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DVD全集第1弾「原付ベトナム縦断」制作ウラ話~その2~

藤村 | 2003. 3/17(MON) 14:30


 さて、前回はDVDの「パッケージ」についてのお話だった。
 今回は、いよいよ中身。

 「ベトナム縦断」のDVDは2枚組。なんとか1枚に収めたかったけど、全然ムリだった。
 だって全部で4時間以上だもん。でも今後は基本的に「1枚」(総尺約3時間)に収めるつもりなので、そうなっても「なんだよ!第1弾は2枚組だったのに!この野郎、手ぇ抜きやがったな」とか悪態をつかないように。 
 で、値段もいっしょだけど怒らないように。(よし、先に言いにくいこと言っといたぞ)

 さて、DISC1をプレーヤーに入れると、まず「onちゃんのCG」が流れる。続いて「DVD用の前枠」、そして衝撃の重大発表を収めた「プロローグ」から「ベトナム本編」へとなだれ込み、「第4夜」までが、DISC1に収録されている。

 DVDによっては、本編に行く前に、いったん「メニュー画面」が現れる場合もあるが、どうでしょうDVDの場合、特に操作をしなければ、そのまま「ベトナム本編」が始まる仕組みとなっている。
 これは「まずは最後まで、きっちり普通に見ていただこう」ということなのだ。

 「じゃ、今度は副音声や特典映像を見てみよう」という場合には、本編再生中に、お手元のリモコンの「メニュー」もしくは「タイトル」などと書かれたボタンを押せば、「メニュー画面」が現れる。

 福助さんが、タタタタタッとやって来て、障子を開け閉めする、あの画面だ。

 あれもね、美術のビジービーさんが、ずいぶん手間をかけて作ってるんですよ。

 例えばね、メニュー画面に、副音声の「ON」「OFF」ボタンがありますね。
 これなんかも当初は、「ON」を「onちゃんマークにするか!」なんてアイデアもありまして、でも、
 「じゃOFFはどうすんだ?」
 「うーん、offちゃんなんていないからなぁ」
 「とりあえず、副音声はNOだ!って意味で、noちゃんにしたら?」
 「よし、とりあえずそれで作ってみよう」
なんつって、ビジービーさんが丸1日かけて試作画面を作って、結局出来上がった画面見たら、
 
 「わかりにくいね、ははは」
 
の一言で、普通の「ON」「OFF」ボタンになったりと、本当に、あれこれ悩んで作ってたわけです。

 さぁ、ここで副音声の「ON」「OFF」を決めて、じゃ「本編に戻ろう」もしくは「最初っから見よう」ということになると、それぞれ「本編に戻るんなら、押せ!」「最初っから見るんなら、押せ!」という、たいへんわかりやすいボタンを押すことになりますね。
 で、押しますると、アラ!不思議!「カブに乗る二人」の絵が動き出し、トコトコと走り去る。これなんかも、かなり手が込んでますよ。

 「あら?そんな画面あったかしら?」

なんて言ってるそこの奥さん!一回やってみて下さいよ。「知らんかった」じゃ、ビジービーさん、泣いちゃいますからね。

 で、その「本編に戻る」のボタンの上には、「チャプターに行くんなら、押せ!」ってボタンがある。これを押すと、また福助がタタタタッっと出てきて、障子をパタっと閉める。障子が開いたら、それが「チャプター画面」。ベトナムの地図が描かれてあるやつ。

 そして、ここにはGBMが流れてますね。お馴染み「♪ホーチミンシー」。

 この歌は、「ベトナム縦断の主題歌」と言ってもいいほど、やけに印象深い歌でした。みなさんも「耳から離れない」なんて言ってたもんね。だから、本編以外のどっかに入れておきたかった。
 
 それで、DISC1には「ニャンさんの生歌バージョン」を、そしてDISC2には、工藤ちゃんにお願いして「オリジナル・オルゴールバージョン」を作ってもらって入れた。
 これも、別に「楽譜」があるわけじゃなく、ニャンさんのちょっと音程の外れた生歌を元に作ったので、かなり苦労したようだ。

