は、東京表参道!スパイラルホール
入場は無料ですが、事前受付が必要。
受付開始は9月1日の12時からとのこと。
詳しくは「JAPAN国際コンテンツフェスティバル・劇的3時間SHOW」のサイトをご覧ください。

(17:07 藤村)

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