今週は、月曜日より昨日木曜日まで、私と嬉野くんふたりでドラマのロケハン(ロケ場所の下見ですな)をしておりました。
従って、HPの更新およびレスが無かったこと、深くお詫びいたします。
これも全て「オートメーション化」されていない中小企業、というより「近所のラーメン屋方式」で運営されている番組、またHPゆえ、店主が「用事がある」と言えば即「本日都合により臨時休業」となること、ご理解ください。
「なんだ休みか。おやじ、腰でも悪くしたか?しょうがねえなぁ・・・」ぐらいの寛大な気持ちで「どうでしょう」さんをご覧になっていただくことが、ストレスもなく長くお付き合いいただくコツではないかと思うわけです。
さて、「どうでしょうラーメン」店主の我々は、「ドラマ」という発売期間限定の、というより多分もう2度と食えない驚くべき新メニュー開発のため、今週も東奔西走しておりました。
しかし、誤解なさらないでいただきたいのは、
「なんだおやじ、最近ちょっと流行り出したと思ったら、ドラマなんっつって色気出して、ラーメンじゃなくてパスタ屋でも始めるつもりか?いやーわかってねぇなぁ。おれたちは、あのなんとも分かりにくい場所にある、入りづらそうな、こきたねぇ店の、あのラーメンが好きなんじゃねぇか。それが店を新しくして、それもイタリィ料理なんて始めた日にゃ、おれ絶対行かねぇぞもう・・・」
などと「行列のできる店衰退の原理」を乱暴に適用しないように。
「ラーメン屋」はあくまで「ラーメン屋」。こっちは「イタリィ料理の作り方」なんて、いっこもわかんないわけです。ただ、おやじの酔狂で、ちょっといつもの「正油ラーメン」のほかに、期間限定で「ナポリタン正油ラーメン」という見栄えの違うものを作ってみようかと思ったのです。
「いやまて、作ってみようかはいいけど、そんなもん食えるか!」
「いや、意外とうまくなる気がするんだけど・・・」
「ばか言え」
「でも、カツオダシにトマトソースがなかなか合うんだって」
「おっ、ちょっと待ておやじ。ダシはいっしょか?ダシは、あの伝説のカツオダシか!?」
「そうだ。」
「そうか・・・あのカツオダシにトマトソース・・・名付けてナポリタン正油ラーメン・・・これは、これは、もしかしたら、うまいかもしれん!」
・・・と、まあ同じ人間が作るもの。結局決め手のダシの素は、ぜんぜん変わらないのです。
というより「ドラマ?ハハハ・・・ムンクさんまた作るの?」と、あくまで「なんにも変わらん」とたかをくくっている根っからの「どうでしょうファン」の諸君に告ぐ!
「ばか者!ドラマと言ったろう!誰が人形劇をやると言ったか!ホラーだ、ホラー。怪奇だ!怪奇。いいか、でも普通とは違うぞ。怖がらせてなんぼの「びっくり屋」じゃないぞぉ。ストーリーが、真に迫るぞぉ。考えるぞぉ、いろんなことを。頭がこんがらがってくるぞぉ。」
だから、怖ければ、怖いほうがいい。気持ち悪い方が、大好き!という人には、「そうじゃありません。」と言っておく。逆に「怖いやつはちょっと・・・」と思ってる方、大丈夫です。電気がついてないとひとりで寝れない、という世界一の怖がりが作るのです。
「撮ったはいいが嬉野くん、これは、あれだね、怖くて編集できないねぇ・・・」
ということにならないものを作るつもりではいます。
しかし、怖がりだからこそ「怖がらせるポイント」は、自分でもいやというほど身に染み付いている、とも言えるわけですよ。