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ミスターから、皆さんへのメッセージが届いています

鈴井 貴之 | 2002. 9/26(THU) 00:06


ホーチミンのノボテルホテルに着いた時、初めて味わった感覚。
それは今まで感じて来た旅の達成感では無く、得も知れぬ虚脱感であった。

「終わった」

ぼそりと自分自身の中で空虚に呟いた。

ともに旅して来たホンダドリーム(日本名カブ)のスタンドを下げた時、
まわりの空気もどんよりとし重いものを感じた。

大泉洋は目を真っ赤にはらし、そして藤村Dは号泣しだした。

その時、僕は鈴井貴之という個人である事よりも
『ミスターどうでしょう』である事を思い出した。

あのまま一個人であれば、僕も溢れんばかりの涙を流していたであろう。

でも、僕はミスターだ。
ミスターは、ここで泣いてはいけない。

沈着冷静に物事を判断し行動しなければならないのだ。

これが本当の終わりであれば、僕は恥も外聞も忘れ、鼻水を流しながら泣いたであろう。

でも、まだ先は長い。

なにせ、一生この『旅』を続けるのだから。

6年。

どれぐらいこの『一生どうでしょう』の中で来たのだろう。
まだまだだろう。あと30年は続けなければならない。

「そうだよね嬉野さん。いつかチーム70’Sで2ケツやるんだからね」

僕は嬉野Dが構えるカメラに向かいそう呟いた。
だからミスターとしては涙は流してはいけないと思った。

 6年間、本当にありがとうございました。これだけ支持してもらえるとは番組スタート当初、考えもしていませんでした。

本当に、感謝、感謝、感謝!!

でも、終わったわけではないので「またいつか!」という言葉で一端しめたいと思います。

 巨人も優勝したことですし、心置きなく放送を楽しみます。そしてきっと鈴井貴之
個人としては、泣いてしまうのかもしれないな、、、。

 「じゃ!またいつか!」

                    25日深夜0時 自宅にて

                          ミスターどうでしょう