 さて、本編の話もしておこう。

 「DVD版ベトナム」は、放送されなかった「未公開シーン」を、できるだけ多く盛り込むことを目指した。

 「ベトナム」に関しては、けっこうあったんです。「コレ、入れたいけど、放送尺をオーバーしちゃうからカットだな」っていうシーン。でも、「全体で1時間もの未公開シーンがある」ってのは、「ベトナムだけ」だと思う。これ以外の企画じゃ、こんなにたくさんの未公開シーンってのはない。そもそも「未公開」ってのは、「おもしろくないから未公開」なんだから。
 
 でも一方で、「おもしろいけど未公開」ってのも確かにある。ストーリーに合わなかったり、流れのテンポに合わなかったり。今回は、そんなシーンを、「特典映像」に収めておいた。まぁ、「そんなにおもしろくないもの」もあるが、こういうのも気軽に取り込めるのが、「DVDならでは」なのです。

 さて、その「特典映像」。中でも、異彩を放つ「ベトナム写真館」。

 そもそもこれは、「写真(=静止画)はデータ容量が少ないから、何枚でも入れられる」っていう考え方から生まれた企画。
 ここらへん、やはりVHSテープとは、根本的に考え方が違うんですね。VHSなら、動画だろうと静止画だろうと、1分なら1分のテープ容量を使っちゃう。でも、DVDは1分の動画と、1分の静止画じゃ、その「データ容量」が全然違う。だから、気軽に写真なんかは何枚でも入れられる。

 まぁ、そんな感じでコレ、気軽にやっちゃったけど、結果として私は「おおやけど」を負うことになりましたね。言っときますよ、あれは嬉野くんと、ビジービーの坂谷っていうどうでしょう担当の女性が、げらっげら笑いながら勝手に作りやがったものですからね。
 普通なら怒りますよ、私だって。「D陣の姿は映さない」ってのが、どうでしょうの不文律ですからね。「なにやってんだ!」ってことになりますよ。
 でもね、アレを最初に見せられた時、わたしゃ窒息で、圧死しそうなくらい笑いましたからね。苦しくて苦しくて、声も出ないくらい。

 だって、「しつこい」んだもん。

 「もう・・・もう、やめてくぅれぇ」ったって、まだまだ出てくる。
 「あの・・・あの、うしろにいるやつぁ、オレだろ?ぜったい」
 「そうだよ。ホラ」
 「ぶぅわははははは!アップで寄んな!アップで寄らんでくぅれぇ!」
 「あははは。まだあるよ。ホラ」
 「ぶぅわはははは!なんで!・・・なんでアイツぁ、ずぅっとヤシの実をちゅーちゅー吸ってんどゎははははは!」。

 もうね、こんだけ笑っちゃったら、しょうがないです。もうぼくは一生、あのサングラスかけて、ヤシの実を吸うことはできませんけど、もう、いいんです。諦めました。

 さて、最後に「副音声」。どうですか?嬉野先生、しゃべりますでしょう。でもね、カメラを回してない時は、先生、あんな感じでよくしゃべってらっしゃるんです。もしかしたら、大泉さんの次によくしゃべってるかもしれない。
 掲示板には「今度は4人いっしょに副音声を」なんてリクエストもありましたけど、それはしません。嬉野先生も、そしてなによりミスターさんが、あんまりしゃべんなくなりますからね。
 今後も、「D陣のみ」「D陣+ミスター」「D陣+大泉さん」のパターンで録っていこうと思ってますよ。

 さぁ!というわけで、お腹いっぱいでしょうが、DVD全集第1弾「原付ベトナム縦断1800キロ」、まだまだ、擦り切れてぺらっぺらになるぐらいまで見ていただきたい!

 そして!第2弾「サイコロ1・粗大ゴミで家を作ろう・闘痔の旅」は、5月から!全国のローソンにて予約受付開始!でございます。

 間もなく!でございますよ。