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バーチャル「どうでしょう祭」

嬉野雅道 | 2005/09/30(Fri) 18:24:59

みなさん!「祭」です!
いよいよ開催です!とうとうその日が来ます!あと数日です!

パソコン派の皆様は、すでに御覧いただけましたでしょうか?
当HP内の「どうでしょう祭」ページは、既に【本番用】にチェーンジ!しております!

祭に来れる方も来れない方も、思いはいろいろでしょうが、
しかしながら、ここはネット上です。
さぁ、みなさん。イメージしてください。

祭当日を…。

ほら、見えませんか?
そこには、あなたも含め、15000人近い人が集まっているのです。

その場所こそ、かの真駒内オープンスタジアムなのであります!!

そここそは!今を去ること33年前!世界中から注目される中、「第11回冬季オリンピック札幌大会」という世紀の祭典が華々しく開催された由緒ある場所なのです。
だからオリンピックの聖火台だってあるんです!ウソじゃなく!

かつて世界中から一流の選手が集まって、オリンピックの開会式まで執り行ったという、この真駒内オープンスタジアムで!今回、我が「どうでしょう祭」も!堂々たる威容で(?若干詳細不明のまま発言しておりますが)開会式を執り行うというのも、何か深い因縁の導きがあってのことでございましょう!(?たんに勢いで発言してるだけですが)

さぁ、みなさん!
みなさんはまず!この世紀の会場へたどり付かねばなりません!

はい!千歳空港まで飛行機でおみえになったあなた!そうあなたです!
あなたは、空港からシャトルバスに乗って会場まで直行できます!

また、札幌駅までJRやらバスやらでおみえになったあなた!
あなただって札幌駅から直行のシャトルバスに乗れるんです!

そして、真駒内駅まで地下鉄でおみえになった比較的札幌の地理に詳しいあなた!
当然、地下鉄真駒内駅からもシャトルバスをご用意しておりますので御利用ください。

さぁ、こうしてバスは、ばんばん会場へ向けやってまいります!
ということは会場に近づくにつれ道路はおおいに混むかもしれません!
いや、はっきり言います!間違いなく混むでしょう!
というか、もう完全に混みます!
「うわー!」ちゅうくらい道路は渋滞してしまうわけです!

だから、本当に地理に詳しいあなた!
あなたは真駒内の駅から歩かれるでしょうね!徒歩20分!!ご苦労さん!

しかし!しかーし!
「渋滞もまた楽しいじゃないか!」
きっとバスに乗っているあなたは、そう思うでしょう!

だって奥さん!この渋滞の原因は、誰あろう「どうでしょうバカ」の皆さん自身が巻き起こしているわけですからね。そうでしょう奥さん!

「あら!そうですわ!」

そうでしょう。
ねぇ。渋滞の原因が渋滞に文句を言うはずが無いわけです!
つまり!この渋滞こそが!既に祭なんですよ奥さん!

「はい!」

しかしながら、世間の人々は怨嗟の声をあげるかもしれません。

「この忙しい時に、なんでこんな道が、こんなに混んでんだよ!」
「なにぃ?親戚の集まり?」
「なんだよそれ!意味不明だよ!」
「どうして親戚が15000人も集まってんだよ?!」
「だいたいさぁ!親戚の集まりに真駒内競技場なんか使ってるんじゃないよ!」

方々で呪いの声が上がるやもしれません。
しかし、今回ばかりは目をつぶっていただきましょう、ねぇ奥さん!

だってあんた!こっちは「祭」なんですから!
番組開始から9年目にして、初めてのことなのですから!
初めてで、いきなりこの規模なんですから!

おおっと!そんなことを言っている間に、みなさん!
こっちこっち!
ほら!窓の外に目をやってくださいよ!
どうですか!歩道を練り歩く人の波が見えてきませんか?

ほら。あんなにいっぱい!

「あら?」

凄い数ですよ奥さん!信じられます?この歩道にぎゅうぎゅうの人の数!

「え?なにこの人たち?」

なにって奥さん!これデモモの列じゃないんですよ!

市民マラソンのスタート地点かしらって、今言った…、そうあなた!違いますからね!

みーんな、みなさんと同じように祭り会場へ向かっている人たちなんです!
つまり、あなたと同じ「どうでしょうバカ」のみなさんなんですよ!

「えぇーっ!こんなにいたんですかー!!」

ほら、もうこれだけで胸が躍ってきました!
だって、これまでこんなことってなかったでしょう!
あなたの周りのどうでしょう密度がこんなに高い数値を示すことなんかなかったでしょう!

「そうなんです!『どうでしょう?何それ?知らない』そうやってずっとずっと言われ続けてきたんです!」

そうでしょう!山口県から来た奥さん!
どうでしょうのことを誰かといっぱい話したかったのに誰にも話せなかったんでしょう?!

「はい!(泣く)」

「福島だっていっしょです!」「秋田だって!」「岩手もです!」「神奈川だって基本的にはそうなんです!」「宮城だってそうなんです!」「静岡もです!」「新潟だって!」「神戸もです!」「大阪だってそうなんです!」「京都のことももっと考えてください!」「千葉はどうしろっていうんですか!」「東京にいるぼくらにどうしろっていうんですか!」

わかりました!わかりました!結局31局分全部書くことになるわけです!
そうでしょう!みなさん!

しかし!
見ましたか!今!窓の外を!

「見ました!!」

もう!話し放題ですよ!みなさん!
腹いっぱい「どうでしょう」を語らってください!
この集団の中にあっては、もはや「どうでしょう」を知らない人の方が異様なのです!
既にここいら一帯では逆転現象が起きているんです!

これが祭りなのです!

はい奥さん!次はこっち!
右手を御覧くださいな!
見えますか!ほら、まーるい白い屋根が見えますか!

「見えます!」

あそこは、真駒内アイスアリーナと申しまして屋内競技場なんでございます!

「え?ということは、あそこも【どうでしょう祭】の会場なんでしょうか?」

そうです!

「んまぁ?!」

ここだってね奥さん!33年前の冬季オリンピックの時にフィギアスケートなどの競技が行なわれた場所なんですよ。ジャネット・リンさん。知らない?

「は?ジャネット…、なんですか?」

あ。いや…、いいです、いいです。

「はぁ…」

やや!いよいよ祭り会場のオープンスタジアムの外壁が見えてきましたよ!
ほら!ほら!左手前方です!

「おう!」(車中に乗り合わせた全員から溜息の声が漏れる)

とうとうメイン会場の外壁が見えてまいりましたよぉー!!


いやぁ、すすまんなぁ。
会場入り口に到達するまでにすでに盛り上がり過ぎてしまって、いくら書いても中に入ることが出来んじゃないか!!

ということで、今回はここまで!
次回いよいよ会場内に入りまして、具体的に中の様子をバーチャルに見てまいりましょうね。それでは、次回をお待ちください!

第一回目が、こんなんで良かったかしら?

でもね、やっぱり、ぼくの中では、人が集まってくる段階が一番盛り上がりがあるんだよねぇ。子供の頃もそうだったよ。縁日の夜店とそのまわりをそぞろに歩く人の群れと、どっちがメインだろうって思ってた。
縁日会場に近づくごとに増えていく人の群れ。
あの日の人の多さにわくわくしたものです。

同じ価値観を抱いた人の群れの中に入っていく興奮というのが、ぼくの気持ちの中にはあるんですよね。

それでは次回、今度は会場内でお会いしましょう!